復讐
「なぜ…なぜ百合香が…なぜだ…」
「アルファ…いや、神楽…任務の事で頭がいっぱいになっていた…すまなかった…」
「大丈夫だデルタ…殺ったのはお前じゃなくて敵組織だ。あそこで出て行ってたら待ち伏せで部隊全員殺されていただろう…。だが、今は一人にさせてくれ…」
「わかった。」
自衛隊にある個室にただ放心状態で座り込んでいる暁がいた。目のハイライトは消えかけ、死んだような顔になっていた
俺が…俺がもっと百合香を安全なところにいさせてやれなかったからだ…。だが、こんなところで放心状態になってもダメだ。せめて…あの子だけでも…そして、こんな目に合わせたクソ野郎共に復讐を…
百合香の宝物である子供だけでも守って生きていこうと決意し、上に掛け合って子供を安全な施設においてもらう事が決定した。そして、復讐も心に誓うのだった
「アルファ、大丈夫すか?」
「チャーリー…あぁ、大丈夫だ。あいつらを潰すことを許可してくれたのは百合香の子供を安全な施設に入れるための取引だからな。では、行ってくる」
「待って待って、俺らも行くから待ってて」
「君たちに迷惑はかけられない。これは私への依頼だ」
「なら、償いってことで付いていくぞ」
「償い?」
「あぁ、ミッション失敗のだ」
「…わかった。装備を整えろ」
「「「了!」」」
「さてはお前ら最初から計画練ってたな?」
隊員全員が部屋に入ってきて装備を整え始めた。終わると、ハンヴィーに乗り込み敵に向かった
「"今回の作戦は、電波塔を守り切ることと、奴らを皆殺しにすることだ。だが、奴らもバカではない。そう安安と計画を潰されたくないはずだ。だから、殺されるなよ?"」
「"隊長こそ、雑魚相手に殺られないでくださいよ?"」
「"わかってるよ…今度こそ奴らを殺ってやる…"」
無線でやり取りしながら、電波塔の近くまで走らせた。近くで止まると、下車して完全武装し警戒しながら電波塔に向かった
こちら本部、アルファ応答しろ。オクレ
その声は聞き慣れた声だった
「"こちらアルファ、西川幕僚長どうしました?"」
「"アルファ、お前が壊した備品等ちゃんと取り立ててやるからな"」
「"げ!まだあの銃で壊した事を起こってるんですか?!"」
「"当たり前だバカタレ、あの壺高かったんだぞ!たからちゃんと…生きて戻ってこいよ"」
「"…あいよ。ちゃんと戻ってきて給料で払いますよ"」
西川との会話がここで終わり、部隊を引き連れて電波塔に向かった。外では敵が見張りをしていた。中にも複数人確認がとれた
「"デルタとゴルフはビルの屋上で狙撃だ。他の隊員は私と来い"」
二手に分かれて任務を行う。暁は突入の用意を始めた
「"総員、構えろ。敵は外に16人だ。一斉に殺るぞ。スリーカウントだ"」
隊員は銃を構えると、無線から暁の声を聞く
「"ワン…ツゥー…スリー"」
パスッ
サプレッサーの音が隊員の耳に聞こえるが、見張りの武装集団には聞こえなかった。そして武装集団は倒れ、即死だった
「"全員、突入開始"」
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