仲間
このままでは地上勢力から一方的に攻撃を受けてしまう…そしたらここにいる隊員や兵士、避難民までもが危険に…
「…私は上陸して降りてオクトパスを殲滅する」
「な、何を言っているのだMr.暁!国は今どこに敵がいるかわからない状態だ!そんな中行くなど自殺行為だ!」
「それでもだ。さっき大砲が現れた時、リフトのようなものが見えた。つまり、奴らは地下にいる。戦車は地下には潜れない。なら、人間が行くのが筋だろう?」
「だが君はあの国の人間ではない!国の問題は自国で解決するのが一番だ!なぜそんな行為をする!」
「私は…救える命は救いたい…」
「…」
グリートは言葉を吐き出せず、黙ってしまった。暁はその中着々と手を動かし準備をしていた
地下は狭い。近接戦闘になれば威力はこちらが上だが敵が防弾チョッキや鉄帽を自作しているかもしれない。なら使うのはKel-Tec KSGだ。20式やMP5でもいいが、一発で仕留めたい。こちらは防弾チョッキ3型に鉄帽、戦闘服3型を真っ黒に染めたものを交換しよう
※Kel-Tec KSGとは、最大25発Kel-Tec KSG
ショットシェルを入れられるショットガンだ
「では行ってくる」
「まて、それはダメだ」
「あなたにそんな権限は無いはずだ」
「それでもだ。Mr.暁、君は自身の価値を理解していないようだ。君は今や我々の救いの柱なのだ。君がいなければ我々は補給も整備も港もままならないんだ。…せめて部下を連れて行け。先程から待っているぞ?」
後ろではいつの間にか兵士と隊員が完全武装の状態で待っていた
「ッ!?…なぜ」
「民間人の命を守る。それが我々です」
「怖くは無いのか?!」
「怖いです!ですが、そんなのは入隊時に置いていきました!」
「君たちは海の人間だ!陸では無理だ!」
「無理であってもです!救える命は救いたい…そう言ったじゃないですか。我々も同じ思いです!」
全員、覚悟を決めている目をして銃を強く握りしめている。目は漢になり、腕は震えていたが、それだけの覚悟で言っているのが伝わってくる
「…帝国側と通信をとり地下を制圧する。それまで待機。いつでも行けるように準備だけしておけ。それと、装備は黒くしたものを使え」
「「「了解!!!」」」
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