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AIOライト  作者: 栗木下
10章:創門街・タイバン

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564/621

564:108-3-S3

【AIOライト 108日目 08:02 (5/6・晴れ) BL1・『?草原の洞窟』】


「……」

 さて、先程は『?エイプ』と『?オーガ』と戦った。

 だが、どちらも分かりやすいパワータイプであったため、大した苦戦も無く倒せた。

 つまり、俺一人であっても純粋な物理攻撃だけを行うモンスターであれば、どうにかなると言う事である。

 では逆に俺一人で戦うにあたって危険な相手とは?

 そんな物は決まっている。


「「「カァカァ……」」」

「フシュルルル……」

 今俺の視界で、『?オーガ』Lv.32の陰でホバリングしつつ、火球や氷槍、黒い鎖と言ったあからさまに魔法ですと言わんばかりのものを自身の周囲に浮かべている『?クロウ』のような魔法を扱うモンスターである。


「「カアアァァァ!」」

「カッ!?」

「うおっと!」

 現実のものよりも一回り程身体が大きい『?クロウ』たちが一斉に魔法を放ってくる。

 対する俺は『?クロウ』の一体に向けて『ドーステの魔眼』を放って攻撃を阻止しつつ、横に跳躍して攻撃を回避。

 直後、俺が立っていた場所に氷の槍と黒い鎖が突き刺さり、暴発した火球の爆発音が響く。


「グガァッ!」

「お前は問題ない」

 続けて『?オーガ』が攻撃を仕掛けてくる。

 だが、こちらは普通に短剣で受け流して終わり……


「フンガッ!」

「ん?」

 とは、ならなかった。

 一度攻撃を受け流された『?オーガ』は素早く次の攻撃を仕掛けてくる。

 その身には僅かではあるが、赤、青、黒の光がエフェクトとしてかかっていた。

 そして、攻撃の威力も僅かながらに上がっている。


「……。面倒な事をしてくれるな」

 見れば『?クロウ』たちから魔力の繋がりが伸び、『?オーガ』の強化が行われているようだった。

 なるほど、『?クロウ』が使える魔法は攻撃だけではなく、補助もあったわけか。

 その結果として、複数のステータスが上がっている、と。


「定石通りに行くべきだな。『エクナック・アネモス』」

「ガギャッ!?」

「「「!?」」」

 俺は『?オーガ』の攻撃の隙を突いて、『エクナック・アネモス』を『?クロウ』に撃ちこむ。

 するとそれだけで『?クロウ』のHPバーが半分近く削れる。

 どうやら、見た目通りに耐久力は無いらしい。


「厄介な後衛は先に潰すべし、だ!」

「!?」

 そしてさらにリジェネミスリルクリスと『ドーステの魔眼』で追撃。

 『?クロウ』にトドメを刺す。


「ゴガアアァァッ!!」

「おっと」

「「カァカァ!!」」

「……」

 『?オーガ』の攻撃が激しさを増す。

 『?クロウ』たちの支援も、強化と攻撃の両面で激しさを増す。


「だが問題は……ないっ!」

「!?」

 それでも敵が一体欠けた以上、どれほどに個々で奮闘しようとも隙は生じる。

 だから俺はその一瞬の隙をついて『?クロウ』の一体に接近。

 丁度低空飛行をしていた『?クロウ』の前で足を振り上げる。


「『レウ・ギィ』!」

「ーーー!?」

 そして『レウ・ギィ』で重量を増やした状態で踏みつけ、抑え込む。


「ゴガアアァァッ!」

「ガアアアアァァァ!」

「ーーー……」

「おう、来い」

 そのままの状態で俺は『?オーガ』と『?クロウ』の攻撃を捌き続け、『?オーガ』には斧と短剣の攻撃で、『?クロウ』には『ドーステの魔眼』で反撃。

 勿論、反撃の際には足元の『?クロウ』を押さえつけている方の足に体重をかける。

 こうすることで、少しずつ全てのモンスターにダメージを与えていく。

 こちらも『レウ・ギィ』と敵を押さえつけている影響で攻撃を避けられないが、『?クロウ』一体ならば魔法は『ドーステの魔眼』で防げるし、『?オーガ』の攻撃もきちんと防げば回復の方が上回るから問題ない。


「終わりだな」

「ゴ、ゴガ……」

 で、そうやって戦い続ける事暫く、最終的には全てのモンスターを打ち倒した。

 まあ、アレだな。

 厄介な魔法を敵が使って来るなら、使わせなければいい。

 そう言う感じの戦いだった。


「剥ぎ取りは……特性が分からないせいで剥ぎ取っても使い道にならないのがなぁ……」

 戦闘終了後。

 俺は剥ぎ取りを行う。

 が、未識別状態のアイテムであるため、詳細は一切わからない。

 また、繋がりも感じない。

 強いて使い道を上げるならば『?クロウ』の肉を今日のお昼ご飯にするくらいか。

 俺でも焼くぐらいは出来るはずだしな。


【ゾッタの戦闘レベルが37に上昇した。戦闘ステータスの中から上げたい項目を一つ選んでください】

「おっと、レベルアップか」

 と、ここで戦闘レベルが上がる。

 格下相手の筈だが、一人で戦っている分だけ実入りは良いらしい。

 上げるステータスは……状況が状況ではあるが、生命力を上げておこう。

 俺の戦術だと速攻ではなく持久戦が主体になるしな。



△△△△△

ゾッタ レベル37/40


戦闘ステータス

肉体-生命力22・攻撃力10・防御力10・持久力9+4・瞬発力10・体幹力10

精神-魔法力10・撃魔力10・抗魔力7・回復力40+20+10+4・感知力10・精神力11


錬金ステータス

属性-火属性10・水属性10・風属性10・地属性10・光属性7・闇属性10

分類-武器類20・防具類15・装飾品15・助道具20・撃道具15・素材類20

▽▽▽▽▽



「さて、次に行くか」

 そうして戦闘後の処理を終えた俺は探索を再開した。

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