32話:音楽の旅、西ヨーロッパ5
数人が一緒の方向へ歩いて行き、やがて店に到着し、席のカードをもらった。
中2階の席で、見晴らしが良い席だった。やがて22時になり、司会の人が
登場し今晩の演奏者を紹介した。男女6人が紹介され、ジャズのセッションから
始まった。会場が静まりかえり、ジャズの演奏と歌がはじまった。すると直ぐに
盛り上がりをみせた。
しばらくすると演奏者と各席のお客が一体となって、良い雰囲気になった。
そして、ビールを飲みながら、1セッションが終わり、次、2セッションは、
ブルースを女性がスローな感じで歌い始め、だんだんテンションが上がってきた。
その声が素晴らしく、だんだん引き込まれる感じかするほどで、しびれた。
2セッションが終わり、3セッション、また、男性のヘビーなロック・ジャズ
が始まり、ハードな感じとなり、ノリノリで、長く続いた。少し疲れた感じが
すると、最後4セッションは、2セッションの女性がブルースを切ない感じから
始まり、時に叫び、ささやき、大きな声で歌い、最後は情感を込めて終わった。
終了後、お客さん達が外に出て、帰って行き、グッバイといいながら、最後
は5人くらいになって、ホテルの前で、芝山夫妻が、みんなにグッバイと言った。
ホテルについて、部屋に入り、ビールを飲んで床についた。翌7月5日は
9時過ぎまで寝て、今晩はマイルスデイビス風にトランペットとオーケストラ風
のトロンボーンとドラムの正統派ライトなジャズの夜と書いてあり予約した。
朝9時過ぎに起きてシャワーを浴びて、軽食をとり、散歩をして、昨日と同様
、15時頃に部屋に戻り、仮眠して、夜のジャズにそなえた。夜21時頃、近く
の川沿いのレストランで食事を終えて、22時に、ジャズクラブへ出かけて、
予約した席に着いた。
最初に、ドラムが鳴り響き、多くのトランペットがうなりだして、軽い
トランペットとドラムの軽快なセッションで観客もノリノリになり、拍手が
あがった。その次がトランペットとドラムのセッション。トランペットが軽快
に叫びだし、それにドラムが呼応して、やがてドラムがなり響く、負けじと
トランペットがうなりだし、激しいセッションとなっていった。
3セッションはアメリカンな古き良きデキシーランド風ジャズトランペット
とトロンボーンの明るい感じのセッション更に、何故か、クラリネットが参加
して軽快になり出した。4セッション、最後は、また大勢のトランペットに
よるセッションにドラムが入り、サクソンフォンのソロが加わり、ライトな感じで
終了した。昨晩とは全く違った感じのセッションに感動を覚えた。店の終了後、
昨日のように数人で終了後、店を出てホテルに帰り、直ぐに寝た。