ギルドマスター
「これはどういう状態じゃ?」
「ぎ、ギルドマスター!」
ギルドマスター…確かギルドを仕切っている店長みたいな人物だとあの本に書いてあったな。だが…なぜあんな子供がギルドマスターなんだ?
ギルドマスターは幼い見た目をしており、今の時代で言うところの『のじゃロリ』だ。手には杖を持っており、魔法使いのような見た目をしていた
「ふむ…そこの三人をわしの部屋まで連れてきておくれ」
「は、はい!」
ギルド職員に連れられて、ギルドマスターの部屋まで連れて行かれた
「自分たちに何か用でしょうか?」
「すまんが、少し事情を知りたくてな。何しろわしがあそこに居なかったからな」
事情を説明すると、頭を下げてくれた
「すまなかった、今回の件はギルドの不注意の影響じゃ。今すぐにギルドカードを発行しよう。少し待ってておれ」
少し待つと、ギルドマスターが水晶を持ってきてくれた。二人の分のステータスの確認を終えると、白紙のカードを渡された
「ここに10秒間触れててくれ。そうすれば冒険者登録完了じゃ」
10秒間触れると、自分の名前、倒した魔物の数が表示された
「へぇ…こんな感じなのか…」
「パパ、この後どうする?」
「とりあえず日が暮れてきたし、帰ろうか」
「アカツキよ、今回の詫びの代わりに困ったことがあったらわしに何でも聞くと良い。わしが居るときなら答えられるぞ」
「ありがとうございます。では、失礼します」
暁は二人をつれて部屋を出た。すると、ギルドマスターは緊張が解けたように息をついた
「はぁ~…あの戦闘の時のあやつの目、どれだけ戦ったんじゃ。普通なら殺気まみれになるはずじゃのに、あやつ…殺気が感じ取れんかった。わしとて魔法で敵うかどうか…」
「いろいろあったが、当初の目的のギルドカードは手に入れたな」
「明日はどうするんですか?」
「そうだな、明日はオリステラとの条件で兵と一緒に魔物討伐だな。二人も一緒だから、今日は早く寝ようか」
「うん!」
「わかりました」
風呂に入りウッドハウスに戻り、夕飯を食べてベットにみんな行った