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奇談 ー猫のタマー

作者: type0

私が小さい頃にお婆ちゃんが飼っていた三毛猫がいました。

名前はタマ。

お婆ちゃんがやっていた定食屋さんの看板猫、っていうか招き猫みたいな猫でした。


私が赤ん坊の頃住んでいたアパートは、一階が定食屋さんで二階が親戚の家。三階が私の両親の家とお婆ちゃんの家がありました。

私の母親は毎日お婆ちゃんのお店を手伝っていたので私は三階の部屋の一室で寝かされることが多かったらしく、必ず猫のタマが一緒に寝ていたそうです。

その話を聞かされた時にお婆ちゃんは、「きっと泣いてるあんたをあやしてたんだろうね」ってよくいってましたした。

そして両親は不思議がってました。

部屋の窓は開いても隣の家づたい入ってこれるような所ではなく、部屋のドアは閉められているし家のドアも閉められていて入れないのに必ず入って私と一緒に寝ている。

母親は気持ち悪がってもいたらしいです。


赤ん坊の頃の遊び相手が猫ってのも変ですが、私が歩き出すようになると近所の子供達に連れられて公園に遊びに行ってたりもしたそうです。

なにをして遊んでいたのか全く覚えてはいませんが、毎回夕方になると公園に置き去りにされていたそうです。

公園が近所にあったといっても20mくらい離れたところにあった公園ですし、ようやく歩き出した赤ん坊。自分で帰れたら天才。

それで毎回タマの尻尾を泣きながら掴んで一緒に帰ってきたらしいです。


よく猫より犬の方が頭が良いといいますが、昔からこういうことがあるので私は犬より猫の方が頭が良いと思っています。


他にも、私が行方が分からなくなって近所の人達とあちこち探し回っても見つからなかった時に、タマがお婆ちゃんのお店から出て行った後に近所の人が放し飼いにしていた犬の背中に私が乗り、タマと一緒に帰ってきたとか。


私がタマの記憶で覚えているのは一緒に寝ているところか、喧嘩して手を引っかかれて怒っているところしか覚えていません。


そんなタマも私が5歳の時に亡くなってしまいましたが、三毛猫を見るたびに私はタマの記憶や話を思い出し微笑んでしまします。


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