護衛艦大破
「ミスターグリート、次の指揮を任せていいか?」
「いいのかい?Mr.暁。私の代わりに指揮をしていたことを見逃していたのに指揮を返してしまって」
「えぇ、私は元々海の人間ではなく、陸の人間なので勝手がわからないのですよ。なので程々にやって返すほうが丁度よいんです。というか、わかってたなら言ってくれれば返しましたよ?」
「ハッハッハ!面白い事を言うな君は!人はついていく人物を自分で決めるものさ。私がやったからって最大限ついてくるとは限らないのだよ。それは向こうのMr.朝山も同じだと思う。まぁ、最大の決め手は自由に食える食事と、最新のゲームだっただろうね!」
『食事とゲームは人の心をそんなにも掴むのか!』と思った暁だった。現在の状況は爆発が起きてから1時間弱、何も変化は無し。避難民は着々と避難できている模様だ
「4回目の避難成功。5回目の回収に入ります」
「UAV機能正常。パイロット休憩につき自動操縦を開始」
「無人戦車が帝国の30%の監視をしていますが依然として陸では武力勢力が現れません」
「オクトパスと思われる船団の沈没を確認」
15分に1度報告をしている状況が続いている。緊張は解けることなく続き、『もしかしたら』という妄想ばかりがほとんどの兵や隊員の頭に過る。ストレスが限界まで迫ってくる隊員や兵士もいる…まさにその時の事だった
「ッ!?帝国海岸に熱源探知!」
UAVの映像をメインモニターに出すと、そこには砲台が展開されていて、3人ほどいる。砲の先端は発光していて、数秒してその発光した何かはこちら目掛けて迫ってきた
「"乗員、衝撃に備え!!!"」
艦内放送で呼びかけると訓練を怠らなかった乗組員は即座に壁やパイプを掴み、衝撃に耐える行動を取った。すると揺れと爆発音が乗組員たちに襲いかかる
「グォッッッ!…ㇰ。全員無事か?!」
「こちらでは1名負傷!」
「こちらは無事です!」
死人が今のところ近場で出てないな…これなr
「艦内で浸水!」
「エレベーター故障!」
「3番艦護衛艦あさひ大破!」
「ッッッ!!!」
暁は驚きを隠せないほど驚いていた。この時代の兵器でここまでの損害を出されたからだ
「今すぐ3番艦に近い5番艦に救助要請を出せ。その他の艦には砲台の破壊を要請しろ」
「「「イエッサー!!!」」」
グリートは兵士に指示を的確にし、すぐにあさひによる砲撃が始まった。砲台は2発撃ち込まれ、木っ端微塵になった。その側にいた武力勢力も破片や爆風によって体が穴凹だらけになったり、飛ばされて血が垂れ流しになっていた
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