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第十一話 欠陥
「面白いことするじゃないか」
異形の者は語る
「その欠片は使うたびに
お前らを蝕む」
「希望…お前は理解が」
憤怒に体中が包まれていく異形
「混沌…お前は認識が」
ゆっくりとこちらに進んでくる
「解釈…お前は感覚が」
剥き出しになった殺気が
押し寄せ波になる
千夜が体を引きずるが表情は変わらない
「…伏せて」
異形が生み出す「変換」に
千夜が反応する
混ぜる
灯が脳を焼く
意識をぶつけに
世良が意識を物理に解釈する
解釈を変換
変換を混沌
混沌を希望
希望を解釈
世界線が開きっぱなしになり
灯の脳はただ焼ける
千夜が認識されなくなってゆく
世良が人でなくなっていく
異形が変換しきれなくなってゆく




