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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

人間動物園〜秋〜

作者: 百合香

こちらのお話は、人間動物園〜夏〜の続編を描いたものですが、この作品だけでも、楽しめるようにしました。


ぜひ最後までご覧になって頂ければ幸いです。





 私の意見の遠足が水族館っていうのが、却下されこの秋の遠足は晴れて人間動物園になった。


 黒板には、水族館 1 人間動物園 28

と、書かれてある、もちろん1は私の数字だ、私の通ってる小学校は5年生の秋の遠足はクラス毎に行きたい場所をホームルームで話しあい、多数決によって決まる。


 人間動物園が良いと言い出したのは、隣の席の塚本君だ、どうしてこうも人間は苦しんでる姿を見るのが好きなのだろーか?それは私達が今!安全な場所であるというのを確認したいのだろうか?


 子供の私達は、大人が閉じ込められているのを見て笑って楽しむのは、大人達がお笑いという名のクソなエンタメを披露をしているテレビのお笑い芸人と変わらない存在だと思うからだろーか。


 子供は時に残酷だ!子供たちは自分が面白いと思う人間を音が出る玩具だと感じがいしている


まぁ私も子供だが


 こう私が小学5年生なりに頭で深く考えられたのは多分、私が母に連れられてよく、人間動物園に小さい頃、よく行ってたからなのかもしれない。


 最初はガラス張りの檻に入っている人間を見て怖かった、私と目が合うと檻の中に入っている人間は必ず睨んでくる、私は母にいつもすがりつく、教育熱心な母は、


「いい?悪いことをするとね!あぁいう人間になるのよ?分かる?ここにとじこめられるのよ!そして!皆の見世物になるのよ、、あらやだ!汚い、こっち見てるわ、気持ち悪い、、」


 私は母に洗脳をされていく、悪いことをすると人間動物園に入らなければならない、こうやってきっと世の中の常識は植え付けられていく、私は人間動物園がドンドン怖くなっていた、


 世の中の常識は化け物と一緒だ、静かに世の中に溶け込み、それはあたかも、ずっとそこにあったかのように、ずっとそばで微笑んでいる。


 小学5年になり、私は母からしっかりと常識を植え付けられ、男子が何かするたんびに!


「人間動物園に連れていかれるよ!」


と怒った、だが脳天気な男子共は


「人間動物園に入って毎日なーーんもしないで!ゴロゴロするんだぁ」


と威張り散らしていた、そんな男子達が私は嫌いだ、その対抗心もあって男子達が人間動物園に行きたい!と言った時、私は水族館が良いと言い出した。


まぁ結局は人間動物園に決まってしまったのだから

しかたない、私は我慢してまたあそこにいくのだ。


★★★★★★★★★★★★★★★


 自宅に帰ると、母に遠足の報告をした、母は物凄い喜び!「あらま!良かったわねぇー、ジャーお母さんお弁当づくり、はりきっちゃう、お赤飯炊こうか?」


 何で?お赤飯なのだろーか?私はまだ第二次成長期を迎えてはいない生理にもなってないのに、何が赤飯だ、私の体は、幼く多分、初潮がくるのは中1くらいだろぅ、まして大人になるのは嫌だ!大人になると言うことは、


 責任というのが出てきて、社会に出ればその責任の中で一歩間違えれば、私も人間動物園に連れて行かれるのかもしれない、重いような犯罪を犯さなければ人間動物園には連れていかれないけど、大人になることによって、その存在が間近に感じられて、酷く恐ろしい、


 私は母親に学校で貰ったプリントを渡し、静かに部屋に戻った、本棚から1冊の本を取り出す、


 表紙のイラストは破れた服を身にまとい、髪の毛が長くボサボサなオジサンがこちらを見てるイラストだ、タイトルは人間動物園〜解説本〜


1頁目にはこうある


(人間動物園とは主に殺人罪、暴行罪、に適用される刑罰です。この刑罰は現在では様々な議論が交わされ、現在進行中の極めて重要な案件となっております。将来的には、悪質な詐欺罪や窃盗罪等にも適用される可能性があります。)


 私の将来は一体どうなるのだろう、このまま真面目に生きたとしても誰かに何らかで訴えられたら、そして私が何か罪を犯したとしたら、


 あのガラス張りの向こうの檻を想像すると急に下腹部が痛くなりだした。


★★★★★★★★★★★★★★★★


 今日の天気は快晴だ、太陽がORANGE RANGEのイケナイ太陽を歌い出しそうで何だか怖い。


 最近よくこの曲を耳にするが、流行ってる曲なのか、昔に流行ってた曲なのかは今の私にはどっちでもいい、早く帰りたい。


 人間動物園の中は私達のクラスの同級生たちの声でガヤガヤとしている、今日も檻の中にいる私達と同じであろう生命体は、後ろを向いてたり、前を向いて睨みつけてたり、様々だ。


 「はーーい!みんな移動するわよぉ」


 と先生が掛け声をかけた、人間動物園の新しいブースでお弁当タイムのようだった。


 ここで私はちょっとずつ嫌な予感はしていた。

新しいブースが?何だか怖い。

下腹部にずっと違和感がある、


 「はい!ではここでお弁当にしましょう!」


 私は目の前の光景に血の気が引いてくのが分かった

大きい鏡ばりの檻の中では人間と思われる!複数の男女が裸で木々が生い茂る檻の中で各々!蠢いていた


 あるものは男女でくっつきあったり、

 あるものは女が男のぶら下がる赤黒い物を口にふくんでだり、

 あるものは男が女の突起な部分を舌で這いずりまわし

 あるものは男の赤黒い物を、自分の穴に入れてる女がいて


 あるものは女のお尻に指を入れてあそんでたり


 あるものは自分の腕を狂って掻きむしってたり


 あるものは納豆の粒みたいな粘着した物を体にこすりつけてたり


 あるものは私達、女の子を食いるように見つめ

自分の赤黒いものをこすっている、


 そこで見たものは人間の形をした一つの生物だ

ただ生物のオスとメスがいる。。。


「お。。。。オエ。。。ぅ。。」


私は思わず吐き気がこみあげてきた。


クラスの同級生たちは!何やら普通にお弁当を食べだした、そして!クスクス笑いあっている、私は、これが現実だと受け止めきれないでいた。


「由佳ちゃん?大丈夫?」

「由佳ちゃん?どした?」

「由佳ちゃん?顔色悪いよ?」

「由佳ちゃん?平気?」

「由佳ちゃん?音楽きく?」

「由佳ちゃん?ORANGE RANGEのイケナイ太陽きく?」


「やめろおおおおおおおおおおおおお」


 私はトイレに走った!人間動物園になんか!はいりたくない!!!大人になるのがいやだ!いやだ!いやだ!いやだ!


 そして!私の下半身で何か落ちるような感覚があったそれは!ドロっとした、あの檻の中にいた生物が食べていた白い卵みたいなご飯粒が落ちてきた気がした!


 個室に入る、、、、、

 パンツには茶色く染み付いたものがついていた

子供だった私はどうやら人間動物園という所で捨てられて、大人の体を迎えたみたいだ、


 私は個室の便器にすわった、カバンからお弁当を取り出した、中にはたくさんの赤飯が、


 それは赤い生物の卵に見えた、その中から、人間という生物が出てきそうで、気持ち悪かった。


ここまで読んでくださり!ありがとうございました。

もし良かったら、人間動物園〜夏〜もご覧くださいね。



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