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くだらない私の日常 新人なろう作家の日常妄想系エッセイ

小説投稿サイトにおけるタイトルの重要性、本当に認識していますか?←ブーメランが刺さる(´;ω;`)ウッ…


 ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ!!


 ただいま開催中のエッセイジャンル限定企画、とうとう参加作品百作品を突破しました~!! わーい。


 どうせ投稿するなら一人でも多くの人に読んでもらいたいって思っている方、埋もれてしまった過去のエッセイにもう一度スポットライトを当てたいとお考えの方、感想欄で新たな出会いや交流をしてみたいなと思っている方、まだまだご参加お待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。



 さて、前置きはこのくらいにして、


 皆さまは小説のタイトルについて、その重要性を本当に認識していますか? 


 何様だよ、上から目線やめろ、とか言われそうですが、今日はこのテーマについて考察してみたいと思います。


 最初に言っておくと、私は嫌われがちないわゆる「長文タイトル」に関しては何とも思っていませんし、どちらかと言えば肯定派です。少なくともネガティブな印象は持っていません。 


 たぶん、私が書き手としてではなく、読み手としてこのサイトに来たからということもあるんじゃないかな?


 もちろん、「長文タイトル」が嫌だという意見もわかるんですけどね。


 品が無いし、なろうの中でしか通用しないだろうという意見にも、まあそういう部分もあるよね、と思ってはいます。


 実際、世に出回っている有名な作品は短いタイトルばかり。


 最近の芥川賞をみてみると、


 2023年上半期: 「ハンチバック」

 2022年下半期: 「この世の喜びよ」

 2022年下半期: 「荒地の家族」

 2022年上半期: 「おいしいごはんが食べられますように」

 2021年下半期:「ブラックボックス」

 2021年上半期: 「貝に続く場所にて」


 概ね短めであることがわかります。


 直木賞も見てみましょうか。


 2023年上半期:「極楽征夷大将軍」

 2022年下半期: 「地図と拳」

 2022年下半期: 「しろがねの葉」

 2022年上半期: 「夜に星を放つ」

 2021年下半期: 「塞王の楯」

 2021年上半期: 「黒牢城」


 やっぱり短めですよね。


 こうなってくると、


 短いタイトル = カッコ良い、文学的、格調高い感じがする


 長いタイトル = なんか必死でカッコ悪い、読者に媚びている、ネタバレ、低俗な感じがする


 という印象になってしまうのはある程度やむを得ないのかなとは思います。


 だから、そんな風に見られたくないから「長文タイトル」は嫌だ、あるいは美的感覚が許さないといった理由で、短いタイトルにこだわる作家さまが多くいらっしゃるのも十分理解できますし、それはそれで良いと思うのです。


 ですが、ここ小説家になろうのような小説投稿サイトで短いタイトルにこだわってしまえば、待っているのは「読まれない」という現実です。ただ「読まれない」んじゃありませんよ? びっくりするぐらい読まれない。


 たくさん受賞した超有名作家さんが違うペンネームで投稿したら、まったく読まれなくて膝から崩れ落ちたという話も大げさでも何でもないのです。


 だからこそ、タイトルにはこだわりたいが読まれないのは……という葛藤に悩み、中途半端に妥協した結果たいして変わらず、安易に妥協してしまったことに対する自己嫌悪で心が折れる書き手さまが後を絶ちません。


 何がいけなかったのでしょうか?


 はっきり言えば、タイトルで読者の心を掴めれば、必ずPVに劇的な変化が訪れます。


 PVに変化が無いということは、読みたいと読者が思えるものではなかった。ただそれだけです。


 中身を改稿したり、内容をブラッシュアップしたりしてもこの段階では何の意味もありません。読まれないのは中身のせいではありませんから。読まれているのに評価が付かないとなれば、意味がありますけどね。


 読まれないのはタイトルがイマイチだっただけです。原因から逃げないように向き合いましょう。



 読者が作品を選ぶ際の基準は色々ありますが、面白そうだと思わなければクリックはしません。


 では、面白そうというのはどうやって判断しているのか?



 タイトルに決まっています。というか、タイトルしか判断材料が無いのです。


 たとえば、アナタのところに大量の履歴書が送られてくるとしましょう。


 ひとりで千件の履歴書を確認して実際に会ってみたい人を数名書類選考で決めなければならないとしましょう、しかも短時間で処理しなければなりません。


 写真も無く「男」とか「女」としか書かれていない履歴書の人物と会ってみたいと思うでしょうか?


 「闇に生きる者」とか「邪眼」とか書かれていたらちょっと会ってみたい気はしますが(笑)


 まず手に取ることも無く、シュレッダー行きです。たとえ応募した人が大谷翔平だろうが新垣結衣だろうが関係ないのです。


 もっと極端でわかりやすく言いましょう。


 アナタの前に異性が1000人歩いています。


 その中から一人だけお付き合い出来ます。ただし通り過ぎる間に決めないといけません。


 これが小説投稿サイトで読者が置かれている状況です。


 この場合、視覚情報が重要になってきますよね? 年齢だったり容姿だったり、服のセンスだったり、体格だったり、身長だったり、メガネだったり……


 1000人の中から選んでもらう状況で、全身見えないように覆い隠していたら相当不利です。あえて選ぶ人もいるかもしれませんが、それは運命に近い何かでしょう。


 読んでもらう(選んでもらう・手に取ってもらう)には、タイトルにおける視覚情報(作品の情報)が本当に重要になってくるのです。中身(あらすじ・本文)は書類選考に通った後の話です。


 通過できなければ、そこでゲームセット、終了なのです。



 賞や公募は違いますよ? 


 すべて読まれることを前提としてますから、中身で勝負してもらえるからです。この場合のタイトルは文字通りタイトルとしてのみ機能しています。


 中身がわからない短いタイトルなのに売れているのは、そこに長いサブタイトルが隠れているからです。小説家になろうでも、短いタイトルがランクインすることがありますが、この場合も、どこかで紹介されていた、実績がある作家さんで、ファンがたくさんいる、運よくスコップされたなどの隠れ要因があり、タイトルによって読まれたわけではないのです。ランキングに載った後なら、かえって目立つので、ランキング入りした後から短いタイトルに変えるという戦略も存在します。


 たとえば芥川賞受賞作品であれば、タイトルは記号でしかありません。有名な賞を受賞したんだから、面白いに違いないと、最初から中身を意識してもらえるからです。出版社やメディアが頑張って宣伝してくれますから読むための動機付けとしての役割はタイトルには求められていないのです。かえって覚えやすいように短い方が良いまであるでしょう。


 小説投稿サイトでは文字通り、タイトルが全てです。


 逆に言えば、チャンスは平等です。まずは読まれなければ始まらないのですから、少しでも読まれたいと思っている方は、何よりも先にタイトルに力を注ぐべきなのです。



 それでは、どんなタイトルが良いのでしょうか?


 いわゆる長文タイトルにすれば良いんでしょうと誤解されがちですが、


 長文タイトルが人気だからといって、安易にタイトルを長くすれば良いだろうというのは、ざまあが人気だから、タイトルにざまあって書いておけば良いだろ? っていうのと同じです。


 出回り過ぎて目が肥えている客から見向きもされない回転寿司の乾ききったネタのようになるだけですからご注意ください。いわゆる「長文タイトル」が嫌われる背景には、こうした粗製濫造されたタイトルが増え過ぎたこともあると思います。


『無駄に長い上に中身がまったくわからない消化不良なタイトル』は読んでいて意外と苦痛を伴うものなのです。


 書き手としてせっかく考えた内容をネタバレしないようにしたくなる気持ちは嫌というほどわかりますが、それは悪手です。


 ネタバレはともかく、最低限、以下の内容はわかるようにしたいものです。


 ●どんな主人公や登場人物の話なのか?

 ●冒険なのか恋愛なのかジャンルは何か?

 ●話の傾向(ハッピーエンド、バッドエンドなど)

 ●その作品に込められた作者のこだわり(性癖)


 これを見ると、もはやあらすじだよね? と思われるかもしれませんが、その通りです。あらすじタイトルこそ良いタイトルということになります。


 ですが、あらすじは1000文字まで書くことが出来ますが、タイトルには100文字しか使えません。


 つまり―――――


 良いタイトルとは、


 100文字以内で作品の要点と魅力が、内容を全く知らない第三者に一目でわかるようになっているものです。言い換えれば、好きか嫌いか瞬時に判断できるだけの材料が揃っているものです。


 作品を凝縮したものがあらすじならば、タイトルとは、そのあらすじをさらに十倍圧縮したパワーワードであるべきなのです。


 膨大なタイトルが流れては消えてゆく小説投稿サイトで、短いタイトルで勝負することが、いかに不利なのか、わかっていただけたでしょうか。


 だからといって、小説投稿サイトのシステムが悪い、とかそういう方向に責任転嫁して逃げてしまっては、生産性はゼロです。


 

 考えてみてください、何百万文字も書くことが出来る書き手が、たった百文字の作品が書けないものでしょうか?


 小説投稿サイトにおいて、タイトルは立派な『作品』です。


 書き手と読み手を繋げる唯一かつ公平な接点です。


 アナタの作品の魅力を100文字に詰め込むのです。


 それとも、アナタの作品は100文字も埋められないほど書くことが無いのでしょうか? そんなことありませんよね。 


 

 さて、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、


 このエッセイは他でもない『私』自身に向けて書いたものです。



 はあ……タイトルセンスが欲しいのです……タイトルめっちゃ難しい涙

タイトルで勝負したくないという硬派なそこのアナタ。

自主企画への参加を検討してみませんか?


自主企画ではタイトルではなく、中身を読んでもらえます。


あれ……? そういえばエッセイジャンルで面白そうな企画がやっているって噂で聞いたような(´艸`*)

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― 新着の感想 ―
ぶっちゃけなろうのタイトルってほぼあらすじだよね。 なろうには大量の小説があるからその中から気になるものを選び取るのにいちいち説明文開くのも手間だしそういう風に進化していったんやろなぁ……まさに適者生…
[一言] 昔のなろう小説基準ではエッセイにいる自称大御所が全体の雰囲気を支配させれいたので、自由闊達なろう小説の本来の意味でのエッセイが復活していい感じですね。本来ならこのような自由な空間であるべき。…
[良い点] タイトルの重要性が伝わって来ました。私も工夫しようかなと思えました。 [一言] こんにちは。鳴田るなさんの所から来ました。 昔の漫画のネタですけども竿竹について ・設置台 と ・竿竹…
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