回復
「…ぱ。…ぱ。パパァ!」
「ッ!?」
急に起きると、そこにはルビーとサファイアの姿があった
「どうしてルビーとサファイアが…」
「お父さんが倒れだっで…たがら…」
ルビーは顔がグズグズになっていて、よほど心配してくれたのが見て取れる。サファイアは暁が起きたことで安心しているようだった
「心配かけたな…すまない」
「でも良かった…起きてくれて。もう起きないんじゃないかと心配してた…」
「言うて一日じゃないのか?」
「一週間も寝てましたよ。マスター」
医務室の扉から、白衣姿でアストロノムスが入ってきた。ゆっくりと暁に近づいていった
「その後、どうなったんだ?」
「はい。マスターが昏睡状態に陥ったあと、二人と自衛隊がマスターを回収し、集中治療室に運ばれました。脳に過剰な負荷を掛け脳出血を起こして、生死の境い目でした。今は回復しましたが、また起こるかもしれません」
と説明をされた時、ルビーとサファイアが顔面真っ青で心配そうな顔をしていたので、暁は二人の頭を撫でる
「私は大丈夫だ。心配してくれてありがとうね」
気持ち楽になったのか、二人とも表情がゆるくなった。そして話は続く
「そして、敵組織の子供兵士は現在大部屋に保護しています」
「その子達の処遇をどうするか…。この世界に裁判所があるわけも無いし、国じゃないから領事館も無い。どうするべきか…」
腕を組みながら上を見上げて考えていると、サファイアが話してきた
「自衛隊の組織として加えるってできないんですか?」
「自衛隊の中にか…。確かに、あの射撃性能だったら入隊させてもいいが、強制はできないだろう?」
「なら、自衛隊に入隊するための学び舎を作って、入隊したい子だけ入隊させればいいんじゃないかと」
「なるほど、それで行くか。学び舎を拒否した子達は半年間は保護。その後は好きにさせよう。仕事が無かったら王国内の店に呼ぼうか」
それから暁は体を休めて半日後、子どもたちのところに向かった
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