表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
301/315

300  戦争の時間です

変な声が聞こえる天幕に中に入って見ると、女が男上に跨がり俯せになっている男の腰を揉んでいた「うーん効く」と声をあげる男。どうやら騎乗して腰が疲れたらしい。よほど気持ちが良いのか天幕に入った俺達に気付かない。


「お前がモレルか?」男は見知らぬ男から声を掛けられ女を跳ねのけ剣を取ろうとする。そして剣を持ち


「誰だ貴様この儂をモレル伯爵と知っての狼藉か!」


「ああ、お前に用があって来たんだ。狼藉はまだしてないぜ」モレルは立ち上がり剣を抜き構えた


「無礼な!小僧、その生意気な口をもう二度と開かないようにしてやる」


「無礼?お前は伯爵だろ侯爵相当の俺がなんで敬語使わなきゃいけないんだ。ミリア紹介しろ」


「私はミリア、此方におわすお方はガルシア帝国アロンが領主セイ・ワタヌキ・エリック様にございます。本日はフロント領主ギルバート様、セコンド領主エアトリア様からそちらフォース領主モレル伯爵に書状を渡すようにと依頼され罷り越しました次第です」


「という訳だ辺境伯、侯爵からモレル伯爵お前宛て書状だ受け取れ」セイは2通の書状をモレルに向かって放り投げ女がそれを拾いあげ「確かに辺境伯とサージェ侯爵からの書状です」


「確かに渡したぞ。では俺、ガルシア帝国アロンが領主、フロント領主が一子セイ・ワタヌキ・エリックがただ今この時を持ってフロントはフォースに対して宣戦布告を宣言する。理由はフォース所属の騎士団が当家フロント領に無断で当家の関所の門を破壊そして占拠し更に進軍。


当家はフォース所属の騎士団という名の盗賊を討伐、捕縛。フロントはこの行為に激怒しておりフォースに対して抗議と共に女王陛下の面前で謝罪と賠償を求める。謝罪と賠償が行われ無い限りフロントはフォースを敵と見なし鉄槌下す。此を持って宣戦布告とする。


では、これより戦争の時間だただし、お前達の相手をするのは俺じゃない。俺が唯一敵に回したくない奴がお前達の相手だ覚悟しておけじゃあな。行き掛けの駄賃に少しお前達の持ち物を少し奪わせて貰う。アルファ、シータ、白、ベガ、イプシロン、ミリアやれ! モレル俺達を敵にまわした事を後悔するが良いじゃあな」


モレルが呆然としている間にセイは消え去りセイの号令と共にアルファ達は行動に移し奴隷兵は訳も解らず気絶、麻痺、睡眠という状態異常に陥り一千もの奴隷兵が一瞬で地に伏し次々に消えていき最後に奴隷兵のいた天幕やテントさえ消え去り辺りは荒涼した風が吹いていた。


◆◇◆◇◆◇◆


アルファside


「アルファ、シータ、白、ベガ、イプシロン、ミリアやれ!」


『みんなターゲットは首輪のついた人間みんなは魔法を放って無力化したら父さんのいる天幕へターゲットを回収、僕はあの地点以外にいないか確認する。  Faia!』


『『sleep』』『『sutan』』


「闇の精霊よ古の盟約により我の命に従え。我が名はアウルブ夜の戸張降りに立ち我が敵を混沌の眠りに就かせよ」ミリアは奴隷兵の付近にいた兵士達を眠らせ闇で覆い音迄も遮断した。


『ウワー。一瞬だなぁ。『空間接続ゲート』』


セイは天幕の中を『空間拡張』をして荷馬車を用意して運ばれてきた奴隷兵達を荷馬車に積み込みボーダーに繋いだゲートをクリス達エルフの部隊が何度か往復して奴隷兵をボーダー輸送しセイは最後に辺り一帯の天幕やテントを収納してアルファ達と共にボーダーに帰還して奴隷兵の嵌められている首輪の上書きを行い武装も解除した。


◆◇◆◇◆◇◆◆◇◇


モレルside


突然、女を連れた男が現れた。騎乗で疲れた腰や腿をほぐしていたのに気持ちいい時間を邪魔しおって。その男は無礼にも儂の名を呼び捨てにしおった。なに?侯爵相当?ガルシア帝国アロンの領主?何故、王国にいるギルバートとエアトリアから書状だと!ふふんさては泣きついて来たのか?今頃は儂の息子が進軍してそろそろギルバートの奴も気づいた頃だろうからな。エアトリアもセコンド可愛さにふふん今頃泣きついてももう遅いフロントもセコンドも蹂躙してやる。


ん?この小僧何を言っているんだ宣戦布告だと?儂の領地の騎士団が盗賊?討伐?なんの事だ?確かに騎士団を先行させてバタンにフロントの関所を暗部と共に制圧して関所の門を開けて儂の騎士団を通せとは言ったが儂の騎士団は精鋭だ簡単に負ける訳が無いこいつはブラフだきっと儂を動揺させる為にハッタリを言っているのだろうその手には乗らん。さっきから言いたい事を言いおって許さん。切り刻んでやる!


えっ、消えた?書状は確かにある。それより早く人を呼ばねば・・・なんだか頭が・・早く・・・


なんだ?変な夢を見ていたような?いや書状がある。夢では無い


「申し上げます。大変です。奴隷兵全員が何処にも居ません。テントや天幕も全て消えて何処にもありません。現在、奴隷兵を探しておりますが探索広げますか?」その時、別の兵士が天幕に入って来た


「大変です!奴隷兵がテントを張っていた場所にこんなものが!」


「見せろ」それにはこう書いてあった。


『奴隷兵は戦利品として頂いた。   セイ・ワタヌキ・エリック』


「ぐぬぬ。小僧!探せ!奴らを探せ。まだ遠くに行って無い筈だ。見つけて八つ裂きにしてやる!」


結局見つける事が出来ず出立が半日遅れてしまった。ギルバートからの書状には抗議の言葉と共に宣戦布告がエアトリアからの書状にはセコンド領内に立ち入る事は許可しない一歩でも踏み込めば宣戦布告と見なし対処すると書かれていた。ふん!我らは近衛と王国騎士団だ王家に逆らうと言うのだな。いいだろうセコンドもフロントも蹂躙してやる!首を洗って待ってろエアトリア、ギルバート!


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


奴隷兵達の首輪の上書きと武装解除を終えたセイは捕獲した天幕やテントを取り出し捕虜達に設置させて幾つかのテントの中で土属性を持ち『ピット』を使える者に直径40cm深さ5m程の穴を掘ってもらいセイが更に5m四方をくり貫き簡易便器を設置した。

そうトイレの設置である。3千もの人間が所構わずいたしたらどうなるか想像に難くない。エルフ達にスライムの捕獲を頼み馬を100頭程残して残り約2500頭の馬を関所に移し外壁の内側に幅5m深さ1mの掘りを巡らしサーチで水脈を見つけ5cm程の穴を水脈まで通し馬達の水飲み場にした。

関所の方は物資も届き人員の移動も完了して約650人が天幕の設置や食事の準備等忙しく動いていた。


「アレン、ボルド関所の事は任せる。宣戦布告も終わったし俺は敵の補給物資を奪ってフォース周辺の貴族を潰して来る。緊急連絡が有ればカールかスカイに言えば俺に伝わるからその時はすぐに戻る」


「セイ様、敵本隊に対しての作戦は?」


「相手の出方次第かな?兵士達は徹底した籠城をしてくれたら良いそれとボーダーやバタンの住民は帰還させても良いのとバタンの兵士をボーダーに移動させて捕虜達約3千の食料と捕虜の名簿を作成してくれ。


後は財務官僚とフロントからワタヌキ商会の会計士3人を連れて来てくれ。今回の出費と潰した貴族達の精算をして貰う。潰した貴族達の村からの食料に関して期待するな。備蓄があったら村人に解放するし占領するなら食料は此方の持ち出しなるからそのつもりでいてくれ。後は貴族達の精査が終わってからかな。多分、5日後にはフォースを占領する事になる。俺達のスピードに王家はついてこれない。


それに王家の出した条件はフォースを壊滅させない事だ。だったら後から来る子爵には悪いがフォースを綺麗に掃除しておいた方が俺達には都合が良いと思う。占領している間にモレルとの関係の深い商会とスラムを潰して金銭と労働力をフロントに持ち帰る。王家の仲裁が入った時点で王家にフォースという器だけ献上するってのはどうかな」


「王家が敵本隊との決着がついた時点で動いたとしても使者を送るのに最低で7日はかかりますセコンドと近衛がまだ戦っていれば更に伸びるでしょうし面白いですね」


「敵本隊との戦いと捕虜の管理はここで出来る。敵側の関所は封じ込めて食料を奪ってしまえば問題なく投降するし俺達に関所は関係無い。フロントで各村を占領する部隊20人とフォースを占領する500人を編成して待機させろ出来れば村の領主になる人間をそれに加えたほうが良い素質を見る」


「そりゃ良い何もしないで貴族風吹かせる様だったら領主の資格なんてありやせんからね」


「まあ、占領政策が出来ない奴が領地経営なんて出来る筈もないしそれに来年度は税金は取れないと思う。フォースの今回の戦費はかなり無理しているから村人達の疲弊はかなりのものだろうし自分が泥を啜るつもりで村人達と接しないと発展は望め無いだろうな」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ