救援要請
ここまでがスレスティアの計画だったのか。多分だが我々が行動しやすくするためだろう。電話会談でのオクトパスの件でのことだろうな。これは逮捕に積極的にならねばならないかな
そして社交的に暁とスレスティアは抱き合った。スレスティアは耳元に口を近づけて
「米や調味料など、それなりの量を用意しておくれよ?」
とこっそり言われた
そうだな…オクトパスの件…頑張るかどうか迷ってきたな…
そのまま相互演習は終わり、装備をまとめて撤収作業に入った。暁はグリートと朝山とスレスティアの4人で非公式会談を始めている。場所は城の地下、広めのスペースで中心には丸い円卓、上にはシャンデリアと端にはゆったりと回っているファンが設置されていた
「初めまして、海上自衛隊第七連合、護衛艦あさひ艦長の朝山美鶴2等海佐です」
「こちらこそよろしく頼む」
「初めまして、アメリカ海軍セオドア・ルーズベルト空母の艦長、ジョナサン・グリートだ」
「あぁ、よろしく」
ふたりとも、軽く握手を交わす。席につくと前にはマイクとヘッドフォンがある。全員がヘッドフォンを着けたことを確認してスレスティアは話し始めた
「今回集まってもらい感謝する。なぜ集まってもらったかは代表者諸君たちに頼み事があるからだ」
幼い体ながら、威圧を感じさせる声を3人は聞く
「オクトパスという犯罪組織が我が帝国に蔓延っているのだが、その組織が犯行声明を出してきたのだ。内容は、『オクトパスは日本国と米国の受け入れを拒否する。この内容が認められない場合、帝国を奪う』といった感じだ。そこで、2国に援軍を要請したい」
頭を下げ、手を震わせている姿を必死で抑え隠そうとしてるスレスティアは、顔は相手には見えないが蒼白している
「…」
3人は少し考え込んでしまった。思考を巡らせ、どう話すか考えた。少しして、朝山が最初に口を開いた
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