288 採掘現場
『魔鉄』の反応が大きな地点にたどりついて見るとそこには坑道があり地下への入り口があった。足を踏み入れてみると灯り等なく暗闇が支配しておりセイは『暗視』を発動させ『魔力感知』『音波探知』『自動地図作成』を使って坑道内部を探ってみると幅、高さ共にだいたい10mの道が続いていた。坑道を進んで行くと20m先に無数の小さな生き物の反応がありその内の数匹がセイ達の元に向かって来てその正体が判明した。黒いコウモリだった。体長は30センチ程だが翼を広げた状態では1mになり翼の先端部と足には鋭い爪があった。
【ブラックバット】
Lv55
洞窟等暗闇を好む夜行性。動物の生気を好む。肉食
足のモモ肉は食用可。翼の羽はコートの素材となる。
スキル『ライフドレイン』 牙、爪から吸収される
魔法『エアロカッター』 翼に風を纏い切断する。
地上の敵に上空から使って避けられれば自滅することもある
種族スキル
『ライフドレイン』
魔法 『ダークボール』『エアロカッター』
『数が多いアルファ『天狼の吼砲』シータ、影に入れ『遮音結界』』
アルファはセイの指示に指示に従い殺気を込めた『吼砲』に魔力を載せて吼えたその吼砲は坑道内部に響き渡り坑道が軋み出すほどだった。アルファが吼砲を停めて前方を見ると数百メートルに及ぶコウモリの糞の壁坑道の半分を埋め尽くしていたその糞の上に気絶したブラックバットが埋め尽くされていた。セイはコウモリの糞をインベントリの中へ収納しながらブラックバットに止めをさしながら前進して行った。結局、セイ達は5百匹程のブラックバットを葬り一息ついた。そして、コウモリの糞を鑑定してみると硝酸カリュウムそう、一般的に硝石と呼ばれるものだった。セイは横穴を掘り未だ硝石になっていない物を排出して放置する事にして先に進んだ。
途中散発的にブラックバットやカマキリに遭遇したが数が少ない上にセイ達の気配遮断で敵は感知出来ず逆にセイ達の感知に引っ掛かり接敵するまでに命を落としていった。入り口から一時間程進んだ所で急に坑道内部が開け坑道の3倍はある空間に出た。
その空間の中心に巨大な魔力反応とその付近には10体のそれよりは小さいが大きな反応そこからは数える方が馬鹿らしい数百にも及ぶものが蠢いていた。
『うわーさてどうしようか。アルファ、シータ怖いか?』
『『怖くない』』
『確かに油断できないし魔力強大だけどあの時の樹と比べたら怖くないよ父さん』
『そっか暫くこいつらを観察して作戦を練ってご覧アルファ。指揮は任せるから丁度夜になったからみんなを集めて来るよこのスペースならみんなで殺れるだろ?』
『そうだね僕だけで殺ったらみんなに愚痴を言われるねそれにみんなの訓練丁度良いしヴォルやニール加わっての実戦訓練は初めてだし連携とるにはは丁度良い相手だね。特にあの中央の10体は』
『一つだけ注意するぞ炎は使うなアルファの稲妻は封印するように洞窟は空気の流れが悪いから酸素の燃焼による炎は俺達も自滅するからその点を考えて指揮を取るように』
『うん解った』『じゃ行ってくる』
セイはキャロット、ブラン、ラック、雪、イプシロン、オメガ、ガンマ、ベータ、ヴォル、ニールをアナザーワールドに待機させてアルファの元に戻った。
『あれ、ガンマとベータも連れて来たの?』
『まだ早いんじゃない?』
『ちょっと早いかもだけどアルファやシータはこの時期位から狩をしただろ?実戦をみるのも必要だ今まで実戦の時は屋敷でお留守番だったからな。此処でガンマとベータは待機だアルファ達の実戦をを見て覚えるんだ。いいね。』『『うん、パパ』』』
アルファは気配遮断を行っているブラン、ラック、ヴォル、ニールを少し移動させ敵が気付くか確認してシータとキャロットを坑道の奥に影移動で配置、両サイドにヴォルとニールその反対側にブランとラックにシロを配備して全員が配置に着いたらアルファの指示でウォーターボールを乱射して全体を水浸しにした瞬間シータ雪、ブラン、オメガ、イプシロンが広域に『フリーズ』をかけ凍らせ動きが取れなくなったカマキリ達をヴォル、ニールが先んじて飛び出し蹂躙し始め。それに続き四方から全員が凍って動きが取れないカマキリを次々となぎ倒していき最後、10mはありそうな巨大なカマキリとそれを守る10体のカマキリを残し僅か10秒程で殲滅させた。残りの11体もアルファ達は4対1になるように戦い動きの鈍くなったカマキリはアルファ達の敵ではなかった。
だが、最後の1体の巨大なカマキリは有り余る魔力を使って体を硬化させてアルファ達の攻撃を防いだ。
『父さん。持久戦になりそうだけど構わないかなぁ』
『今日は時間無いから俺が出るけど構わないかな?』
『うん♪』
『こんな時は奴の魔力の流れを観察して魔力の流れを阻害してやれば硬化は半減する』
セイは巨大なカマキリ『クイーンキラーマンティス』の攻撃を避けながら魔力を練りながら間接部を軽く叩いていった。セイ自身は舜動を使ってスピードを落とさないギリギリの力で練った魔力を叩き込んでいるのだが端からは軽く叩いているようにしか見えない。次第に巨大なカマキリは動きを止めていった。
セイは頃合いと見て背中に飛び乗り胸元に向けて濃度を高め練った魔力を掌手で打ち込み硬度失ったカマキリの首を最近手に入れたバスターソードに魔力を流し込み叩き切り頭に突き刺しインベントリに収納した。
『こんな感じだけど解ったかな?結界を張られると厄介だったけど身体に触れれば魔力を叩き込んで魔力操作を妨害すれば身体強化は意味をなさなくなる。奴の場合は大きいから間接部を狙って動きを止めて魔石の近く頭部に流れる魔力を阻害してこいつで首を落としてまだ生きていたから止めを刺した。この手の昆虫タイプは首を落としても暫くは生きているから気を抜かないようにね。みんなよくやった。頑張ったね偉いぞ』
『『『『『『『『わーい♪』』』』』』』』
『『『ご主人様なんか眠いzzzzz』』』
キャロット、ブラン、ラック、ヴォル、ニール、オメガ、イプシロン、シロが眠気を訴え急いでアナザーワールドに待避させ。セイは辺りに散らかったカマキリを収納して先に進んだ。
それからの探索は順調で幾つか分かれ道があったがセイ達は『魔鉄』の反応の大きい所に向かって進むだけなので迷わず進んでいけた。
巨大カマキリとの戦闘後1時間程進むと石像が片側5体づつ並んでいて魔力反応があったが微弱だった為警戒しながら前進すると10体の石像の中央まで進むと急に魔力反応が増大して石像が動き出しセイ達に向かって石像は突撃してきた。
『アルファ、シータ『空歩』で回避アルファ達は入り口方向へ俺は奥に向かう』『ラジャー♪』
石像は5m程で動きはさほど早くなく空中への対応は出来ないだろうと思っていたが予想に反して拳を飛ばしてきた。流石に飛ばした拳は自動で戻る事はなかったが片方は再生して片方は鎖で巻き取る方式のようだった。
『これで目からビームや肘や膝から何か仕掛けがあったら笑えるな。アルファ、シータこの他にも何か有るかも知れないから一瞬でも止まった時は気をつけろ』『『ラジャー♪』』
セイは石像の頭部を如意棒で叩き壊したが僅かな時間で再生してしまう。『まさかな?』可能性はかなり低いが石像の身体を観察してみると鎧の下部スカートの内側に文字が見えた。『おいおい emeth って』取り敢えずeの文字をミスリル剣で削ってみたが変化はなかった。
『うーん製作者にからかわれているな』セイはだんだん面倒になり『アルファ、シータ入り口まで待避一気に蹴りをつける』『『了解♪』』セイは部屋の高さになるま如意棒を伸ばしそして広げゴーレムに向かって倒し10倍の重力をかけた。10体のゴーレムはコアのあった部分と魔石の部分は強度が高かったのかそれだけ残して砕けセイは収納を試して見たら収納でき如意棒を元に戻し一息つきながらゴーレムコアの解析した。
分析の結果自律型ゴーレムで所有者登録がされておりセイは所有者登録を上書きして一体のゴーレムコアを試しに出してみたところパスが繋がり『所有者変更の為命令がリセットされました。初期設定を行いますか?』と脳内に語りかけられ『NO』と答えコアは『初期設定を行う場合私に魔力を流して下さい』と言われコアは沈黙した。セイとしては試したかったが時間が惜しかったので先を急いだ。
ゴーレムを倒してから10分程進むとそこには50体程の小型のゴーレムが採掘しており採掘場の片隅に動いていない30体程のゴーレムがあった。セイが用心深く近づいてみたがセイの事など無視して作業していた。
採掘現場には幾つかの扉があり扉は普通に開ける事が出来、調べて見ると各部屋には東京ドーム5個が入りそうな空間があり、鉱石が種類毎に各部屋に山積みされいた。その扉の一つがコントロールルームとゴーレムの自動修理工場になっておりマニュアルがあったので収納して解析したところゴーレムは指定された鉱石を規定量採掘するように設定されており倉庫が規程量に達している鉱石は採掘せず倉庫の鉱石が減ったら採掘を再開するようになっていた。
別に不都合がないので指示はそのままにして『魔鉄』とニッケル、ボーキサイト、ミスリルを倉庫にあった半分を収納して動いていないゴーレム1体と修理工場にあった予備のコア100個の内5個を持ち帰り地表に転移して坑道の入り口をふさぎ結界をかけて作業を終えた頃、空が赤みを帯び始めていた。




