誤解
注意:全部の物語は私が通勤中に書いているので巻の中に納まっていない場合があります。
「どうも、こちらで補佐をすることになりましたエルメス・グレスです」
「メイド長のエステラ・グレイラットと申します。こちらがメイドたち35名です」
自衛官たちが全員興味本位で玄関ホールに集まると、暁が話し始める
「どうも、日本国自衛隊の暁神楽1等空曹です。スレスティアさんが言っていたメイドさんと補佐ですか?」
「はい。スレスティア様の命令でここに配属されました」
「私も同じです。命令されて来ました」
身長が150cm程しか無さそうなメイドのグレイラットは凛としていて仕事に忠実そうな雰囲気で、その横に居るグレスは何か言いたげな表情だった。暁はそのまま玄関で立たせるのも可哀想なので、適当な部屋に案内して37名全員が座れる椅子を出した。ドアには自衛官を左右1名ずつ配置して、全員が座ると、暁が喋りだした
「さて質問なんだが、君たちの主君は現在誰になっている?」
こんな質問をしたことで、全員がポカンとしていた。数秒して、グレイラットとグレスが話す
「以前は皇帝陛下に使えていましたが、現在はアカツキ様が主君です」
「私は前当主が主君でしたが、現在はアカツキ様です」
その後も質問していき、全員が暁を主君と言った。言っている間に暁は全員の顔をじっくりと観察していた
「うん。1名を除いて私に使えてくれていることがわかったよ」
「「「「?!」」」」
「ね?エルメス・グレス君?」
名前を呼ばれて肩をビクッとグレスはさせる。他の人達もグレスの方向に目をやる
「顔には出ていなかったけど、『命令』と、『主君』というワードで手を握るのは宜しくなかったよ」
苦い顔をしながらグレスは喋りだした
「だって…貴方があのスレスティアと親しげにするのが悪いんですよ!俺たちは苦しめられたのに、主君の領主様も死なせて…憎いんだよ!」
いつ自分が殺されるかわからない、いつ家族が粛清されるかもわからない状況下でグレスは苦しみながら怒りを口に出して叫んだ。だが、暁は聞いたままだった。それを聞いて見ていたエステラは顔面蒼白で椅子から立ち上がった
「申し訳御座いません!エルメスはその様な事を思っていないハズです!どうか寛大な処置を!」
エステラがグレスの頭を掴んで下げさせて、エルメスも頭を深々と下げて謝ってきた
「別にいいさ。私は気にしてはいない。だが、誤解を解きたいだけなんだ」
エステラとグレスは疑問に思った。何が誤解なのだと
「「誤解?」」
気になってしまったエステラとグレスは同じタイミングで暁に聞き直してしまった
「あぁ。私が確認した時には領主は生きていて、裏で飢饉でもちゃんとしていたぞ?」
暁は収納スキルからボイスレコーダーを出して音声を全員に聞かせる。みんなはその音声を聞いて陛下の声だと驚いていたが、その場の音声を録っておける道具だと言うと落ち着いた。だが、音声を最後まで聞くとまた驚いていた
「嘘でしょ…私たちに誤解させるためにやってたの…?」
その様な声があちこちから出てくる。エステラとグレスの方を見てみるとやはり動揺を隠せていなかった
「そんな…俺たちに均一に食料を分配してくれてたのか…」
「前領主様が…生きていた…」
2人は目をウルウルとさせていた。暁は頭をポリポリとかき、ボイスレコーダーを収納スキルに戻す
「さて、誤解も解けた様だし、先程の返事をもう一度聞いてもいいかな?グレス君、主君は今は誰になっている?」
目をゴシゴシと擦り、暁の顔を見て言った
「アカツキ様です!」
誤解が解けて改めて全員を雇う旨を伝え、持ち場に就かせた。その横で自衛官たちはキレイなメイドさんたちの料理が食べられると喜んでいる声が聞こえる。暁もメイドたちの料理で何が出てくるのか楽しみになっていた。その理由は、この2日間は料理当番制で料理をしていたので、大抵が男飯だったからだ。唐揚げ、チャーハン、麻婆豆腐、豚の丸焼き…流石に胃もたれが暁を襲ったのだ。途中で抜け出した会議に再度出向き、武器庫が地下に設置すると隊員たちで決定すると、昼になっていた。
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