二人の黒幕?
くっそ短い...いい加減、ちゃんと書き溜めしないと...
集中力持たない状態で書き上げました許してください
「疲れた...今日は、いつにもまして疲れた...」
「あんだけ色々喋られたら誰だって疲れるわ」
放課後、僕達は忍の家へ向かう途中に雑談に花を咲かせる。
授業中、僕はとにかく色んなことを金山さんに聞かれた。
「好きなスポーツは何か」
「好きな食べ物は何か」
「好きな人はいるのか」
こんな感じのことを永遠と...誰だって、こんなことをされれば疲れる。
「はぁ...とりあえず忍の家に行こう」
「つーかよ、なんで忍の家に...」
「僕も詳しくは知らない。社を通していきなり来い、って言われただけだからね」
忍のことだし、良からぬことではないと思うけど...まぁ、分からない。
僕達はその後、金山さんのことについて話しつつ、閑散とした道を歩いて行くのであった。
「...七邸のクラスに入ったようだな」
「えぇ、「エージェント」様の要望通りに」
使われていない教室の一つ、その中で、男、いや少年が一人と...性別の判断が難しい人間が相対していた。
「気をつけろ、あの教師はあのなりでもかなり面倒な部類だ。魔力を使うときは...時と場所、状況、人目を鑑みてやりたまえ」
「重々承知しております」
窓を閉じカーテンも閉めているからか、薄暗い部屋の中でそんな会話を交わす。
少年ではない方の人間はふと、入口に当たる扉を見るが、気の所為だったのか再び少年に視線を向ける。
「何にせよ、上手くやれよ?全ては...」
「全ては副所長の意志のままに」
少年がそう呟くと、某かは口角を僅かに吊り上げる。
「よく覚えたじゃないか、上にも進言しておいてやる。今日は解散だ」
「あ、少しお待ちを」
「...なんだ?」
機嫌が良くなったのか、微笑を浮かべながら窓に向かって歩き出した某かは、帰路を少年に呼び止められ、少しの期待を持って聞き返す。
「鏡面望門については...どう対処するおつもりで?」
「あぁ、なんだそんなことか」
期待が裏切られたことに落胆したのか、某かは幼子にものを教えるかのような鼻につく言い方で、少年に対処法を教授する。
「いいか?あいつはそもそも魔力が使えない。いざとなれば、お前とあと二人を動員して生け捕りにするであろうさ」
「...畏まりました」
「それで良い、この件についてはもう聞くなよ?」
「了解です」
その答えに満足し、気を抜いたのだろうか。被っている黒色の外套が風ではためき、顔があらわになる。
少年はようやく、その人物が女性であることを認識した。
「おっと、気をつけていたつもりだったのだが...まぁいいか」
だが少年は気づくことはない。少しばかり名残惜しく記憶の反芻を行っていたからか、魔法が使われることに。
「『精神の服従』」
その言葉を最後に、少年の意識は遥か彼方へと旅立った。
その様子を、教室の外から見る人物が一人。
「...へぇ?」
その人物は黒いスパイスーツを身につけ、茶髪を大気の流れにたなびかせていたが、人に気づかれることはない。その人の肉体、いや...影すらも、彼女を捉えることは出来ない。
「面白くなってきたね...まぁ、望門君は私がやるつもりなんだけど」
透明な少女は教師の横を素通りし、闇夜に消えた。
情報の暴力で話の短さをカバー(カバーできてない)




