機械の国
「各員、右から報告をしてもらおう」
「はっ!武器弾薬の紛失数が多くなっている状態です。武器に関しては、魔物の戦闘により紛失した数が38丁。実包は空薬莢を回収しての計算で、5800個紛失しています」
「武器に関しては隊員に聞き込みをし、紛失したであろう場所を捜索。実包に関しても紛失場所の捜索を。次」
「はっ!直ぐに退役したいと言った自衛官や米兵が続出しています。人数は約200名です」
「多いな…。とりあえず、退役は許そう。退職金は色をつけてやってくれ。そして、仕事が決まるまでクラスト王国にある日本食店舗に入れてやってくれ。次」
「はっ!アストロノムスらの調査によりますと、地震による災害が10年の間に発生が予想されます。その時の民間人用避難区域の作成を提案します」
「わかった。企画書をこの後提出してくれ。次」
「はっ!衛星の打ち上げが100機を超え、恐れていた機械国が見つかりました。そして、国内を調査してわかったことで、武器は火縄銃と日本刀、兵士の服装は旧日本軍、街並みは日本の大正、車などは確認できませんでした。その代わり、馬車が通っていました。種族は多く確認しており、異種族交流が盛んに行われていると思われます。街灯や鉄道などの機械文明が確認されました」
そこまで発展されていたか…。もし兵士の練度が高ければ、最悪こちら側に殉職者がでてもおかしくはない。…早く安保条約を結ばなければ危険だな
「使節団は送ったのか?」
「はい。一刻も早くとの事だったので、ヘリにて行っています」
「わかった。では、これらを踏まえて動いてくれ。解散!」
一方、使節団を乗せたヘリは、ヘリポートから飛行し機械文明の国に向かった
「この世界にも機械があった事でも驚きなのに、まさか自分が行く羽目になるとは…」
この男は中村2等陸曹。決められた仕事はやるが、残業だけはやりたくない性格
「仕方ないでしょ。任務なんだから。私だって嫌だよ」
この女性は倉田1等陸曹。一人の子供を置いて異世界に来てしまった。二人とも、交渉術に関しては自衛官トップクラスである
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