表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/67

3話:訴訟を起こし勝訴

 その電話の内容を弁護士に言われたように、カセットテープレコーダーに

録音しておいた。そして、訴訟を起こした芝山伸吾と十津川和子は、裁判に

出ることなく、裁判は結審して、最終的に、レコード売上金額による純利益

の半分と作曲家と作詞家、歌手の今迄の印税分を十津川和子に渡すように命じ

、今後の半分と作曲家と作詞家、歌手の印税を十津川和子のものとすると言う

、原告勝訴の判決となり1億円が十津川和子に、芝山伸吾には、退職金として

1千万円が支払われることになった。


 判決が出たのが1980年11月17日、十津川和子20歳だった。故郷の

津軽を出るときに、家の父から20歳まで仕送り月に5万円の仕送りをするが

、21歳からは仕送りはしないという条件で出て来たので、大金が入る事で安心

して東京にいられると胸をなでおら下ろした。今後、のみの振り方について

芝山伸吾と話をすると、突然、芝山が、君と結婚したいと言い、結婚して

二人三脚で音楽業界で生きて行きたいと言った。


 あまり突然の話で、十津川和子は困って、ちょっと考える時間を下さいと

言い、3日間の時間をもらい、結論を出すと答えた。その後、日出学園時代

の女友達に3人とあって、それぞれのアドバイスをもらい、これからも東京

で音楽の業界で生きて行くには、芝山伸吾と一緒にいた方が良い事を指摘された。


 自分は、芝山伸吾が好きかどうか、1人になって考えて見ると、依頼されて

、一生懸命に彼のためならと曲を作ったのも間違いないし、彼はスタイルも

格好いいし、やさしいし、私の事を第一に考えてくれ、プロダクション会社

と戦って、クビになっても訴訟を起こして、金を手に入れてくれた。


 どう考えてもノーと言う選択肢がないことに気づいた。そして、3日目に

芝山さんと会って結婚の申し出を受けますと告げた。すると、ニコッと笑い

、これからどうして行きたいと聞くと、芝山さんの考えはと、聞き返した。

 芝山は、君のお金1億円と今後の曲の印税、僕の財産の1500万円で、

住む所を探そうと言い、東京まで近くて、2DK以上の家に住み、家賃は

10万円以下と言う条件だと言った。


 君の気持ちがわかれば、家探しを始めようと言い、不動産屋を訪ね始め、

調べて見ると、埼玉県和光市が池袋まで近くて2LDKで10万円で駅から

徒歩10以内のアパートが見つかった。実際に見学しに行くと、リビング

ダイニングキッチン12帖 和室 6畳 洋室6帖 で理想的。池袋から

東武東上線急行で2駅で12分と非常に近いので、直ぐ契約した。


 家が見つかり、夜18時になり、夕食を取りながら、引越は1980年

11月20日木曜日にしようと決めた。夕食後、明日、結婚届を出しに

行こうと言われ、十津川和子は、そうだ、私、彼と結婚するんだと、

何か、不思議な感じがしたが、何か、ワクワクするように、気持ちと

不安とが、いっしょくた、になった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ