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【短編】シリーズじゃないシリーズ

ある夜更けのこと ~ 騎士団長はポーカーフェイス ~

作者: 千東風子
掲載日:2022/12/01

 

 ある夜更けのこと。

 寛ぐ私の前に静かにやって来たその人は、感情の無い顔で切り出した。


「私は王と王妃を護る騎士団長」


(いきなり話し出したし、自己紹介だし)


「この国一番の騎士」


(自分で一番って言ったよ)


「警備をくぐり抜けて忍び寄る暗殺者たち」


(前触れなく不穏)


「ドアから大量の暗殺者」


(普通にドアから)


「私は暗殺者たちを倒しながらひとまず逃げた」


(戦略的撤退というやつね)


「暗殺者たちは王ではなく私を追って来た」


(え、どういうこと?)


「王の方に行くと思ったのに想定外」


(王様置いて逃げたん!?)


「広場で激しい戦いになった」


(広間じゃなくて広場。外まで逃げたんか)


「多勢に無勢、私は自転車で逃げた」


(急に文明の利器出てきた)


「頑張ってこいだ」


(必死か)


「逃げ切った先は渋谷」


(突然の日本、しかも都会)


「渋谷でトモダチと偶然会って」


(騎士団長のトモダチが渋谷に???)


「大通りの防犯カメラを見つけてピース」


(騎士団長真顔ピース)


「そこで目が覚めたの」


「とりあえずお前は王様護れよ。自転車に乗って自分だけ渋谷に逃げてんじゃないよ。夜中にやって来て真顔で話し出したから何かと思ったじゃん。騎士団長が無表情で自転車(ママチャリ)こいで逃げてる情景が浮かんだわ。もう逃げ切ったんだから明日の期末テストの勉強しなさい。しないならもう遅いから寝なさいよ……ってか寝てたのか、騎士団長よ」


「いい夢だった」


「いい夢だったのかよ」


「騎士団はポーカーフェイスがデフォ」


「それお前基準な」


「お休みなさい~」


(結局勉強しないんだ……)


 中学生は終始無表情のまま再び夢の世界へ旅立って行った、ある夜の話。



読んでくださり、ありがとうございました。


九割実話です。( ゜∀゜)


後日、うちの自転車騎士団長は、満点が百点とは思えない点数のテストを持って帰って来ましたが、本人ノーダメージです。

いわく「零点じゃなかった!」と。


騎士団長は脳筋がデフォ……と、私が遠い目をしたのは言うまでもないことでしょう……。



クスっとしてもらえたら嬉しいです。

励みになりますので、よかったらお星様をお願いいたしますm(_ _)m。


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