戦場
「隊長…なんだか護衛艦にいるような気分です」
「同感だな。だがなんのために…考えても仕方があるまい。先に行こう」
奥へ行くと敵の一個小隊がドタドタと足音を立てて近づいてくるのがわかった。デビットは部下を引き連れて殲滅させようとしたが、暁が止めた
「君たちには後のボスとの戦闘が待っている。大勢の敵は大変だろう。ここは我々に任せてくれないだろうか?」
「わかった」
暁は盾を交換して部下に持たせ、前に構え出させて銃をその隙間から出して待機した。敵が出てくると敵は驚いた様子だったが自衛隊が発砲して2人倒れた。その隙に2人の隊員が手榴弾のピンを抜いて敵の方に投げると、爆発音と共に叫び声も聞こえてきた
「ゆっくり前進」
盾を構えながら前進して角を曲がると、狭い道で大勢倒れている敵兵を確認した。様子は全員血を垂れ流し、骨は見えている者、即死な者、腕が負傷した者、破片で目がエグれた者だったり…とても悲惨な現場だった
「オ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"ェ"」
盾を構えていた1人が臭いと見た目で嘔吐してしまった
「吐くな。仏さんに迷惑だ」
「り…了解…」
精神的に疲労しているが、ここで帰らせても危険なため無理にでも部隊に暁は入れた
「さぁ…前に進むぞ」
ブラッド兵に殲滅できたことを伝え一緒に奥に進むと、広い場所に出たが敵の待ち伏せにあった。敵は横7列、縦3列の3段撃ちをつくって待っていた
ダァァァン
「防御態勢!!!」
敵は一斉に発砲をしてきた。デビットは即座に防御態勢を部下にとらせて銃弾を防いだ
「手榴弾を投げろ!」
「了!」
隊員は手榴弾を投げ込むと、敵は爆散して発砲は止んだ。すると暁はM249を収納スキルから取り出して敵目掛けて乱射した
ダダダダダダダダダダダダダダ
悲痛な叫びと硝煙の臭い…隊員や兵士、そして暁が伝わるのはそれが全てだった。他のことはなにも伝わらない…脳が麻痺しているのだ。引き金から手を話すと弾帯が動きを止める
「…では行こうか」
前列にブラッド兵士、後列に自衛隊を配置して先に進んだ
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