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女王

その頃、襲われている方では・・・


「クソッ!魔物の数が多すぎる!」

「陣形を立て直せ!」

「助けて…血が…」

「何としてもこの馬車を守り通せ!この中には大切な方が乗っているのだぞ!」


騎士団が戦っていると、道の向こう側からブロロロロと音が聞こえてくる


「新たな魔物か?!」

「いや、あれは魔物ではない…なんなんだ…」


馬車か?いや、馬が居なくては動かせん!しかし馬も引かずに何で動けるんだ…。それに速い!


「加勢します!ルビー、射撃開始!」

「わかった!」


ルビーが機関銃を撃つと、いとも簡単に魔物を倒していく。そして車を止めて暁とサファイアが出てくると、近くに居た魔物や離れていた魔物を簡単に片づけていく


「何者だ!!!」

「な、何者って言われても…」


緊迫した空気の中、馬車の中から誰かが出てくる


「おやめなさい!この方たちは私たちを救ってくれたのですよ!」

「も、申し訳ございません…」


この人は誰だ?身なりは整っている…馬車も装飾品が豪華…護衛がついている…あ、もしかして王女だったりして…


「私はこのクラスト王国の女王、オリステラ・シミズ・クラストと申します」


あ~…国に行くのに国の最高権力者に出会っちゃったよ…


「失礼しました。私はカグラ・アカツキと申します。よろしければ王国まで女王様をお送りいたしましょうか?」

「いえ、この馬車があるので…」

「その馬が逃げてしまった馬車ででしょうか?」

「ッ!…お言葉に甘えていいのですか?」

「はい、大丈夫ですよ」


ここで権力者の人に恩を売っておいて損は無いからな。それにしても…この女王は幼すぎるな。見た目は高校生ぐらいだぞ?


魔物を回収した後、女王をハンヴィーに乗せて、騎士団と共に国の中に入って城の前まで輸送した


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