嫌な役目
「ふぅ…。上の立場にはあまりなりたくなかったんだがな…。引き継いでくれる者がいないとそういってられないな…」
幕僚室の椅子に腰掛け、ゲッソリとした表情で書類を見た
「外出許可書と銃持出許可書と車両貸出許可書のセットで許可申請が今日は多いな。確かに明日部隊を展開すると言ったが…上陸部隊なんて結成していないだろうに良く行くよな…」
見てみると、奴隷から解放した人の部隊が多く申請していた。こちらの自衛官や米兵も少しだけ多かった
「やはり不満をダンジョンで発散したいのだろうか…。だが、できるだけ死んでほしくはないな…」
前に暁は訓練だけでは鈍ると思い近くにあるダンジョンに実戦を経験させようと全部隊に話していたのだ。ダンジョン内では魔物が出てくるが死体は残らず、色々なアイテムを残す。そのアイテムは王国で換金されて隊員の懐に弾と使用した機材整備費用だけ抜かれて入る。だが、多くの金が手に入るため、申請されまくり、上層部は申請されまいと訓練を多めに追加したのだ
「まぁ許可を出してもいいが、明日に響くだろうし4時間だけ許可を出そう」
書類に『発から4時間着厳守』と書いて許可印を押して隊員兵士に回した。次の日、少数が「腕を怪我した」、「足を怪我した」として任務に派遣不可能で医務室に安静していた。見たところ、ワザと指を折ったり、足に銃弾を貫通させたりした痕跡があった。怖がる兵士が死にたくないがために負傷して戦場へ送られない様にする方法と同じだ
「…嫌われすぎて革命運動とかされないよな?」
ボソッっと呟きながら防弾チョッキと缶飯などの非常飯を隊員と一緒に空母に積み込み、カミカゼドローンも一緒に搭載する
※徘徊型兵器とは、上空で短時間だけ徘徊し、目標を定めると特攻し自爆するという使い捨てドローン。通称カミカゼドローンとも呼ばれる
カミカゼドローンは火薬量を抑えめにさせてるからある程度建物への影響は無いはずだ。これでどれだけの人数を助けられるかが肝だな…
今回のカミカゼドローンは建物の倒壊をさせないために破砕型を採用した。これにより、復興作業は容易になり敵は金属片に殺られる
暁はルーズベルト空母にカミカゼドローンと操縦ボックスを交換して積み込み、隊員や兵士たちも自分たちの艦に乗っていき、出港用意を客員済ませた
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