予想外
「お父さん、研究所の基地広げないとあの子達入らないんじゃない?」
「ん?あの子達の半分ぐらいしか合格しないと思うし、大丈夫だとは思うけど…」
「パパ…それ後悔します…」
「え…そんなに?」
「「うん」」
1ヶ月後、予備自衛官補受験者全員が会場にやってきた。無論全員が入り切らないので地上でも試験をやることにした。試験内容は筆記試験、口述試験、適性検査、身体検査だ。だが、暁と試験官は子どもたちのことをナメていた
「ほ…報告します…。筆記試験は全員が合格基準を大幅に超え、その他の試験でも大幅に超えました。中でも普通科と同じ障害物走でも『量が足りない』と言って全員が約40kgの背嚢を背負って合格していました…」
試験開始から2週間経過して試験官から報告を聞いた暁は唖然としていた
「全員バケモンかよ…」
「じ、自分も思います…」
「全員に戦闘服やら半長靴やらを支給しておいてくれ。スパイ活動していたチームには早めに貸与式をして活動再開させてくれ。銃や装備は多すぎない程度に持って行って構わないと伝えてくれ」
「ハッ!では失礼します!」
試験官は扉を開けて部屋を出ていった
「はぁ…驚かされてばっかりだな…」
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