285 素材集め
こうして商談?が終わり本日中にレンタルと購入する分の発注をダイアとフレア間で行い発注書をワタヌキ商会経由で行う事を取り決めフロント主力部隊の駐屯地まで足を運び弓の実演とセイからの報酬を聞き皆が飛びついたが家族と連絡が取りたいとの要望が多く出た。
帝国遠征後、即事帰還と思っていたが作戦行動中の為家族と連絡が出来なかった。そう言う事情鑑み作戦内容と現在地を伏せる事を条件に許可して帰還は1ヶ月後の予定で返信はアレン大佐の元に出すようにと書き添えるよう指示した。
「司令、報酬の『魔鋼鉄』の武器だが1千人もの人間それぞれに合わせたオーダーメイドは時間的に無理なので標準型とさせてくれそれと装飾や柄の部分の革巻きや鞘は各自、自分達でやって欲しい。その代わり武器の種類は問わないが刀だけは例外とさせてくれ。刀擬きの型を似せた物は出来るが本物の刀は工程が複雑でそれを修行した者でしか作れないんだ。うーん。面倒だから見本を置いて置くのでそれを見せて決めて知らせてくれ」
セイは短剣、ロングソード、片刃剣、短槍、長槍、長弓、ハルバート、バトルアスク、バトルハンマーを取り出して司令に見せた。
「この中で選んで欲しい。コンポジットボウも構わないが汎用型コンポジットボウは渡せない。価格的に不公平になるから」
「若、このロングソードだけで十分です。変わった弓も素晴らしいですがあれは軍が厳重に管理すべきです。槍はともかく普段の装備としてもこのロングソードは使え実際には我々には手の届かない一品です。槍は兎も角他の武器は使いこなせません」
「そうか。作る方としては助かるよ。明日には届ける。作戦参加者には退職願いを書いて貰ってくれ。傭兵契約はサード方面から進行した軍を撃退したら直ぐフロントに帰還するように一緒に逆進行はするなよ。尚、そのまま傭兵になりたいと希望する者は許可するがロングソード以外の装備品は返却して貰う。もう1つ傭兵となった以上フロント軍と判る物は一切所持するな。テント類も旗も預かって貰え以上宜しく頼む」
「はっ。若、何気にこのまま帰りそうですがこの武器どうするんですか?」
「使えるのなら使ってくれ。備品として扱っても構わないし武器屋に売って傭兵団の資金にしても構わない」
「では、一部を売って分配します。セコンドで英気養いたい者もいるでしょうから」
「ああ、好きにすれば良いよ。ただ女性を買った者達は鑑定レベル3以上の者に鑑定させろいないならハルカに頼め感染症に感染しているかもしれないからな。アロンの花街では感染症が蔓延していた。セコンドがそうだとは言えないがどこも感染症対策なんてしていないと思うから気をつけてくれ妻子や恋人、婚約者がいる者は不和の原因になるからその辺も言い含めておけ。精々、酒場で飲む程度が望ましいが強制はよく無いから感染したら高い薬は自腹ってことで。後、ポーションはどうする?」
「下級ポーションを各自1本は装備したいですな。余裕が有れば各自3本は欲しいところです」
「その辺も含めて契約に挑んでくれ報酬が高くても備品全てが此方持ちでは足がでるからな、それにポーション自体セコンドで手に入るかどうかわからないから契約前に調べておけ。最悪ポーション瓶4千本なければありったけ購入しておけ、それとポーションポーチは配備しているのか?「いいえ」だったら此方で集めておく。じゃ後は頼んだ」
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「ミリア、今からポーション瓶5千とポーションポーチ2千の購入。後は穀物全部サードで買い占めてくれ。それとこれ知ってるか?」黒光りするコインを見せた。
「黒金貨です。白金貨100枚相当の金貨ですよ!どうしたんですか?」
「拾った?貰ったが正しいか」「??」セイはこのコインの入手経緯をミリアに説明した。
「・・・・」ミリアは呆れて何も言えなかった。『ご主人様の資産って・・・』
「王城での金庫の中身と帝城の金庫中身ちゃんと整理しなきゃいけないな・・・取り敢えず今からサードの商業ギルドでこの帝都の商会のカードを使って穀物全てを買えるだけ買ってくれ。それでサードの準備ができているかどうか判る。穀物を扱っている商会も回って買い占めてくれ。使い道は幾らでも有るから問題無い。それとポーション瓶やポーチの数が足りないなら王都、帝都、セコンド、アロン最後にフロントだなぁその辺は任せるから」
セイはバインダーと容量100m四方、時間停止。所有者制限有りのカード100枚を作り内10枚をミリアに渡して登録させて商業ギルドカードと一緒に渡した。
「俺は魔の森で素材採取と『魔鉄』の採取を行うからみんなには今日は魔の森に籠っているから食事はいらないと伝えてくれ。以前、鉄を探して魔の森の遺跡で結構大きな反応があったんでそこに行ってみる」
「では、私もお供させて下さい。買い付けはシルビアやミーナでも出来ます」
「今回もなんだけど時間が無い上にミリアにとって条件が悪い。洞窟内だったらミリアの能力が半減するだろ。アルファ達がいるから奇襲はまず防ぐ事が出来るし危なかったら直ぐに転移するって」
「今回は諦めますがそう言われ無いように6大精霊と契約します」
「ああ、その時は6大精霊を紹介してくれ」「はい♪」
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セイはミリアと別れ基地にワープして薬草採取を行い薬草を取り尽くした。薬草自体採取方法を間違えなければ魔素量が多い魔の森では2、3日で採取出来るほど成長する。その他にも中級ポーションの素材や茸等も採取して時間が出来たらサリナやハルカに手伝ってもらい図鑑を作る予定で目についた植物や木の実等も採取していった。
かなりの量が採取出来たのでシロに騎乗してクロスの棲みか付近に転移して『魔鉄』を『探索』で探したところ幾つか見付かったのだがクロスの棲みかに程近く錬金術での採掘はクロスの住居に影響を与え兼ねないので諦め河原に向かい5頭程、レッドアリゲーターを狩ってインベントリの中で解体してクロスの棲みかに立ち寄りレッドアリゲーターの肉3頭分お土産として渡して少したわいも無い話しをしてアロンとは反対方向へ飛び単なる金属で『探索』を掛けながら山岳沿いに進んで行った。
途中、トレントの林が見付かったので殲滅させてエルダートレント2体とトレントを50体程手に入れた。また山岳沿いに1時間程飛んで大きな反応があったので調べて見ると鉛だった。かなり大きな鉱脈でセイはインベントリを使い周辺に影響が出ないように100t程採掘して『探索』を『魔鉄』『ミスリル 』『銀』『金』に絞って見ると小さい反応が近くに点在していたので全て採掘した。
途中20頭程のワイバーンが群れて襲って来たが魔法を使わず弓で対処出来た。実はセイのコンポジットボウは属性を付与せず『必中』を付与していた。実験で『追跡』を付与して試したところ『加速』を付与した矢には向かないと判断した放たれた矢の速度が早すぎて方向が変わる時大きく曲がって本来の射程よりもかなり短くなり実用性に乏しいと思ったが曲芸に使える思いそのままにして矢に改造を加え矢羽に『速度増加』を付与してみると音速を軽く越えて射程距離も3kmに及んだ。
それとセイは遊びで100km先の標的の30cm手前と自分の5m先を空間で繋ぎ標的の空間は矢が通る程度に小さく自分から5m先の空間は適当に開けて射って見たら見事に命中したが固定された物しか無理だし予め把握する必要がある。『精密誘導』で使い道は限られていると判断。『暗殺向きだなぁ』ただこの技術カールやスカイとリンクして空間接続すれば確率はかなり高くなる事をセイは気付いていなかった。
セイが弓で10頭、シロが6頭を瞬く間に仕留め落下する瞬間をセイが収納する。獲物を見つけたと高度上げて獲物を見定める為のホバリングがワイバーンにとって致命的だった。セイは弓を構えて標的に向かって射つだけで射程距離ならば勝手に自動照準して補正してくれる。一瞬でも止まれば正確に射抜く事が出来た。そしてシロの魔法も天気さえ良ければ見える範囲であれば問題なく使え同時発射は6発が限界でりキャストタイムが存在するがワイバーンを狩るには問題なかった。
一方ワイバーンの方は何が起こったのか解らず周囲のいたはずの仲間達が消えていくのを本能で理解した。しかし獲物はあそこにいる。異常な事態にワイバーン達は一瞬迷ってしまった。その迷いが命のやり取りの明暗を別けた。ワイバーン達はまだ襲う側だった。僅かな可能性ではあったが、ワイバーン達が一瞬迷ったことで完全に狩られる立場になり命を散らす事になった。
23頭のワイバーンを仕留めたセイは採掘を終えシロに跨がり『地図』を展開して街が近くにあるか確認するとガランという街があことが判りそこに向かい。門番に薬師ギルドのカードを提示して旅の薬師だと言って街に入った。『なんか教会が立派なだけ他は簡素な街だなぁ』




