弾の製造ライン
なんだこれ。こんな弾頭初めて見たぞ…確か、鑑定スキルがあったよな。『鑑定』
―――――――――――――――――――――――――
・魔石弾
作成者 レンヤ・シミズ
効果 徹甲弾以上の性能を持ち、着弾点に魔石と同じ効果のある魔法を発生させる。レンヤ・シミズのオリジナル作品
―――――――――――――――――――――――――
「これは…すごい弾頭ですね…」
「その小さく円柱の物は、初代国王が作らせ、残したアーティファクトです。使い方や、扱い方を誰もわからなかったのです」
「どうやって作ったんですか?」
「こちらにある工場にて、製造していたらしいです」
奥にある頑丈そうな扉を開けると、弾薬製造工場としか考えられない場所があった
「マジかよ…こんなの異世界に作って大丈夫かよ…」
暁は奥に入ったが、オリステラが中まで入らなかった
「なぜ来ないんですか?」
「ここは、ニホン人以外入れない結界が施されているのです。なのであなた以外がここには入れません」
なるほど、対策はバッチリってことだったか。案外こういうことはちゃんとしていてよかったと思う
機械を見てみると、ほこりをかぶっていた。火薬は空気中の魔素によって空気から大量生産され、薬莢は真鍮の板をプレス加工して量産、通常弾頭は溶鉱炉から金属を溶かして金型で生産、魔石弾は魔石を削り出して形を整える構造だった
「オリステラ、報酬の件ですがここの物じゃダメですか?」
「良いですよ、ですが二つ条件があります」
「その条件とは?」
「王国に危機が及んだ場合、助けてもらうこと。そしてもう一つが、兵と一緒に魔物の駆除をしてほしいのです。もちろん報酬などは渡します」
これは…好都合なのでは?二つ目は職をくれるってことだよな
「了解しました。ではその条件でお願いします」
「では、明日からお願いしますね」
「はい」
暁は王城に入る権利、工場、職をもらった。そして、当初の目的のために、ハンヴィーに戻って冒険者ギルドへ向かった




