面会
「初めまして。我々は日本国陸上自衛隊所属、使節団として派遣されてきた中村2等陸曹、こちらは倉田1等陸曹です」
「良くぞ参った。余はテレサ・ブラッド・スレスティアだ。日本国が何用でブラッド帝国に来たのだ?」
透き通るような女性の声に、自衛官たちは少し魅了されたが、堪えて話を進めた
「我々は転移してきた部隊です。今現在大きな国との戦闘をなるべく避けるため、安保条約を締結するために参りました」
「どうやってここを見つけ出したのだ?」
「100機以上の衛星から見つけ出しました」
「もうそこまで打ち上げていたとは…兵と役人はもう大丈夫だ。下がれ」
「し、しかし皇女様!この者たちはどこの国の者かもわかりません!それでは御身に何かあったら我々は何も…」
「下がれと言っている。聞こえなかったのか?そんなに心配なら、騎士団長だけ残れ」
「はっ!」
役人が兵士を下げることを止めに入ろうとしたが、無駄に終わってしまった。部屋の中には、自衛官と騎士団長と王しかいない状態になった
「さて、日本の皆様、こちらでははじめましてですね」
「やはり、日本人だったのですね?」
「あぁ。正確にはその記憶があるってだけだが…」
「精神には干渉していない転移者ですか?」
「その通りだ」
倉田は理解したように話していた。そしてスレスティアは口を開く
「余には、大学で電気工事関係を営んでいた女の記憶がある。それを頼りに国を動かし、電気を通し、この国を豊かにしてきた。そしてそれを足がかりに戦争を次々と行い、土地を増やしていったが…流石にこの世界に自衛隊が存在するとなると、制限を設けなくてはならぬな。安保条約だろう?その提案を受けよう」
「ありがとうございます。では、こちらの書類にサインを。我々陸上自衛隊幕僚長の暁神楽のサインと、アメリカ代表ジョナサン・グリートのサインはもう記入してあります」
書類を団長に渡し、スレスティアの元へ運ばれた。スレスティアはサインをし、団長に渡し、倉田に渡された。そしてスレスティアは椅子に備え付けられている無線を持つと、何かを言って無線を切った。そして直ぐ様役人たちと兵士が入ってきた。開口一番に役人が言う
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