あの日、僕が君を愛してから...。
【愛】とは突然やって来る。
今まで、“恋”もまともにした事のない僕が
突然! 愛する事を教えてくれた女性と出逢う。
僕と彼女との出会いは、学校の先生と生徒の関係。
僕の受け持つクラスに、転校生として入ってきたのが彼女だった。
僕は、生徒とは少し距離を置きながら接していた。
それは、男子生徒でも一緒なのだけど、、、。
特に、女子生徒には気を付けていた。
生徒である女の子に、恋愛感情を持たれないように僕なりに気を
つける事を心掛けていたからだ。
例えば、ダサい格好で、寝ぐせも平気でつけてくるような先生。
だらしない先生を演じていた。
何故? そこまでするかといえば? 今でも、【先生と生徒】が
恋愛をするのはタブーになっているし。
なにしろ、学校のマニュアルでもしっかりと決められている事だ!
生徒の親が、先生と生徒の関係を知ったら? 僕は教職免許を失う
かもしれない。そんな事で、僕は先生を辞めたくないんだ。
世間体にも、良くない事だと教職員になる前から何度も聞かされていた。
*
・・・当時、僕には彼女がいた。
同じ学校の先生で、彼女は保健室の先生だった。
生徒の悩みを、何でも聞いてくれる優しい女性だ。
彼女とは、先生が集まった飲み会で仲良くなって、自然と付き
合うようになり直ぐに同棲を始めた。
僕も当時、31歳で彼女も28歳だった。
お互い、結婚するには丁度いい年齢だし。
自然と僕は彼女との結婚を考えるようになる。
でも、彼女は違っていたようだ!
僕は何も知らなかったのだけど? その頃から彼女に言い寄る
男がいたらしい。
彼女は、僕の事を隠してその男と黙って会っていた。
彼女はその男と何度も何度も体を重ねており最後に僕にこう言った。
『・・・ごめん、貴方とは結婚できない。』
『えぇ!? どうして?』
『一緒に住んでみて思ったのよ、体の相性も合わないし性格も何も
かも違うじゃない!』
『・・・そ、それは、これから結婚すれば変わっていくよ!』
『・・・無理よ、貴方は変わらないわ。』
『頼む! もう一度、考え直してくれ!』
『・・・本当に、ごめん、』
『・・・・・・』
僕はあっけなく彼女にフラれてしまった。
3年もの間、彼女と同棲して一緒に居たのに、、、。
僕は、彼女の気持ちを何一つ分かっていなかった。
僕と彼女が別れた後で、同じ学年の先生に彼女の事を聞いた。
『篠村先生、どうやら生徒と関係をもったらしいよ。』
『えぇ!?』
『それに、篠村先生の方が生徒に夢中とか...。』
『本当の話なんですか?』
『いやいや? どうしたんですか、秋永先生? 目の色変えて!』
『・・・い、いや? まさか、篠村先生が生徒とそんな関係に
なるなんて、思ってもみなかったからですよ。』
『そりゃそうですよね! それはよく分かりますよ。』
『・・・・・・』
『でもね、生徒に手を出すという事は? 教職員免許も危ない
かもしれませんね! 確か、校長先生に篠村先生呼ばれていたな~』
『えぇ!?』
『どこかの生徒が二人でいるところを見たらしいですよ。』
『そ、そんな、』
『可哀そうにねぇ~』
『・・・あぁ、ははい。』
・・・彼女はまもなくして、学校を辞める事になった。
理由は、山田先生が言った通り生徒との関係だった。
彼女は、生徒との関係を認め辞めたのだ。
でも、生徒は先生との関係を断ち切り今も学校にきている。
彼女がこうなって、何回か連絡したが携帯は繋がらず家も引っ越していた。
僕の心はぽっかりと空いていた。
そんな時、彼女と出逢う。
僕は彼女の爽やかな笑顔に一目で奪われる。
でも、【先生と生徒の関係】は禁止されており僕は気持ちを押し殺した。
彼女は次第に、クラスに溶け込むように馴染んでいく。
僕との関係も、ちゃんと先生と生徒として接してくれた。
*
・・・でもある日。
その日は、台風が来ているらしく風も雨も凄かった。
他の生徒たちは、次々と学校から家に帰って行った。
その日は、僕だけ残業をしていてまだ学校に残っていた。
僕は、ふと教員室から自分のクラスの方を向くと?
そこに、彼女がいたんだ。僕は慌てて、教室に行った。
『こんな時間まで、何をしてるんだ! 早く家に帰りなさい!』
『・・・先生、私一人なの! お母さんが再婚するんだって。』
『えぇ!?』
『お父さんは、私が産まれる前に亡くなってるし。お母さんが
再婚したら、私一人になっちゃう!』
『大丈夫だよ、お母さんはお前の味方だ!』
『再婚相手には、連れ後もいてね私より二つ下の女の子なんだよ。
凄く可愛らしい女の子なの!』
『竹下、今日はおかしいぞ?』
『先生、今日は私家に帰りたくない!』
『えぇ!?』
『お願い、今日だけ先生の家に泊めて!』
『・・・い、いや? それはマズいだろう! 先生が一緒に家まで
送ってやるから、一緒に家に帰ろう!』
『嫌よ! 家に帰るぐらいなら一人でホテルにでも泊まるわ!』
『・・・竹下、分かったよ。』
『えぇ!? いいの?』
『・・・あぁ、』
こうして、僕と生徒である彼女との関係が変わった。
僕は、それなりに恋はしてきたが。
まさか!? 彼女を本気で愛してしまうなんて
思いもしなかった事だ! それでも、僕は彼女を愛している。
最後までお読みいただきありがとうございます。




