9 知識の書《グリモワ》2
よく解らなかった『知識の書』だが鑑定してみると
結局、百科事典のようなものだった。
但し、自分が知った知識 スキル それを記録して止め置く
そんなスキルだ。でもこれの凄い所は、人は意識していないとまず、
覚えていない又、理解していないものは、直ぐに記憶の彼方に埋没してしまうが
このグリモワは意識化の下部迄、記録してある所だ。
このスキルは結局百科事典の編纂作業を無意識にやってしまうってところだ。
「マッ、理解出来なきゃ何の意味もないんだけど····」
但し、鑑定スキルとは相性が良いようだ
お陰でインベントリ(現状レベル迄だけど)スキルの詳細が詳しく
解説してくれたのだから。
さて、『気配察知』『気配遮断』については文字通りのスキルだ
あとは『マップ作成』『罠作成』こんなスキルもついてきたけど、低レベル
なのでこちらも文字通り。でもこれってサバイバルと被っているんだけど
サバイバルは森、山岳、砂漠、無人島等に特化した感じだ。
レベルが上がっても無職のせいなのか筋力や体力が極端に
上がったとは思えない。恐らくステータスのなかにはSTR等の数値等はなく
レベルは只、即死意外少し死ににくくなっただけのような気がする。
ソリャ直接的な戦闘は避けて、なるべく安全マージン取りながら狩りをしている
から体術のレベル等上がる訳がない。
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魔法に関してはステータスボードには反映されてない······
反映させるのは魔力の放出が条件なのかもしれない
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仔犬たちの事も鑑定してみた
森の中によく出没する狼とは別種のようで
銀狼と言うらしい
因みに森によく出没する狼は森狼と言うらしい
まだ小さいので狼というより仔犬って感じで暫くは仔犬と表現したい
そうそう罠に嵌まっていた蛇はフォレストボア静かに忍び寄る
森のアサシン毒は持ってないが一番油断ならない敵だ
仔犬たちがもう少し大きくなるまで此処に留まるつもりだが
魔力の循環と傷薬程度は作れるように試行錯誤してみる
「ガンバ! 仔犬たちと一緒生き抜く為に!」




