帰船
「ふう…制圧完了ですかね?」
「そうだといいけどね。遺体を回収するわよ。遺体袋に全部詰めちゃって」
「えぇ…それ一番キツいよ…」
中村はせっせこ遺体を回収していき、倉田はその間に衛星電話で研究所へ連絡をした
「"…ということがありまして連絡をしました"」
「"事情はわかった。すぐにそこから撤退しろ"」
「“了解“」
この任務が終ったら絶対に有給もぎ取ってやる…
イライラを抑えつつ、倉田も遺体を回収して車両に詰め込んで、ヘリまで向かう。車両を速やかにヘリへつないだり、詰め込んだりして研究所へ飛び立った
「派手に壊しやがって!ったく、修理のしがいがあるじゃねぇか!」
「ハハハ…すみません…」
ドワーフの修理技士が笑顔で工具を握りしめて待機していた
「なぁ〜に、いいってことよ。こっちもこれだけ撃たれれば修理のしがいがあるしな!」
「そう言ってもらえると助かります」
そして、中村2等陸曹は疑問に思った。右手には工具、左手にはコップ…いや、それは大ジョッキだったのだ
あれ?酒なんて支給されてたっけ?それにドワーフみんな持ってるし…
「あの、その手に持っている大ジョッキって、どうしたんですか?」
「ん?これは仕事をしていたら金がもらえたんでここの店で買ったんだ」
「いえ、そうではなく…その中身…」
「あぁ!これはそこら辺にあったんだよ。確か…工業用エタノールだったっけな?」
あ〜、なるほど…ナルホド…なるほど?!
「それは飲めませんよ?!」
「数週間飲んどるから大丈夫だ!」
後に、ブラッド帝国の報告書と共に『ドワーフの酒事情についてと、その対策提案書』という書も混じっていたという。次の日、倉田と中村は報告をするために、暁の元へ行く
「報告します。ブラッド帝国との安保条約を完了しました。これがその書面です」
「ご苦労。それで、武装勢力とやりあったのか?」
「はっ!武装勢力は火縄銃と手榴弾、そして防弾チョッキを着用していました」
「性能はわかるか?」
「我々の弾は武装勢力のチョッキで受け止められませんでした」
「ご苦労。後で酒と料理を一品づつ奢ってあげよう」
「「ありがとうございます!」」
奢りという言葉に二人は喜びを感じつつ、部屋を出ていった
「さて…とりあえず電話はブラッド帝国に届いてるから、電話会談かな。今かけて有無を確認しなくてはな…」
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