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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
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286  これもテンプレ?

ガランの街は地図上で云えばアロンの隣だ。魔の森を挟んでいる為に道がなく交流も無いガランは神聖帝国ローダの辺境の街の1つで山を挟んでフォースが存在するがフォースとの交流は商人が鉄鉱石を買い付けにフォースに向かう中継基地になってるようだ。まあ俺には関係無いから目的のギルドへ向かう。


『しかし、教会があれだけ立派なのに何でここまで建ち並ぶ家々は簡素なんだ?』


そう。倉庫に近かった。木造建築で小屋?って思う立て物も数多く見かけられた。町並みが雑多で統一性が全くなかった。そう日本の第二の都市のような印象を受けた。


『まあ第二の都市は活気が有るけどここは閑散としているなぁ。おっ、あれが薬師ギルドなのかなぁ?』


セイは建て物の中に入った瞬間に敵意を感じた。


『テンプレかなぁ面倒だ。シータ、カウンターの中以外の人間眠らせる事できる?』


『うんできるよ♪『じゃやっちゃって』ラジャー♪『sleep』』『ありがとシータ』

テーブルから立ち上がろうとした連中がテーブルに突っ伏し、また、椅子から転げ落ちてしまった者達もいた。急に静かになり一瞬の静寂が辺りを包みテーブルに突っ伏した連中から鼾が聞こえ静寂が破られる。ポカーンとした職員らしき者達も我に返り鼾が聞こえ酔いつぶれたんだと思い込むようにした。

そう『思考停止』だ。魔の森だったら死んでいるなと変な感想を抱いたセイだったが、カウンターの前に立ち


「ここは薬師ギルドですか?」カウンター内にいた女性に尋ねると女性は口を開いたまま口を閉じなかった。『美人なのに残念な人だなぁ』「ここは薬師ギルドですか?」と少し声をはって再度尋ねた。


「薬師ギルドに何か用ですか?」


「それ、俺の聞いた事の答えになってないし質問で返すのはどうかと思うし君に用件話す義務はないんだけど。ここが薬師ギルドでは無いんだったら用は無いから出ていくよ」


「生意気なガキね大人には素直に従えって教わらなかったの?」


「口の悪いオバサンだ。ここは後ろから攻撃仕掛けて来るの?敵意が漏れてるよ」


セイは十手を出現させて真後ろを向いて突きを放った。ドスンという音が聞こえ男がへたり込んだ。


「アルファこの男を押さえつけて「Won!」ねぇ、気配消して真後ろに立っただけでなくダガーを抜くってどういう事?」


いきなり現れ威圧を放つ銀色の狼にカウンターの内の人間は驚き恐怖した「ひっ!」セイは男から下着以外全て一瞬で奪い取り男から奪ったギルドカードを見て


「ふーん。Aランク冒険者バタンか。少し待ってろ。おいお前達グルか?そこオバサンだよ」「ひっ!」


「俺が何かしたか?さっき街に入って薬師ギルドに用があったからここの看板を見てここは薬師ギルドかって聞いただけだろ。命を狙われる心当たり無いんだがな。当然Aランクなら知っているよな『良い人間は死んだ人間だ』って」


「誰だ、そんな事教えたやつは!」


「違ったか『殺られる前に殺れ!』」


「間違っていないけど違う!」


「まあ、人を殺ろうとしたんだお前も殺られる覚悟が有るんだろ死ね!」


セイは殺気を放ちバタンの顔面ギリギリにダガーを突き立て「ちっ、手元が狂った運が良かったな」殺気は本物だが手元が狂ったのは嘘でである。バタンは失禁して気絶した。


「おい、そこの女。お前もグルか?ご丁寧に声を荒げて注意を自分に引き付けるなんて手の込んだ事するねぇ。そいつにも言ったが殺られる覚悟が有ってこんなふざけた事やったんだよな」


セイはカウンター越しから『身体強化』使い片手で女の首を掴み持ち上げバタンの前に放り投げた。「ひっ!」女は恐怖の余り小さな悲鳴しかでず青ざめて口をパクパクさせるだけで声が出なかった。そこへ一人の女性が飛び出して来て2人を庇った。


「すみません2人に代わってお詫びします。どうか許してやって下さい。これ新人に対して訓練の一環なんです。魔の森には気配消して近づく魔物がいるので何処でも気を抜くなって意味で殺すなんて気は更々無いんです。申し訳ありません」


「アルファ、もういい。放して殺れ。「言葉が違う!」どっちにしても同じだ。やりかえされる覚悟ぐらいしろ。お前達、敵意を向けてきただけだからこの程度で済ますが殺意を向けて来てたら本当に殺していたぞ。シータ。「Won♪」」


突然、その女性の横に銀色の中に黒い線が入った狼が突然現れその女性の頬を舐めた。「ひっ!」


「気配を消すってこういう事だ。殺気を出して行動に移してたらお前らアルファとシータ殺されていたぞ。知らない街では怖がられるからアルファもシータも気配を消して目立たないようにしているんだが本当に気付いてなかった見たいだな」


「本当に申し訳ありません。まさか、10歳くらいの子供が・・・」


「何気に失礼だな。俺はもうここでは成人の年齢に達している。子供扱いは止めてくれ」


「失礼しました。薬師ギルドと伺いました。私、薬師ギルドの副ギルド長をしているアリアと申します。薬師ギルドに何かご用ですか?」


「欲しい物と素材を売ろうと思ったんだがもういい。買う気も売る気も失せた。それとこのカードは返すがダガーと財布と革鎧はもって行く俺はここの冒険者には所属していない旅人だ一般人にこんな事やったんだ。迷惑料として貰っておく。その男には依頼失敗で10倍のペナルティがかかるのかな?訓練か知らんが所属している者にやれ。じゃぁな」


「待って下さい。素材を薬師ギルドに売るんですか?」


「ああ、ビッグベアーの肝臓だがスタミナポーションの素材の1つだから薬師ギルドで買い取ってくれるよな。だが、売る気失せたからもう行くわ」



「ちょ、ちょっと、まっ、待って下さい。素材の件もそうですが何で薬師ギルドに売ろうと思ったんですか?」


「薬師ギルドの方が高く売れると思ったのと薬師ギルドで買いたい物もあったからついで?」


「此処では冒険者ギルドと薬師ギルドの買い取りは統括されています。ですから買い取り額は1つです」


「この街ではそうなんだ。ギルドにとっては都合良いシステムだな。尚更、売る気はなくなった。此処で売らなくても違う国で売れば良いから」


「そのビッグベアーの肝、鮮度が命です。他国に行っている間に鮮度が落ちてしまいますよ」


「さっきからうるさいよ。そんな事は知ってる。俺も薬師?だからなそれがどうしたんだ?何が言いたい?」


「ですから素材を売って下さい」


「少なくとも此処では売る気は無いんだ。王国も帝国も冒険者ギルドと薬師ギルドは別組織でそれぞれで買い取ってくれる。何処で売るのも自由だ冒険者が冒険者ギルドで売ろうと個人的に売ろうとな。それが此処では1つだけ?売る方が選べ無いんなら気に入らないから売らなくて良いって選択肢も有って当然だろ」


「でも売らなかったらお金が」


「お前達の基準で考えるな!それにさっきから上から目線でお前からは謝罪は聞いたが訓練と称して襲って来た奴らからの謝罪も聞いていない上に金がいるんだろ買い取ってやるって態度が気に入らないんだよ!


商人は商売相手には下げたく無い頭でも商売の為なら膓が煮えくりかえっていても笑みを浮かべて頭を下げて客として扱う客の気分を害さない為にな。でもお前らは俺の気分を害してその上でさらに気分を害す行為する。それで素材を安く売れってか?ふざけた話だよな。


俺は金に困って無いんだ。この国の現金が少しあった方が良いと思って余っている素材を売ろうと思っただけだ。現金は王国と帝国の物しか持って無いからな。カードなら1億クローネぐらいは入っている。それに生きて行く上で金はそれほど必要無いんだ。森で暮らすのに金が何の役に立つ?」


「非礼が有った事はお詫びします。ポーションの材料が不足しているんです。お願いします余っている素材があるなら売って下さい」


「そんなにいうなら買い取りではなく薬師ギルドとの物々交換なら構わない。冒険者ギルドとは関わりたくないからな。これだけ騒動になっていても責任者が出て来ないってどうかしてる」


「素材の話、本当ですか?「ああ」あの~冒険者ギルドの責任者の事なんですが責任者は2人ともそこにいて一人は放心状態で一人は気絶してますね」


「こいつら冒険者ギルドのマスターとサブマスだったんだ。で、素材はこのビッグベアーの肝臓と胆嚢、さっき狩ったばかりのワイバーン1頭有るけど「ワイバーン!」どれがいる?俺が欲しいのはポーション瓶とポーションポーチだ此処で交換しても良いだけくれ。ちょっと知り合いの部下に配りたいって頼まれたんで数がいるんだ」


「どれくらい必要なんですか?」


「総数でポーション瓶が5千とポーチが2千かなぁ」


「えっ!5千と2千?聞き間違いじゃ無いですよね」


「ポーチは別にしてもポーションはそれでも十分じゃ無い」


「ワイバーン一頭あれば此処にあるポーション瓶とポーチぐらい全部と交換出来るだろ?でも其れじゃそっちが困るだろうから余剰分だけ交換してくれって言ってるんだ。こっちは時間が無いんだ早く査定してくれ」


「えっと、私達が欲しいのはビッグベアーの肝臓と胆嚢、もしオークの睾丸があれば売って欲しいのですが・・・」


「あるぞ。どれだけいる?今持っているのが千個ぐらいはあるから」


「オークの睾丸が千?本当に薬師なんですか?」


「薬師が自分で素材を集めないでどうするだ?素材が無いって泣くだけか?素材なら森にいくらでもあるぞ命掛けだが必要なら自分で取りに行くか護衛して貰って行くしか無いだろ。


先にビッグベアーの肝臓と胆嚢、サンプルとしてオークの睾丸を1つ渡すからさっき言ったポーション瓶とポーションポーチ、ベルトの余剰分と交換してくれ。鮮度は良い筈だ。それで足りないならワイバーン一頭解体するからポーションの素材の部分で尾の毒袋以外は交換に応じる。急いでくれ」


ビッグベアーの肝臓と胆嚢、オークの睾丸を取り出しトレーに載せてアリアに見せた。


「これは!なんて鮮度なの!」


「マジックバッグの時間遅延がそれほど珍しいか?他国に行っても少し鮮度落ちるだけだから十分に売れるだろ?」


「直ぐに査定してポーション瓶とポーションポーチ、ベルトに換算します」


「もう、時間が無いんだ。悪いが明日の早朝に来るから直ぐに引き取れるようにしてくれ。何時から薬師ギルドは開いているんだ?」


「冒険者ギルドと統合しているので24時間何時でも大丈夫です。カードを持ってますよね。預り証と本人確認をさせて下さい」


薬師ギルドカードを渡して暫くしたら放心状態の女が我に返り、気絶していたバタンも意識を取り戻して


「おい!てめぇ、なんて事しやがるんだ!こんな事してただで済むと思うな!」








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