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幼馴染が泣いているのには理由がある

作者: 猫の集会
掲載日:2026/04/09

 湿度が高い‼︎

 

 鼻が高いなら文句はない。しかし、湿度が高くてもオレにメリットなんか、これっぽっちもない。

 

 湿度計は、七十度越えだ。

 

 湿度マシマシキャンペーン中とか、無料でもお断りだ。

 

 地球からの挑戦状を、オレは受けるつもりは、ない‼︎

 

 そんな、湿度とたたかう勇者、りつサマの前に現れたのは…

 

「おじゃまー」

「…でたな、ただの村人幼馴染エー」

「ちょいちょいちょいと、だれが村人のエースだって?」

「言ってない。てか、今日はどうした?村人よ」

「あー、実は…魔法師さんに相談が」

 

 …

 

「オレ…いま、魔法使えない。」

「あんたは、今も昔も魔法なんか使えないんだよ」

 

 …

 

「あね。で?相談とは?一応耳と脳みそは、兼ね備えてあるから、聞いてもよき」

「うん…実は…アイムセッド」

 

 ?

 

 …悲しいのか?

 

「どうして悲しいの?」

「まぁ…あれよ。わたしの心もお財布も悲しいわけよ」

 

 ぐう〜っと、優実花のお腹がなった。

 …

 

「あー、散財しすぎなんだよ…寿司くらいなら奢ってやるから、元気だせよ」

「わーい」

 

 優実花ゆみかは、喜んだ。

 

 単純だなぁ。

 

 そんな優実花と、寿司を堪能中…また優実花がどうかしだした…

 

 ⁉︎

 な、泣いてる⁇

 

「えっ⁉︎どうした?な、なんで泣いてんだよ⁉︎」

「ごめん…わたし、欲張りで…」

 

 ?

 

 いまさらだ。

 

「…いや、安定のいつも通りじゃん」

「違うの…わさびがっ‼︎」

「あー…ほれ、お茶」

「サンキュ」

 

 まったく…驚いたぜ。

 

 

 満腹になり、家に帰る途中…

 

 優実花をみると、スーッと涙を流した。

 

 えっ⁉︎

 今度は…ガチ泣き⁈

 

「おい…どうしたんだよ⁉︎」

 慌てて、優実花に詰めよると

 

「わたし…実は…」

 と言いながら、バッグに手を突っ込んだ。

 

 そして…ハンカチと、とあるものを取り出した。

 

「わたしね、ドライアイなの」

 っていうじゃん‼︎

 

 

「あー、そうかよ。頻繁にまばたきしとけ」

「うん」

 

 泣いてんのかと思ったぜ…。

 

 びっくりさせんなし。

 

 もうすぐ家に着くってなったところで、優実花がオレの手を掴んだ。

 

 

「捕獲‼︎」

 って目をバッキバキにして。

 

「え…どうした?」

 

 …

 

「うん…どぅもしなぃけど?」

「いや、どうもしないわけないな。どうした?ほんとは、なんか…あったんだろ?」

 

 …

 

「わたし…わたし…飛行機に乗って、ずっと…別の家に…行くの。だから、律に会えなくなる」

 

 

 ⁉︎

 

 転校すんのかよ…

 

「そんな…急だな」

「うん、わたしも昨日聞いて…」

「そっか。で、どこに転校すんの?」

「えっ?転校しない…移住」

「だから、どこに?」

「田舎のおばあちゃんとこ」

「あー、結構遠いな…」

「うん。」

 

 …

 

「オレ…長い休みのときは、会いにいくよ」

「おばあちゃんに?」

 

 …

 

「なんでだよ…優実花に決まってんだろ」

「え?長い休み?」

「うん、夏休みとかさ」

「わたしが行くのは、明後日からだよ?まだ、三月だよ?」

「えっ⁉︎明後日⁈早すぎね⁉︎」

「うん…」

「引っ越しの準備とか、間に合うの?」

「引っ越し?しないよ?」

「だって、移住…するんでしょ?」

「え、衣食住だよ?」

 

 …

 

「ん?何日くらいおばあちゃんち行くの?」

「三日」

「は?そしたら、帰ってくるの?」

「もちろん。」

 

 …

 

「あ、おつかれ。じゃあな」

「な、なんで⁈三日も会えないんだよ?辛くないの⁈」

「うん。べつに」

「律…浮気するつもりなんだ⁇羽ビョンビョン伸ばすつもりなんだ?」

「なんか…羽ビョンビョン伸ばすって、きたねーな。毛並み悪そ」

「話…そらさないで‼︎」

「あー…てか、浮気ってなんだよ…。そもそもオレたち付き合ってないじゃん。優実花がオレと交際しないって言い張ってんじゃん」

「だって…」

 

 優実花は、ボロボロポロポロとたくさんの涙をこぼした。

 

「なぁ、優実花…そんなに泣くくらいなら、オレたち付き合おうよ。なんでダメなんだよ…優実花、オレのこと好きなんだろ?自分で言うのもなんだけど…めっちゃオレのこと大好きじゃん‼︎」

 

 …

 

「好きだよ!大好きすぎるくらい大大大好きだよ‼︎三日会えないくらいで、どうにかなっちゃうくらい大好きすぎるよ‼︎だから、付き合えないんじゃん‼︎」

 

 ?

 

「なんで?」

 

 …

 

「だって…だってね、考えてみてよ。もしも付き合ったら、カレカノになるんだよ?恋人ってくくりになるの。恋人ってね、別れたりするんだわ。でもね‼︎幼馴染って、別れ話しなくない⁉︎わたし達、幼馴染やめましょうって、あんまり聞かないでしょ⁉︎だから、幼馴染がいいの‼︎別れ話とか…絶対イヤ‼︎」

 

 …そうだったのか。

 

「ならさ、別れなきゃいいんでしょ?オレは、優実花のこと大好きだし、これからも愛し続けるよ…って、なんかこれって誓いの言葉みたいだな。てか、それでもいい‼︎オレは、ずっと優実花が好きなんだ!いまさら、オレが目移りすると思うか?そんなの、わかんねーって言われるかもしれないけど、オレは、優実花と結婚したい!まだまだ学生だけど、オレ…建築の勉強しながら、いつも考えてるんだ。この部屋はああしようこうしようって思うと、いつも優実花が頭に浮かぶんだ。ここは、優実花のお気に部屋かなとか、優実花の好きな大きな窓は、ここがいいなとか。優実花は、オレの心に住みついてるんだよ。心に一緒にいるんだよ。優実花は、もういるんだ。ずっとずっとオレの心に。」

 

「律…わたし、いつのまにか不法侵入してるじゃないの。契約更新とかないの?」

「ないよ。ずっと安心して住んでて。」

「律ー‼︎ほんと大好きー‼︎」

「オレも大好き‼︎」

 と、言いながら両手を広げた。

 

「ふふ、それじゃあ、あらためておじゃまします♡」

「ようこそ、マイハートへいらっしゃい♡」

 

 ギュ〜♡

 

 

 おしまい♡

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