急ごしらえ
注意:全部の物語は私が通勤中に書いているので巻の中に納まっていない場合があります。
「"戦闘用意!これは訓練ではない!"」
戦闘の号令で全員が配置に着く。護衛艦と空母の隔壁は閉められ、火器に火を入れる。安全靴とサイレンの音がうるさいほど響き渡り、心拍数が全員高かかったがその鼓動は聞こえなかった。
「戦闘配置完了」
「リング11解除。いつでも撃てます」
CICには報告がいつも上がってくる。そこには護衛艦あさひの艦長、朝山艦長と暁が居た。暁は無線機を取り出すと菅野に繋ぐ。
「"準備の程はどうだい?"」
「"アドレナリンが出まくって大変だ。早く出させてくれ"」
「"了解。地上部隊が準備できたらまた連絡する"」
通話を切ると、臨時で設置された戦闘部隊のところに向かった。
「準備はできてるな?もう一度言うが、今回の作戦は戦闘機が地上部隊を蹴散らした後、我々地上部隊が研究所の金属扉を破壊して突入。敵を殺し、アストロノムスのメインメモリー室を奪還する。そして民間人が居た場合はすぐに安全地帯に2名を護衛に付けて撤退。以上だ。全員薬室に弾込め!」
20式小銃に弾倉を入れ、槓桿を引いて実包を薬室に装填した。暁も小銃を取り出し装填する。
今回は20式小銃に加えて9mm拳銃で武装。それに防弾チョッキ3型と88式鉄帽。弾倉は20式のが6個、9mmのが3個である。多すぎる、重たすぎると声は多少あったが、武器庫が押さえられていた場合長期戦になる。そうなると絶対に弾が足らない。
研究所から離れた陸に戦闘部隊を乗せた護衛艦を投錨させ、陸に降ろした。そして暁は96式装輪装甲車を10両用意する。
※96式装輪装甲車とは、自衛隊で運用されている国産装甲車である。愛称はキュウロクやクーガー
本当はもう少し人数を揃えたかったが、これ以上海自や海兵を引っこ抜いたら今度は護衛艦が動かなくなってしまう。なので今回は92名での参加だ。無論、陸自よりは銃を撃っていないので命中精度は期待できない。当然向こうにいる敵も命中精度は期待できない。こんな時海自ばかりいるのは何故なのだと考えてしまうよ…。
96式に隊員を乗り込ませて、運転が初めてな隊員がほぼ全員なので操作方法を簡単に説明して準備は整った。
本来はちゃんとした運転手が欲しいがこの際仕方ないな。
「"全車、運転用意…開始!"」
全車両がエンジンを始動し、ディーゼルの音が響き渡る。暁は菅野に命令し戦闘機を発艦させた。それに続き96式を発進させる。
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