土地
注意:全部の物語は私が通勤中に書いているので巻の中に納まっていない場合があります。
「うむ、余もデートをしてみたいぞ?」
「ッ!」
急に暁の後で声を出したのはスレスティアだった。暁はビックリして振り向き、後退りしてしまう
「…パパ、その女の子は誰?」
「えっと…この国の皇帝陛下の…テレサ・ブラッド・スレスティア陛下だ」
「「こ、皇帝陛下?!」」
急に現れた皇帝陛下というワードにビックリするが、数秒考えてから自己完結したのか、冷静差を取り戻した
まぁ…(パパ)(お父さん)だからあり得るか…
「それで、皇帝陛下がお父さんに何か用なの?」
「おぉ、忘れていた。暁さん、災害支援感謝する。これでしばらく飢えることは無くなった」
「いえいえ、これも仕事ですので」
「実のところ自衛隊の支援が無いと国が無くなるほどに危険な状態なのだ。そこで、支援を持続的に受けられるようにしたいのだ。今のような支援は年単位で受けられぬだろう?」
確かに。何年も支援をすることはできない。最低限の復旧と復興をしたら退去してしまう。経済なども止まったままだと、また崩壊してしまう。だが、こちらも金が無い。いや、正確には金属が無い。弾薬にも小火器にも艦にも金属が必要不可欠。掘ってはいるが鉱石類が出ないことが増えて採掘量が減ってしまった今、これ以上やるにはリスクが…
「無論タダでは無い。我が国にある荒れた土地の地下資源、調査では鉄や銅、その他諸々が眠っているらs…」
「是非とも支援させてください」
暁は目をキラキラさせて即答してしまった
「それは嬉しいね、ならここが君の土地だ。この地図の赤いなぞっているところが譲渡する部分だ。今から使ってもいい」
スレスティアは地図を暁に渡すが、一瞬固まった
…ん?土地?
「今土地って言いました?」
「そうだが?」
「地下資源ではなく?」
「それも込みでだ」
ん"ん"ん"ん"ん"ん"???
驚きの余り、一瞬口が開いてしまった
簡単に土地なんぞ…いいのか?!
「簡単に土地を渡してもいいんですか?!」
「無論だ。土地は有り余ってるし、有効活用して欲しい。だが…その場所に住む民が存在している。つまり、領主になってもらいたい。まぁ、そこで国を起ち上げるのも良いぞ?」
あ〜…つまりは何かあった時には力を貸してもらいたいから領主になってもらえればと考えた訳だな。あるいは同盟国に...。ならこちらは…
「わかりました。その話、受けさせてもらいます」
領主になり住民を守るという役目が生まれるが、これは好都合かもしれない。今の自衛隊は国民を守るということができなく…いや、数人の日本人の為になんぞやりたくないと不満が溜まったいるかも知れない。だからこそ大人数の民間人を守るという役目を与えればやる気を出すかもしれない
暁とスレスティアは固く握手をして少しだけ両者とも笑った。その後は救助作業を3日間行った後、瓦礫の撤去をしてから仮設住宅を建てて民間人を誘導した。それら全て含めると、6日かかってしまった。そこからインフラの復旧、食料や飲料水の配給などをしていると1週間プラスされてしまった
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