312 貴族は商人?2
「ちょっと待ってうちも苦しいのよ。今回の戦費かなりの赤字なのセイ君のとこだけ戦費回収してずるいわ」
「その辺は考えてますよ。少なくとも傭兵達の費用は回収出来るようにね」「本当♪」
「ええ、先ずは王国からの仲裁は1日遅れます。完全に決着が着くから王国騎士達を捕虜に出来たら身代金か奴隷に出来るでしょ野戦病院のポーションは俺が提供しますし欠損が出て王家が引き取らなくても俺が相場の値段で引き取りますよアロンやフロントなら働けるけるから」
「一番の懸念が消えたわ」
「まあ、そんな事しなくても時間稼ぎはしましたけどね。まだ近衛騎士団から申請貰って無いんでしょ?」
「そう言えばまだね」
「近衛騎士団が来たからすんなり通すつもりですか?」
「多分王家の剣と書状を持ってるはずよ」
「そこで境界に50人程配備して確認するって言って時間を稼げばもっと稼げるでしょ。理由は単純で近衛騎士団と王国騎士団が侵略してきたから慎重に対処するようにと命令されていると言えば問題無いでしょ。わざわざ揉め事を興したいのなら話は別ですが500人って何を考えているのか多分宰相はシスかユイットの国がえを検討していて恐らくそれで揉めているはずです」
「どういう事なの?」
「帝国との停戦交渉で領土割譲が有るんですよ。帝国が求めるのは多分シスかフィフス」
「成る程、それでフォースをって訳ね」
「恐らくフィフスの線は低いでしょうね4月までにはアロンが独立自治区になるし実質飛地になってしまうから王国としてはユイット一応は隣接してるからまあ、どうなるか見物ですね。
後、200人程兵士達をファルコに随伴させて下さい。サードまで村が3つ兵士が200もいれば村を3つくらい占領できるでしょ。条件は没収した貴族の私財は折半、村人から信頼されている領主ならそのままセコンドが召し抱える領地安堵ってやつかな?」
「あら、それじゃお兄様の取り分は?」
「サードの占領とフィフスの寝返った村」
「えっ!サードを占領するの?」
「王家が仲裁に入るまではねその間にコズンに関係あるまっとうな事をしていない所は全て潰してスラムを壊します。後は王家がどうにかするでしょね。コズンを廃してシスと国換えとかね」
「王家が黙っていると思う?」
「どうでしょうね。今回の戦争多分モレルが立案したって思えないんですよね。戦略的には理にかなった作戦なんですが戦術的に実行部隊が抜けているですよね。誰かが誘導したとしか思えないですよ。宰相かその側近かこの戦争で一番利益得るのは誰かって考えてみたら王家なんですよね普通に考えて多分王家に取ってのベストなシナリオは適当なタイミングでモレルの私財を没収する事そしてあわよくばセコンドとフロントの弱体化か僕の私財を減らすこと」
「言われてみると納得するわね。セコンドも今回の戦費は大赤字だもの。セイ君とハルカちゃんがいたからなんとかなっているけど確かに王家が何もしないでモレルを踊らせて私達にぶつけて仲裁に入って美味しい所を持って行く考えたものね」
「だから時間がかかる事をすっ飛ばして必要な事だけしてフォースの占領だけに力を注いで短期間で体制を整えて不動産は無視して動産だけもらったのと後は人を貰うんです」
「人?なんで人なの?」
「今回の戦争で3つの村の開拓面積を3倍にしたのと関所を直径3kmに本格的な防壁を張ったから開墾するのに人の手がいるんですよね。それで最近知ったんです。壁を巡らし開拓出来るスペース作ったら所有者はそれを作った者だってね。セコンドのあれどうします?いるなら売却するしいらないならこちらで有効活用しますけど。また馬が増えた事ですし馬市でもしますかね」
「そ、そうなのね。で、その馬だけど捕獲した馬を半分譲って」
「僕に横流ししろとファルコ達が知ったら怒りますよ。あの馬所有権を持っているのはファルコ達なんですからただでは無理ですね。ただ経費がかなりかかるから交渉の余地は有ると思いますよ。予算を提示して下さい。クリス。今、軍馬の値段って知っているかい?」
「今の相場は知りませんが普通の馬で金貨1枚ってとこですね。軍馬になると金貨3枚、バトルホースで金貨5枚以上ですね」
「という事は今回は全部軍馬だったから金貨3枚か・・・ん?でも王家に売った方が良いかも。王国騎士団の馬そっちで捕獲すれば問題ないんじゃないですか?」
「多分、返還請求されると思うのよ」
「だったら、半分だけ返してやれば良いと思うけど骨折程度なら眠らせて繋いで添え木して目覚めたらポーションでも良いし回復魔法でもかけてやれば完治出来るしね。多分、ポーションも貴重品だし人が使うので数量が足らないから馬に回してられないしましてや回復魔法なんてって思うだろうな」
「薬師が少ないせいもあるのよ。ポーションは王国では値段が決まっているから稼げないのよね」
「アロンではね老人が2人とその孫しか薬師がいなかったんだ。稼げないというのもあったんだけど何より冒険者ギルドが酷かった。内部の事は別として薬草採取の知識が無かった。誰も教えなかった。そして薬草の買い取り値段が安い。だから危険を犯してまでは薬草を取りにいかない。悪循環の繰り返しだから薬師の少年に兵士の護衛を付けて取りに行かせる事を始めたんだ。材料があってポーションを作る事が出来れば必需品だから安定した暮らしが出来る。多分、セコンドも同じだと思う」
「えっ!稼げないからじゃないの?」
「多分、薬草の品不足で少量のポーションしか作れないのが原因かな値段を固定されると一定数量作らないと生活出来る程稼げないからね。それに薬師になるなら幼い頃から魔力総量を増やす訓練をしないとつらいからな」
「アプリ、冒険者ギルドと薬師の件聞いていたわね調べなさい」
「はい。承知しました」
「それと。魔力総量増やすって?」
「危険性の少ない魔法を使い続けるか魔力循環、操作。寝る前に魔力を魔石にギリギリまで注ぐとかすると少しですが魔力総量が上がるんです」
「その訓練ヘンリエッタにやらせてますから聞いて下さい」
「ヘンリエッタはどんな感じ?」
「単なる体験なのでなんとも言えませんが下級精霊と契約してから少し変わった様に思えます」
「そう。たった5日ですものね」
「明日が終われば誰かの元で修行させると良いと思います。5年程経って呼び戻したらどうでしょう?」
「そうね。あの子に選んで貰うわ。何処かに嫁ぐかハルカの元で修行するか」
「お断りします。私は忙しいのであの子に構ってる時間はありません」
「そうどすなセイ様がお許しになれば寮で子供達と暮らしてみればどうでしゃろ。ポーラやサリナ、ポールもいはるし寮で過ごすのなら変な虫も付きまへん。でも5年も立てば立派な行き遅れになりますけどね」
「俺は構わないがなんで行き遅れになるんだ?」
「貴族の娘は普通17から遅くても19で結婚するの20を過ぎればもう結婚の話は来ないわね」
「じゃ3年経って結婚か自立か選んでもらってヘンリエッタが自立を選んだら分家として直轄地の一つを譲って好きにさせれば良いと思いますよ」
「そうね。19歳ならまだなんとか間に合うしほとぼりもさめた頃ですものね。でも、セイ君。他人事じゃないからね。公式に貴方の事が知れ渡れば色んな所から結婚の話しが出るわ。覚悟なさい」
「あはは。俺は後10年は結婚はしないよ。何故かそっちの欲望も湧かないし」
「貴族は子孫を残すのは義務よ」
「家と言う意味ではそれも正しいけど子孫ってどうなんだろうと思ってしまう。後継者は必ずしも子孫ではなくても良いと思っているよ。俺達の世界でもあるんだ。歴史的にもね。偉大な人物の子孫が商会や家を破綻させるって事がね。人の能力はそう変わらないと思うけどなぁ」




