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キミもあの月を見ている(続編)

作者: するめ

次に来たのはいつもデートの帰りは決まってあの公園に行く






くるみが好きだったブランコに今は1人で座る






くるみが好きだったココアを飲みながら






「ココアってさ、飲んだら幸せな気持ちになるから好きなの」





と笑顔で話すくるみが好きでちょっと意地悪してたっけ





「じゃ、俺とココアどっちが好き?」






って






そしたらくるみは決まってこう言う






「ふふ、どっちも好き






でも一番は優希だよ」






って







ココアを1口飲んで「あま・・・」と呟いた








でもなんだろう







飲む度に幸せな気分になる







心が暖かくなる






残りのココアを一気に飲み干し俺は家に帰ろうと歩いた









ふと空を見上げると綺麗な夜空だった







たくさんの星が輝いていて月も綺麗に光っていた






「月が綺麗ですね」






「ほんとだー





私ね、今日一緒に優希と見た月一生忘れないと思う






ううん、忘れない







忘れたくない」







そう病室言いながら目に涙をためて泣くのをこらえて笑顔で言っていたくるみを思い出した







「だから、優希も一緒に見た月を忘れないでね」






"優希と一緒に遠くから月を見るから”







"寂しくなったり悲しくなったりしたら月を見て







私たちは繋がってるから”








そう言ったくるみ







俺は涙を堪え笑顔で月を見た






「俺は元気だよ、くるみは元気?








くるみがいない毎日は寂しくて辛くて苦しいけど








もう大丈夫







俺はもう大丈夫









隣にはいないけど、俺の心の中にずっとくるみがいるから






前を向いて歩いていくから








明日も明後日も明明後日も毎日月を見てくるみに話しかけるね







大好きだよ、くるみ」









大好きって言葉じゃ足りない









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