30 馬泥棒
ギルドの厩舎に行くと何か騒がしい
「おい!大人しくしろ!」「へへ!こいつが売れりゃ暫く遊んで暮らせるぜ!」
『BLuuu BLuuu』
「おい!はやくしろ!誰かに視られたら不味い!」馬も嫌がり暴れている
「何かやってるんだ!その馬から離れろ!」
「ヘッ!なんだ!子供じゃねぇか!消えな!」
「俺の故郷じゃ馬泥棒は絞首刑なんだけどここじゃ単なる窃盗で罪が軽いのか?」
「ウルセイ!生意気なガキだ!大人しく言うこと聴けば
痛い思いしなくてよかったのにな」
「それはこっちのセリフだ!みんな自己防衛を許す遊んで良いぞw
但し建物は壊すな!殺すな!これは絶対だ!ストレス発散させろ!」
主の許可でてガラリと纏う空気を変える『バトルホース』
逃がさいように散開するセイと仔犬達。 空気が一瞬で氷付く
シータが3人の足元を凍らせていく『バトルホース』が体当たりして
3人とも吹っ飛ぶアルファがスタンを発動一瞬の閃光と共に
3人は髪の毛がチリヂリになって気絶する
「シータ拘束頼む アルファ周囲の警戒を頼む」と指示し『バトルホース』に駆け寄る
「大丈夫か?怪我はないか?」と言って首を撫でる
『BLu』気持ちよさそうに目を細める『バトルホース』
念のためために下級ポーションを掛けてやる
「そうそう名前付けても良いってさw
松風·パトラッシュ·クロ·ベータ·キャロットどれが良い?」
何故かキャロットで反応したので『キャロット』と命名
「今日からお前は『キャロット』だよろしくなw」
嬉しそうに頭を擦り付けるキャロット
単なる馬だと思って鑑定しなかったのでキャロットを鑑定してみると
個体名 キャロット 2才 ♀
種族 バトルホース
Lv 5
LP 500
MP 300
魔法属性 土 風 闇 無
スキル 気配探知 Lv 2 気配遮断 Lv 2
身体強化 Lv 1
疾走 不屈
称号 シータの子分
セイの従魔
なんと!牝馬だった!
「キャロットは牝馬だったんだ····よしよしヨシヨシ
ギルドに連行するからもう少し厩舎で待って居てくれ頼んだよ」
キャロットの首にタグを掛けながら指示し馬泥棒の身ぐるみを剥ぐ
馬泥棒の3人はセイとアルファとシータによって冒険者ギルドの受け付け迄
引き摺って来られた
「エリナさんまだいますか?」何事か?と衆目を集める
「何か有ったんですか?」
「馬泥棒です ロープ下さい縛り首にします」
「縛り首って??何ですか?」この国では処刑は斧で断首するのが文化だ?
絞首刑ってものはない
「僕の故郷では馬泥棒は絞首刑なんですが·····ジョークが通じなかったスベッタ
コイツら僕の従魔を拐おうとしたんです
それに襲ってきて家族がいなきゃ死んでたところです」
「なにごとですか?」と言ってエリナさん登場
セイは今までのいきさつを話して後の事を頼みギルドでた
ギルドでは喧騒に包まれエリナは頭を抱えた




