応急修理バイク
注意:全部の物語は私が通勤中に書いているので巻の中に納まっていない場合があります。
「こちらには何人いる?」
「41名…武器を持っているのはそのうちの29名です。重傷者は20名です」
「…弾薬はどう?確か訓練用の実包がトラックに大量に載っている筈よ」
「確かに載っていますが…敵に武器が渡った以上迂闊に外には…」
「なら速度で勝るしかないわね。これを直してちょうだい」
ブルーシートがかけられているのを剥がすと、偵察用バイクが複数台出てきた。
「何故ここにバイクが…」
「ここは元々確か倉庫として使われてたけど、別の場所に動かしている途中だった筈だわ。これだけあれば何とかなるはずよ。誰か、整備班はいる?」
車両整備班だったドワーフの娘がバイクを見てみると、ある程度の電子部品が壊れていた。
「まず、ECUとバッテリーやヒューズなどの電装系、メーターやCDIとかいろいろダメになってる。手元にある道具で何とかできると思うけど、再始動とか無理だ」
「構わない。最低限走れればいい」
「OK、10分くれ」
「わかった。その間に我々は周りの敵を黙らせるぞ!」
「「「了解!!!」」」
ドワーフの娘はバイクの分解して使える部品を抜き取って数台動かそうとしていた…が
「隊長!これ何代直せばいい?!」
「最低限5台!それだけあれば何とか持ち越せる!」
「なら無理だ!点火プラグやICEがほぼ死んでる!まともに動かせるのが2台だけ!後は爆発するかもしれない!」
「…それでも5台やってくれ!」
「わかった!だが、兵を少しもらうぞ!」
近くに居た隊員を借り、バイクの修理をする。そしてタイヤのホイールに近場に落ちていた金属板廃材を等間隔でボルトを付けてからホイールに貼り付け、擬似的なディストリビューターを作った。そして押しがけでエンジンをかけると始動する。
「よくやった!二人一組になりバイクに乗車!一気に戦線離脱し弾薬を持ち帰るぞ!」
サラと隊員たちはバイクに乗り、5台はフルスピードで通路を走った。銃弾が飛び交うが、明かりが余り無い空間では多少フレームやレッグガードに当たる程度だった。そして5台の偵察用バイクは危険地帯を抜け出し、ランタンをつけてから訓練場の車庫に向かった。車庫には南京錠で閉ざされた扉を銃床で破壊してから入る。
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