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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
307/315

306  卒業試験と武闘会

「では、セイ様と悠斗、ラインバッハ、アドレスの3対1の試合を始めます。ルールは周囲に被害がでない事殺さない事。魔法の使用は放出系統は禁止。武器はどのような武器でも使用可能とします。では始め!」


セイは取り敢えず三節棍を取り出しアドレスはハルバート、ラインバッハと悠斗はロングソードを構えた。クリスの開始の合図と共にセイは一瞬でラインバッハとの間を詰め腹部に一撃を入れてくの字に折れ曲がったラインバッハの顔面を蹴り上げた。セイの動きに気を取られた悠斗の隙を突いて頭部に直撃を入れようとするがアドレスのハルバートに阻まれ受け止められて弾かれセイは受けにまわされアドレスの突きがセイの顔面に放たれセイが身体をよじって避けると今度は後ろから斤の鎌の部分がセイの首を襲うセイはしゃがんでそれを避け前方に移動し槍の間合いを外そうとするがアドレスはそれをさせてくれなかった。


セイは防戦一方の形になりアドレスの連続の突きを避わすしかなかった。仕方なくセイは後ろに飛びのき間髪入れず接近してアドレスの顔面に三節棍をフルスイングした。アドレスはハルバートで棍を直前で防ぐつもりで棍の軌道上におき防いだと思ったがセイの三節棍は折れ曲がって顔面を直撃したがアドレスはびくともせずセイは直ぐに距離を取った。


「ふーっ、取ったと思ったんだがな。『竜麟』ってやつかな?」

よく観るとセイが直撃した箇所がほのかに蒼白く光っていた。


「おや主人は知っておられたか。誠に容赦の無い撃ち込みお見事でした。しかし、主人こそ変わった武器をお持ちで一本取られました。次はござらんが」


「だろうな。これは三節棍棒と言って俺の故郷の武器だよこの世界ようにアレンジしてあるが遊びで作ってみたんだ。そしてこれが九節棍。似たような武器だよ。さて、身体も暖まった事だしウォーミングアップはここまでにしようか」


セイは魔力を全身に纏い更にスピードを上げ撃ち込む時には九節棍に魔力を通して撃ち込みアドレスはセイのスピードについていけず防戦に回り『竜麟』が発動して少しのダメージしか入らなかった。アドレスはセイよりパワーがあり一撃でも入ればセイはかなりのダメージが入り、硬く護られている。セイはスピードに任せアドレスの攻撃を交わしカウンターを放つ一進一退の攻防が30分も続きアドレスに疲労が見え始めセイも距離を取り激しく呼吸を乱した。


「主人これで終わりで御座る。久々に楽しい時間でした」「ぬかせっ」


アドレスは全身に魔力流して身体強化を使い凄まじい速さのきを放ち観客にはセイが貫かれた様に見えた。一瞬の静寂が辺りを包み槍に貫かれたセイの姿が欠き消えアドレスが大地に伏しアドレスの背後に膝を掴み息を荒げ大きく呼吸するセイの姿があった。


アドレスが衝きを放った瞬間からアドレスが倒れるまでの間何があったのか見えた者は僅かに数人であったがどうしてアドレスが倒れたのかアドレス自身も理解出来ないでいた。そうセイは武器を捨て思考加速を使いゾーンに入って槍を避けアドレスの肘、腰、背後に回り背中を触っただけだった。そう、見えた者達は触れただけでアドレスを倒してしまった事が理解出来なかった。静寂の中、セイは悠斗の前に立ち呆然としている悠斗の腹に拳を叩き込み「ボーッとしてんじゃねぇ!」悠斗は吹き飛ばされ


「勝者。セイ!」クリスの宣言で喚声が沸き起こった。


セイはアドレスを持ち上げボルドも駆け寄りアドレスに肩を貸した。


「主人、先程の技はいったい・・・」


「ああ、あれか単にお前の魔力循環乱しただけだ。暫くは動けないと思うが体内の魔力の乱れが治まってきたら魔力をコントロールして元に戻せ。お前の敗因は身体強化を使った事だ。もっともそれを誘ったんだがな。息をわざとらしく乱して。あのまま削り切る事も出来たけど3日はかかっただろ」


「拙者の完敗です」


「俺も楽しかったよ。今度は槍じゃなくクレイモアでやろうか。大剣の使い方、技を教えてくれ。槍はミーナの方が上手かった。ハンデのつもりだったんだろ?」


「お見通しでござったか拙者一番の獲物は刀で御座る」


「刀か、何処かで手に入るのか?本当の刀は俺にはまだ作れない」


「旦那もしかしたらカロンで手に入るかもしれませんぜ」


「この戦争の後始末が終わったら今度こそみんなでカロンに行こう♪それとボルドお前なんかウズウズしているみたいだから悠斗とラインバッハを徹底的に鍛えろ。俺より長い間修行してあの程度なんて情けない」


「えっ、そう言えば旦那、フロントに来て初めて剣や槍を握ったんでしたね。体術は当時はそこそこ出来てやしたが」


セイ達が休憩している間に傭兵達の武闘会が始まってしまい。セイも無理矢理参加させられ最後まで残ったのはセイと玉藻だった。セイと玉藻の勝負はフロント軍の到着によって時間切れとなり1時間にも亘る勝負だったが決着がつかなかった。理由はどちらも後の先を見極めるのを得意としている事とお互いの駆け引きも通じずセイが戦い辛い様に玉藻が仕向けていた為であったが玉藻の失敗は勝負に勝ったら一夜を共にと言う条件を付けたからに他ならない。クリス、ミリアのオーラが凄まじくセイとしては負ける訳にはいかなかった。


一方、悠斗とラインバッハはボルドに何度も叩きのめされてはポーションで回復させられ事を繰り返し行われ地獄をみた。それ以来、アドレスは『師匠』ボルドは『軍曹殿』セイには『sir』と呼ばれ直立敬礼をして『なおれ』と言われ無い限りその姿勢をしたまま話しを聴く様になった。


『うーんやり過ぎたかなぁ』


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


翌朝アレン達精鋭100名がフォースに到着して占領政策が始まり貴族達や兵士達に腕輪を嵌めてフォースの街はフロント軍が制圧占領した事を宣言して治安維持は暫定的にフロント軍とボルド率いる傭兵達が行う事を告げ3日間フォースの閉鎖を行い通行を制限する事を各ギルドに通達して、民間人には略奪、理不尽な暴行は決して行わない事を喧伝し治安維持に務めた。


その一方で貴族、上級士官、官僚達の取り調べも行い今回の戦争に加担した商会、官僚達の汚職、貴族達の罪を徹底的に調べ暗部、闇ギルド、冒険者ギルド、商業ギルドの汚職、横領にまで手を伸ばしフォースの闇の部分、膿を洗いざらい公表していった。


実はこの時戦争には参加しなかったシルビア率いる100人の事務官が活躍した。その中には帝国元宰相と大臣の姿もあった。


彼らは膨大な書類を夜を徹して調べ上げ証拠を見つけ出した。


結果、貴族、上級士官、下士官に至るまで横領、殺人、殺人教唆の罪が有ること判明し、官僚も一部を除き汚職に手を染めていた。その者達に群がっていたのが冒険者ギルドと商業ギルドのマスターやサブマス他幹部達で尽く捕縛、逮捕して私財を没収し、それに連なっていた闇ギルドや犯罪者の摘発も合わせて行いフォースの住民達の不安を一掃していった。


ただ問題となったのが冒険者ギルドと商業ギルド等の各ギルドだった。一応、自治体組織とは独立している為、各ギルドの人事に関しては口を出せず商業ギルドはサブマスがマスターとなり運営を任せ。冒険者ギルドに関しては幹部全てが犯罪者となってしまった為、名目上取り潰し占領政府が財産を没収して職員を解雇して王都から新冒険者ギルドを誘致して職員を再雇用した。また、冒険者ギルドの財産は安価で新冒険者ギルドに売却された。


因みに何故か数ヶ月経った頃に他国の冒険者ギルド本部と称する所からフォースの冒険者ギルドの財産は冒険者ギルドの物であるから財産の返却を請求されたがフォース冒険者ギルドは幹部全てが冒険者ギルドの立場を利用し当時のフォース領民に多大な損害をあたえその責任はフォース冒険者ギルドそのものにあり各個人では賄いきれずその損害倍賞をマスターを任命した本部に請求すべき所を所在不明だった為、フォース冒険者の財産で賄っただけで冒険者ギルドから没収した財産は職員の給料と退職金でほぼ消え素材の売却で冒険者ギルドが行った損害の一部を補填したが費用の残りをそちらに請求すると逆に請求書と明細を送りつけたが回答はなく再度の請求は無かった。


もちろん新冒険者ギルドとの裏取引があったのは言うまでもない。


もう1つの問題は個人的に罪を犯していない妻、側室、子供であった。結論から言うと各個人の私物と財産は没収せず1年間の生活費の支給した。

また、知古や実家を頼る場合は連絡をスカイ達が担当して麻の収納袋の貸与し空輸した。





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