第二話新顔
2580年9月1日
この艦に乗るのは初めてでないし見知った顔はたくさんいるが、どうやら新顔がいるらしい。
狭い艦内だから顔を合わせに行こう。
ついでに読者の皆様にいろいろ周りの人を紹介していこうじゃないか。
「ブルーノ中尉新顔がいるらしいがどこか分かるか?」
「機関室に1人、CICに2人ぐらいだと聞いています」
このブルーノ中尉は第一話にもいた人の地雷を爆破しながら突き進んで来た奴だ。
なかなかに見込みがあると思わんかな?
物語の最初の会話でやることじゃねぇ、
仲がいいということもあるがあそこまで私をコケにするとはなかなかできることじゃない。
まぁあとから出てきたゲオルグ大尉もまぁまぁ馬鹿にしてきたが事の発端はブルーノ中尉だそう思うと2人ともここが仕事場で本当によかった。
ブルーノ中尉はきっと私が昇進遅いの多分わかった上で聞いてきてるからなぁ。あいつは確信犯だ。
あいつは大柄で話せるが全て受け身をとるような話し方だ前のは相手が私というのもあるから話せたのだ。
多分
ゲオルグ大尉はなんというか顔が怖い、
まぁ顔に傷があり吊り目なのもそうだがなんか怖い
全て見透かされてそうなそんな気がする。
そろそろ戻ろうか。
「さすがブルーノ中尉よくわかっているな」
「艦長はどう覚えてましたか?」
「ああ、なんとなく覚えてたぞしっかり」
(だめだなこりゃ)
「なんだいその顔は?」
「いえなんでもございません」
「安心しろってちゃんと覚えてるはずだから」
「心配ですから1人ぐらい名前言って下さい。」
「たしか1人アドルフって奴いなかった?」
「違いますねアドリアンです。っていうかその名前は絶対ダメですから。」
「アドルフという人はたくさんいるから大丈夫表現の自由だといいはれば指摘されても問題ない」
「表現の自由を乱用しないでくれ」
「ふんじゃ新顔に挨拶行ってくる」
「いやあっちから来るんじゃないですか?というかこういうのは出発前にしとくべきじゃ」
「割と時間なかったからしょうがない」
「そしたらあっちから来るのが筋では?」
「仕方ないだろ艦内見て周りたいだろ読者も多少に
それにある程度艦内を分かっていて欲しいし」
「まぁそれなら」
「ということで行ってくる。」
「まて、今離れるのはまずくないか?」
「まぁ大丈夫だろう」
「お気きおつけて」
ということで今艦橋下の方に船体に埋めるようにしてあるCICについたがどいつだろうか。
それぞれの顔を覚えていない訳では無いが如何せん暗い計器を見るためとはいえ、
画面は部屋を明るくして見なさいと習わなかったのかくらいなぁ。
「どうしましたかライナルト艦長?」
今喋りかけてきたのはヨルダン大尉砲雷長を務めている
そういえば主人公の名前を決め忘れていたライナルトが私の名前だ
「新顔を知らないか?ちょっくら挨拶に来たんだが」
「それならあそこの端のところにいます」
「ありがとう」
だんだん近づいて行きそして後ろから
「やぁ君がアドリアン君かな?」
「いえ自分はエッケハルト准尉です」
「じゃあアドリアン君はどこかな?」
「今は休憩しているはずです」
「わかったこれからよろしくなエッケハルト准尉」
「こちらこそよろしくお願いいたします!」
「いい返事だよろしく頼むぞ」
「はい!」
そうやってCICを後にした
艦内を下りながら何人かすれ違い機関室に着いた、
メカニックなその様子は非常に心踊る、
「どうしたんだいやっさん?」
「お前の方がやっさんぽいけどな」
この古臭いやっさんはエドガ―大尉この機関室を任されている、
どちらかとこいつの方が老けているように見えるが
年下である。叫んでいいかな?
「新顔に顔を見せに来たんだ知らないか?」
「ああそれならあそこにいる奴がそうだ」
そういって指さすが誰もいない
これは隠れんぼが始まりそうだ
そう思ったが残念だが始まらなかった
「お―いいるかカ―ル!」
「どうしたんですかおやっさん」
「艦長が挨拶に来てるぞ」
「カ―ル一等兵ですですよろしくお願いします」
「この環境に慣れているようでよかった」
「いえ前のところもこんな感じでしたので」
「なら大丈夫そうだよろしく頼む」
「はいこちらこそ」
「ああ頼んだぞ」
そのとき激しい轟音とともに警報灯が灯った。
なにか起こったようだ
「やっさん今すぐ艦橋に上がって!」
「わかっている」
すぐに階段を駆け上がり着いた見ると艦後方に穴が
「どうしたんだ」
「どうやら敵のミサイル攻撃のようです。どうにか回避運動が間に合ったようで被害は一発当たっただけです。右舷前方からの魚雷による無誘導での飽和攻撃かと。」
「被害状況は?」
「損害はでかい穴が開きましたがあまり航行にも支障なく死者もいません」
「ならば大丈夫だろうしかし今敵を討たねば後続に被害がでるだろう。面舵最大戦速敵に艦首を向けこれを撃沈する。」