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僕らはまだ  作者: 朝も昼も、玉木です。
1/3

青くない青春物語

暇を持て余していたので書きました。

良ければ見てみてください。


「君の字ってさ、なんか

(腕が骨折してしまったけど、利き手であったために、

包帯を巻いていながらも書いている)

って感じの字をしているよね。」


それがこいつに言われた最初の言葉だった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


4月、俺らは三年生、中学校最後の学年

そしてもっとも大切な年である。

なのにこのクラスは。


           うるさい


まず、クラス替えのメンバーを見た瞬間

「あ、ダメだこのクラス」

と思ってしまった。

(今思えば、全くもってその通りであった)


さらに、何事も決めるのが遅いのである

ぎゃあぎゃあ騒いで、


級長、副級長決めでは


かれこれ、1時間がたっている、


級長、副級長は、実績がつくのだ

なので、しても損はしない


「じゃあ、自分がやります。」


そう言って手を挙げた

(今、改めてみると、この時、手を挙げなかったら

こうならなかったかもしれない

いや、ならなかった)



4月、本州の方では春なのだ


本州、そうここは本州ではない


もうすでに桜が散り2ヶ月が経ち

もうほとんどの海が海開きを終えている

それが

     沖縄


なのだ


   当然、、


「暑いぃぃ」

クラスのあちこちでセミのように

皆が口々に言う


「確かに暑い」


「まあ、文句はいいから、潤、始めよう、紗結里」

級長らしく、僕らをまとめる


「そうだね、始めよう」


「潤、これ書いてくれない?」


「遠慮します、字が汚いので」

俯きながら、そして渋々そう言うしかなかった


「そうなの?」


「そうだよ、渚 この人さ

(腕が骨折してしまったけど、利き手であるために、

包帯を巻いている方の手で書いている)

字をしているんだよ♪」

なぜかさも嬉しそうにそう言ってくる、紗結里


「なんか素直に字が汚いって言ってもらった方

がいいような気がする」


「ほら、傷ついているよ」


「え、そうなの?ごめんなさい。」


「いや、いいよ、いいよ。」

と言いつつ少しばかり傷ついている


今、行っている作業は、掲示物作成だ

メンバーは級長、副級長である俺

書紀、出席だ。


掲示物など、誰も見やしない。


しかし作るのは、小中高では当たり前だ

(高校には行っていないがこのことは後々に)


学校でよく流れる鈍いチャイムが鳴る


「もう、時間か」

俺は手を止めた、


「時間になちゃたね。紗結里どうする?」

ペンを口に当てながら言う

「どうしようか?えっと、誰だっけ?」

彼女は僕の方を見ながら言う


「俺?!潤、大城 潤!」

名前を憶えてすらいなかったのか、、


「そんな感じだったね」


どんな感じだよ。

と内心思っていると


「じゃあ、じゅんじゅんでいい?」


「ぶはぁ(吹き出した)」


「え、嫌?」


正直言って嫌だったが

「どうぞご自由に」

そう言った」。


「じゃあ、そうするね」


それから、あだ名は晴れて(じゅんじゅん)となった


ーーーーーーーーーーーーーー


沖縄の習慣として苗字で呼び合わない

   理由は


  同じ苗字が多いからーーー


大城、金城、新垣は1クラスに2〜3人程度

極めつけ面倒なのは 玉城たましろ

          玉城たまき

  だ、

全く同じ漢字なのに読み方が二つあるそして

その人たちも多い(クラスで4〜5人)

なので


名前で呼び合う方が多い


なのでラブコメによくある


((((((((((((((


「ねえ、名前で呼び合わない?」


「え、なんか照れくさいな」

頬を赤くしながらも。。。


)))))))))))))))


というイベントは絶対に発生しないのだ

なんか虚しい、


ーーーーーーーーーーーーー


「ああ、じゃあ続きは俺がやっとくよ」


「じゅんじゅん、部活は?」


少しばかり違和感を感じつつも

「大丈夫、今日は休みだし」


「じゃあ、任せるね、潤」


「私は手伝うよ」


「そうなの?ではよろしく」


そうして、


4月が始まった。



少しでもコメントがあれば続けます。

続けれます。

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