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54話:ゴールデン・ビザの相談2

 2005年に、たまたま見た、テレビの旅番組でポルトガルの旅を放送して

おり行って見たいと思い2006年の春から、毎年1、2回、ポルトガルの

リスボン、ポルトに住み、離島も旅した。そこで、ポルトガルに、古き良き日本

の姿が投影されたようで、ポルトガルの虜になった。毎年数週間も住めば、

金離れが良いので、多くの女性がついた。


 その中でも長く続いた女性が最初は7人いたが減っていって、現在リスボンに

2人、ポルトに2人いて、ポルトガルに来ると相手してくれて、孤独な人生に

潤いを与えてくれるようになったと話すと、少し涙ぐんで、情けない話だよなと

、辛そうに言うと、そんなことはないと思いますと芝山伸吾が言った。


 日本では、年金で食べられなくて困っている老人も多いの、恵まれてる方

じゃないですと言った。そうか、それは見解の相違だなと笑った。話が長く

なった、僕の意見は、本当にポルトガルのことが好きでたまらないと言うので

ないなら、大金を払い、こっちに家を持たず、年に数回、来れば良い。


 残ったお金は、子孫のために残してやった方が良いと思うと言った。私は、

今ないが一番、寂しいかと言うと、子孫がいない事だと、しみじみと言った。

 その話を聞いていた、芝山と里山の奥さん方が、わかりまよ、その気持ち、

自分の乳を与えた子供、その子供の子供は、何と言っても、自分の宝ですから

というと、真野久夫と女性たちが泣き出した。


 そして、芝山が良くわかりました。移住ではなく、毎年、良いシーズンに

、ポルトガル来ますと言い、メールアドレスを教えていただければ、これから

、日本で欲しい情報や物があれば言って下さい、送ったり、来るときに持って

来たりして上げますからと言うと、それはうれしいと喜んでくれた。

そんな話を長時間していると0時になりタクシーを呼んで、真野久夫さんに、

お礼を言ってホテルに帰った。


 そして、直ぐに床についた。翌・5月11日、朝、ホテルで朝食を食べている

ときに芝山が里山君に、ゴールデンビザ。あきらめると言うことで良いかなと

聞くと、そうしようと言うので、明日の便で日本に帰ることにした。そして

今晩、ファドレストラン「オ・ファイア」を予約して欲しいというと20時半

からのコースが4人分取れたと言った。


 20時過ぎにホテルからタクシーでオ・ファイアに到着し、チケット番号を

言うと席に案内してくれ、もしかして、最近来た人達ねと、ウエイトレスが

覚えていてくれた。今晩も素晴らしいファドを楽しんで行ってと笑ってくれた。

1時間ほど食事をしたが、今回も食べきれず、残りを持ち帰ることにした。

 21時半からファドが始まり、独特の緊張感が走り、やがてファドがはじまり

、哀愁を帯びた歌が、時に情熱的に、時に、更に、ささやくように、こう言う、

潮の満ち引きのような感じで、歌が続いていった。


 30分程度で一曲終わると、大歓声。今回もハンサムなギタリスト4人いて

、そのテクニックは素晴らしかった。2ステージ目の女性は貫禄があり、大御所

という感だったが、きれいな声と、フォルテの時の大声とのコントラストが上手

でひき込まれるように聞き入っていてあっという間の40分だった。


 このファドは、最高だった。観客の拍手も多く感じた。最後のは、軽快なギター

の調べと軽い歌声から始まり、抑揚に聞いた素晴らしいファドだった。そうして

23時に終了し、ホテルに戻って、床についた。


 翌5月12日は、朝7時にホテルを出て、10時発マドリード行きの飛行に

乗り込み、80分でマドリード空港に到着し、1時間後の成田行きの飛行に

乗り換え、出発した。その後13時間半の間、映画見たり、食事をしたり

仮眠したりして過ごし、成田に5月13日、9時半に到着して、友人の

里山夫妻とお別れして、12時には和光市の自宅へ帰ってきた。

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