51話:サンミゲル島旅行1
サンミゲル島のポンタ・デルガーダ空港からバスで。町の中心よりちょっと
東のメルカド「市場」で降り、その近くの宿に入った。荷物をおいて、
ラヴラドーレス市場へ出かけた。既に昼過ぎで、魚市場は店じまい、次に
果物市場に行くと、果物は豊富で多くの種類の果物が所狭しと陳列してあり
、バナナ、柑橘系果物、パイナップルを買い込んだ。ちょうどお腹が空いて
いたので市場の食堂で、エビや牡蠣、シーフードが入った、スープに御飯を
入れた、雑炊があり食べてみると、旨かった。
ホテルで観光地の話しを聞くと、山を見るならカルデラのセテ・シダーデス
が良いと教えられ、次にかえりの途中、以前、島の水源だったエンパダーダ湖
と言う美しい湖があると言われた。そこで、4人でタクシーをお願いして、
セッテ・シダーデスに向かった40分で到着した。
セテ・シダーデスは、サン・ミゲル島の北西端近くにある小さな村で、
ここには大小いくつものカルデラがあり、自然観光スポット。カルデラとは、
火山活動によってできた円形の陥没地形で、日本では阿蘇や箱根、北海道の
洞爺湖などが有名。セテ・シダーデスにはカルデラに水がたまった湖が3つ
あり、カルデラ湖から周囲の火山性外輪山を望む景色はとても雄大。
カルデラ湖は天気や季節によって色を変え、その時々の緑とのコントラスト
が見事。この日は天気が良く展望台からカルデラだけでなく大西洋まで見渡せ
、山に咲く花が美しい春が素晴らしかった。その帰りにエンパダーダ湖は
ポンタ・デルガダの中心地とセテ・シダーデスの間にあり、南北2つの
ラグーンから成る静かな湖で、水面にはアヒルが泳いでいたりととても
和やかな雰囲気。
昼食後、ポルタス・ダ・シダーデへ、ここは繊細で美しいアーチ門と時計塔
が印象的で港を向いたポルタス・ダ・シダーデは、かつてのポンタ・デルガダ
の正門だった。この地域独特の建築様式を今に伝える門と時計塔は、溶岩を利用
した白黒のモザイクが素晴らしい景色だった。日が沈むと門は青いライトに
照らされ、昼間とはまた違った趣を見せていた。その後、ホテルに戻り、
帰り支度をして床についた。
翌、5月9日は、テルセイラ島行きの飛行機が7時出発なので5時過ぎに
タクシーを呼び、ポンタ・デルガーダ空港へ行き飛行機に乗り込んで40分で
、テルセイラ島の空港に到着した。
テルセイラでは宿から空港へ8時に迎えに来てもらった。アゾレス諸島は、大航海時代にヨーロッパとアメリカを結ぶ航海の要衝として発展する。その後、宿に荷物をいて、テルセイラ島散策へ出かけた。少し歩くと港町らしい白と水色の縦ストライプの素敵な教会を見つけて早速写真を撮った。街並みはきれいに区画されていて、赤、白色、水色の壁が
きれいな町だった。もう少し行くと、白と水色の縦ストライプの大きな教会があったが、中に入ると世界遺産マークがあり、世界遺産に「アゾレス諸島の港町アングラ・ド・エロイズモ」として登録されていると英語の解説で書いてあった。