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AIOライト  作者: 栗木下
8章:双肺都市-前編

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422/621

422:80-7-S4

【AIOライト 80日目 13:35 (1/6・晴れ) WB3・『?岩の洞窟』-ヘスペリデス】


「これでよし」

 ?ミノタウロスとの戦闘終了後。

 俺たちは最初の部屋に戻るとヘスペリデスの中へと移動。

 そして掲示板に?ミノタウロスの特性についての情報と質問を書き込んだ。


「なるほど、マスター自身の知識範囲内で心当たりがなければ、と言う事ですね」

「そう言う事だな」

 理由は単純明快。

 ?ミノタウロスの特性が分からないのなら分かる人物に聞けばいいじゃないかと言う至極単純で簡単な発想である。

 この先、掲示板が使えなくなる可能性もあるが、今は使えるのだから問題はない。

 実際、今日に限れば、還元の白枝が発見されて、グランギニョルが新たなスレを立てた事もあって、そう時間もかからずに情報が得られるはずである。


「それで、情報が得られるまでの間はどうしますか?」

「んー、俺は装備を作る予定だな。だからシアとネクタールは……まあ、三十分くらい休憩で」

「分かりました」

「ーーーーー」

 そんなわけで、俺は情報が来るまでの間にミデンで装備を一つ作る事にした。

 で、ヘスペリデスの中心にある神殿に移動したのだが……


「反応速いな……」

 神殿に付く頃には返信が着ていた。

 どうやら特性:ピアースと言うらしい。

 そして、情報が正しい事を示すように、?ミノタウロスの皮からピアースミノタウロスの皮に名前が変化する。



△△△△△

ピアースミノタウロスの皮

レア度:3

種別:素材

耐久度:100/100

特性:ピアース(守りを貫き、届かせる)


ピアースミノタウロスの皮。

適切な加工を施す事で革に変化させて耐久度を上げられるが、このままでも十分な強度を有している。

▽▽▽▽▽



「ピアースね。少し集めてみてもいいかもな」

 俺は掲示板への書き込みを終えると、頭防具である『狂戦士の鬼人の王』の仮面を外す。

 そして、第一階層で入手し、コンソールに捧げないでおいたバーンオーガの頭骨をインベントリから取り出す。


「とりあえず作るか」

 俺はミデンに手をかざして、錬金画面を表示させ、普通に錬金の操作を進めていく。

 今回は魔力の吸込みも普通だ。

 で、文字の打ち込みだが……


『o=GagA biV1lun0hA 10z3nNanonYa daTTe oMiyaAgAHEAD n1sh1ka seEdekinaNonyA』

「んー?妙に難易度が高いな」

 HPバーを吸われる感覚は無かった。

 だが、その代わりに最近の錬金から考えると、少々難易度が高いように感じる打ち込みを求められた。

 これは……ここが『還元の白枝-3の塔』と言うダンジョンの中だからか?

 それともダンジョン内で入手したアイテムを一度も安全圏に持ち帰る事なく、装備品にしようとしているからか?

 うーん、むしろ両者の併合の方が有り得そうな気がしてくるな、これは。


「まあ、とにかく出来上がりだ」

 いずれにしても錬金自体は問題なく出来た。

 そうして出来上がったのがこれである。



△△△△△

バーンオーガの仮面

レア度:3

種別:防具-頭

防御力:85

耐久度:100/100

特性:バーサーク(猛り狂う者に祝福を)

   バーン(熱による手傷を与える)


バーンオーガの頭骨を加工し、仮面にした防具。

天に向かって伸びる角と牙はかつての頭骨の主の強さを示すと同時に、見る者を強く威圧する。

仮面の周りに付けられたバーサークハーピーの羽根もその力を増す助けになるだろう。

ヘイト集中+1

▽▽▽▽▽



「んー、防御力は上がったが、回復力は少し落ちるか。まあ、許容範囲内だな」

 俺は生み出したバーンオーガの仮面を早速身に着ける。

 装着した感覚は、『狂戦士の鬼人の王』の仮面とそれほど変わらない。

 が、少しだけ熱を持っているように感じなくもないな。

 なお、特性:バーンについては……まあ、邪魔だと感じたら、ヘスペリデスの中で特性:リジェネ付きのアイテムを探して、付与、特性:バーンと入れ替えておけばいいだろう。



△△△△△

ゾッタ レベル30/35


戦闘ステータス

肉体-生命力20・攻撃力10・防御力10+3・持久力9・瞬発力10・体幹力10

精神-魔法力10・撃魔力10・抗魔力7+6・回復力35+12・感知力10・精神力11


錬金ステータス

属性-火属性10・水属性10・風属性10・地属性10・光属性7・闇属性10

分類-武器類20・防具類15・装飾品15・助道具20・撃道具15・素材類15

▽▽▽▽▽


△△△△△

ゾッタ レベル30/35

攻撃力665:325/350

防御力355:0/0/85/90/90/90


右手:バーサークアームアクス(命中補正+1・特性バーサーク・アブソーブ)

左手:ガードミスリルエッジ(パリィ成功率+1・ヘイト集中+2・無属性魔法攻撃・特性ガード・リジェネ)

頭:バーンオーガの仮面(ヘイト集中+1・特性バーサーク・バーン)

胴:バーサークミスリルシャツ(抗魔力+2・特性バーサーク・リジェネ)

腕:バーサークミスリルアーム(抗魔力+2・特性バーサーク・リジェネ)

脚:バーサークミスリルズボン(抗魔力+2・特性バーサーク・リジェネ)

装飾品1:バーサークオーヴリング(特性:バーサーク強化+1・特性:バーサーク)

装飾品2:ネクタール(ホムンクルス)

▽▽▽▽▽



「さて、それじゃあ探索に戻るか」

 その後、俺は第二階層の探索に戻ったのだが、ヘスペリデスに入った事によって所持アイテムにタグが付き、コンソールに捧げる際のアイテムのレートにレア度的にも個数的にも大幅なマイナス補正がかかっていた。

 百分の一は……うん、流石に無理。

 ちなみにレア度:PMの場合、どの程度のレア度で扱われるかはプレイヤーの錬金レベルとアイテムの効果に応じる形になるとの事だが……それ専用に作ったものならばともかく、そうでないならこんなところでレア度:PMのアイテムを失うのは流石に勘弁願いたい。

 なにはともあれ、俺はWB3・『貫通する岩の洞窟』の探索を再開したのだった。

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