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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
310/315

309  新兵ヘンリエッタ2

「侯爵はお嬢さんに何を望んでいますか?」


「そうね。たいして何も望んで無いかしら。勘違いしないでね親としては馬鹿な子程可愛いわ幸せな人生を送って欲しいとも思っているのよ。あんな風に育ったのは私のせいでもあるから・・今のヘンリエッタじゃ本当に追放するか家臣に嫁がせるしか無いのよ。


あの子はその全てを拒絶して貴女の元に行く事を選択したのだったら私があの子に何かを望むのは間違っているようにも思うのあの子が貴女からも逃げ出してしまったら私も貴族の選択をするわ」


「わかりました。正直5日程でどうにかなるようなものでも無いので体験ってことで終わらせます。ただ今のままでは問題が多すぎるので魔物を討伐してもらってレベルを上げて魔力量を殖やす事を許可下さい」


「魔物討伐って何処へ行くつもりかしら」


「魔の森の中層「えっ!」そこにセイ君の基地が有ります。そこでレベルを上げてからゴブリン討伐してもらう事にします。本当は嫌ですけどゴブリンは」


「ちょっと待て~い。魔の森中層ってあの子死ぬわよ」


「かもしれませんね。絶対安全って言えませんがポーラと華陽、雪ちゃんもいるし、まあ、生きて帰れると思います。即死で無い限りセイ君がなんとかしてくれるでしょうから。


『精霊眼』がなかったらそんな事したく無いんですが今のヘンリエッタ嬢の状態で開眼したら最悪死ぬので最低限の体力とある程度訓練出来る魔力量を持って貰うためにも必要ですから。魔力回復ポーションって手も有りますけど高価ですし限界も有るし多用は良くないそうです。追放されるおつもりでしたらせめて街や村で生きて行けるようにすべきでは?」


「解ったわよ。許可するわ。本当にいい性格してるわね。誰かと似てるわ」


「お褒めに預かり恐縮です。私はセイ君ほど優しく無いですよ。さっき迄お嬢さんを鞭で痛打っていましたから(微笑)」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


ヘンリエッタの報告書?日記?


こうして私ことヘンリエッタの訓練が始まった。華陽に戦場となる現場に連れて来られ、日中は魔法やスコップで穴を掘らされ昼食時以外は穴を掘らされて不平を言うと鞭でしばかれ、疲れて休むとまた鞭が飛んで来るやっと夕食の時間なって食べようとしたが疲労の為胃が食べ物を受け付けず吐き出し、怒鳴られその後始末をさせられ、夜はポーラのポーション作りを手伝わされ就寝前にステータス見ながら魔石に魔力を注ぎギリギリのところで止めて眠りについた。というより気力が尽きて眠ってしまった。


翌日、叩き起こされるが極度の筋肉痛で熱が出て起き上がれず休めると思ったがハルカが兵舎の横に穴を掘り、そこに水を張りそこに放り込まれた。なんでも筋肉痛はポーションや回復魔法で治療するとせっかく鍛えた筋肉が以前の筋肉に戻り意味が無いそうだ。良くわからなかった。そういうものだと思うよにした。水に浸けられ熱が引いていくとベッドに寝かされこれで休めると思ったら。横になっても訓練は出来ると言い魔力循環と操作を延々とやらされ夕食時にやっと食べられる様になって魔力循環と操作をまたやらされ就寝前に魔石に魔力を注ぎ眠ってしまった。


3日目朝から日が暮れるまで魔法を使って穴掘り魔力を使い果たす直前に止めて瞑想を教わる何故かアミカとサリー、エフィという10歳に満たない子供が傍らで同じ作業をやっていた。彼女達は競争をしていて私の10倍は大きな穴をいくつも掘っていた。「嘘っ!」と思わず声に出た。日暮れになり今日の作業も終わり食堂に向かう途中、「お姉さん穴掘り下手ですね」と言われてしまった。


「これがお前の実力だ。あの子達は毎日欠かさず訓練を自らの意思でやっていた。穴掘りは今日初めてやったんだ。彼女達がお前と同じ年齢になった時はどれ程者になっているか想像できるか?人外の域に足を踏み入れても満足せずたゆまぬ努力を続けている姿をずっと見てたから彼女達は遊びながら訓練をしてる。

お前は知識も体力も魔力量、技術全て人並み以下だ。そういう意味で特別なんだと理解しろ。今日は魔力循環と操作、魔石への魔力の供給を終えたら寝ろ。明日は穴掘りはしなくて良いお前の特別訓練を実施する夜明け前には起きておけ」「イエス・マム」


4日目。夜明け前に叩き起こされ直ぐに着替え兵舎を出ると白い馬が引く一台の馬車が有りその馬車に乗り込むと座席に固定され周りを見ると3人の少女とポーラと言うエルフ、2人の狐獣人と白い狼がいた。ハルカは馭者をするようだった。「ナイン」お願いの一言でゆっくり空に舞上がり雲を突き抜け半時程で森の中の建物に降り立った。


「アミカ達は適当遊んでいて良いよ今日のメインはヘンリエッタだからねナイン、雪ちゃんお願い。さて、ヘンリエッタ、今から魔物を狩るからこの弓を使って矢はこれそれとここでは普通に喋っていいからセコンドの人はいないからね」


「私・・・弓なんか使った事ありません。スキル無いし・・」


「そりゃスキルなんて余程恵まれ狩りの女神アテナにでも愛されていなければ誰も持ってないよ。魔法だってそうジョブが魔術師や回復術師はその系統に補正がかかって覚え易いってだけだから。貴女のスキルさっき見たけど土魔法、魔力循環、操作が派生してるよ。実戦では使えないレベルだけどね。属性も時間がかかるけど訓練すれば使えるの殖えるんだよ。

時間がかかるから諦めて出来ないって決めつけているんだよ。生活魔法が良い例だね。あれ5属性なんだよね誰でも訓練すれば使える様になるそれの発展系が魔法。得手不得手があるから実用レベルに持っていくには不得手は自然とやらなくなるそれが定着して固定概念となって思い込みが常識になってしまう。弓も同じ最初の内は当たらなくって当たり前気にしないで射てばいいから、ポーラ教えて上げて私も長弓の練習するから」


「うん、任せなさい」


ポーラから弓の扱いを教わった。難しい弦を引く腕がだるくなる。少しづつ的の近くに矢が集まりはじめた。もうどれだけ矢を放ったのか数えるを止めた頃矢が当たった。偶然魔物頭に命中して魔物の頭が吹き飛んだそれを見て気分が悪くなり吐いた。


「あっ、この矢を使ったのか、ヘンリエッタは少し休んでいなさい。堀の魔物を一度一掃して矢を回収するよ」


こんな調子で魔物を討伐するのに慣れた頃レベルが20に達した。その時、白い玉と黒い玉が私の周囲にくるくる回っているのが見えた。


「おや、精霊が見える様になったか、その子達はお前を見守っていたんだぞ。精霊が見えるなら契約条件は満たされた。契約してやれ」


とポーラは言って何がなんだかわからないうちに2人の下級精霊と契約した。そしてパスが繋がり


『長かった~やっと見つけてくれた』


『ホント、ホントまた遊べるね♪』という声が聞こえなんだか懐かしい気持ちになった。


「お前は赤ん坊の頃精霊が見えてこの子達と遊んでいたのよ。その時『精霊眼』が開眼仕掛けてこの子達が『精霊眼』を封じてお前の命を助けてたんだお前は覚えていないと思うけど」


「いいえ、なんとなくだけど懐かしいって感じが・・・ありがと待っててくれて」


『うふふ♪』『待ってたかいがあった♪』


「下級精霊達は何も出来ない力も弱いが仲良くしていれば良い事もあるから大切にしなさい」


「イエス・マム!」この命令だけは素直に聴けた。


なんだか気持ちが和らいだがこの言葉で打ち砕かれる。


「ヘンリエッタのレベルも上がった事だし下層に移動して薬草採取するわよ。ヘンリエッタは子供の護衛武器はこれを使って」


渡された武器は短剣とダガー、スリングショットとその弾丸100発が入ったポーチとポーションベルトだった。そして下層の村?に行き匂い遮断のアクセサリーを身に付け森に入り周囲を警戒しつつポーラから薬草の見分け方、採取方法を教わった。


途中、狼やゴブリン、猪や熊に遭遇したが猪や熊等は玉藻や華陽が瞬殺して群れた魔物は子供達も参戦して1匹だけ残して瞬殺何故1匹だけ残すの?えっ、ノルマなにそれ聞いて無い!短剣を無茶苦茶振り回したらなんとか倒せたけど弓と違って手に感触残るし怖かった。そしてポーラから魔素の少ない街の近くでは薬草を全部取り尽くさないこと、戦闘中は目を瞑らない事を注意されてその日はフロントでハルカ達の住んでいる屋敷に泊まる事になり一緒料理を作らされ簡単なレシピを教わった。就寝前の訓練は欠かさずずっとやれと言うと各自自分達の部屋に籠って私を置き去りしてサーシャさん(何故か敬称が必要な感じがして)に客間に案内され一泊した。


5日目 正直グロ一色の1日だった。フロントの新冒険者ギルドの解体場に連れて行かれ昨日狩った下層の獲物を講義を受けながら1日解体させられた。少し慣れてきた頃にハルカがゴブリンの腑分けを行い人体組織とあまり変わらないので間接の構造や部位の名前内臓の位置名称等を頭に叩き込んで置くようにと命令された。

なんでこんな事をと思った。



追記 この後ハルカが私に教えた訳が解った。







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