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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
281/315

280  戦争準備11 セイsideその10 バカンの屋敷

家宰の執務室に入って魔力の流れを見て


「どうも此処が扉でその燭台がスイッチかなぁ」


燭台に触れ魔力を流し込んで見るが反応がなかった。燭台を『解析アナライズ』してみると使用者制限がかかっていたので再度魔力を流しながら僅かに残る魔力に同調しながら上書きをするすると『ガコン』という音と共にドアが横にスライドして部屋が現れた。


部屋に入ってみると机が2つあり一つは書類が山積みになっておりもう1つの机には鳥籠が2つ中には文鳥のような小鳥が2羽づつ入っていた。


能力を見せるのも嫌だったので『念動力サイコキネシス』で入ってきた扉の向こうで音立てて一瞬、俺を除く4人が扉の方を見た瞬間、山積みの書類を収納してまた元に戻しその間に全て書類を『複写』して『知識のグリモワ』で一気に解読してみるとフォース伯爵からの指令書とフロントにいる配下からの報告書で指令書の中にはフォース軍と呼応してフロントの街に火をかけて混乱している隙に門を開けというものがあった。また配下からの報告書にはフロント軍の動向が詳しく書かれていた。


 またセイの事も調査するように指令書には書かれていたが経歴不明、狼の従魔2頭所持、ワタヌキ商会会頭多数の収納鞄を所持し最近では馬を2千頭程フロントで飼育中。エルフと元Aランク冒険者を護衛に付けている。また、盗賊団『赤き殲滅』を討伐した経歴があるがDランクの冒険者なので護衛のエルフと元Aランク冒険者達の活躍の公算が高いと評されていた。


『うーん。こいつら優秀なんだと思うけど微妙だなぁ』


そして、4人は机の横にある箱に興味津々で目が早く開けてと訴えかけていた。


『こらこらハンス配下の3人そうガッツクなよ。どっちかというと書類の方が大事でアレンさんに真っ先に知らせなきゃならない事案だぞ。はい、はい。開けますよ』


おそらく金庫だろうと思いながら『解錠アンロック』と念じて金属で出来た箱に手をかけて取っ手を掴み引っ張ってみたら扉が開き中には一抱えある革袋が5つ入っていた。中身はぎっしり入った金貨が3袋と同じく大銀貨と銀貨だった。そして違和感に気付いた。


「あれ?此処の壁変だ」よくみると頭に『認識阻害』の文字が浮かんだ。どうも『解析』さんが仕事したみたいだ。よく調べてみるとドアに『認識阻害』の付与が施されていて魔石が巧妙に埋め込まれていて上書きをして『解錠アンロック』してドアを開けると下に向かう階段があった。


「セイ様って凄いな。一流の盗賊シーフか?」


「いや、テイマーだって聞いているぜ」「違う土属性の超一流の魔導師だ」


って小声が聞こえてきて『はい。全てハズレです俺は『無職』ですよ』そんな3人をの言葉を無視してドランクが作成した懐中電灯を取り出し点灯させて階段を下りてみるとワイヤートラップが仕掛けてあり後続3人が先に進もうとするのを制止させてカレンにハンスを呼んで来るように指示してワイヤートラップの解除に取り掛かった。


解除してよく調べてみるとワイヤーに引っ掛かるとこの空間が爆発してしまうというトラップだった他のトラップもありそうだったので起爆装置諸とも罠ごと全て収納して扉の前に立ち再度罠が無いか調べて罠が無い事を確認して上書き『解錠アンロック』して扉を開いて部屋の中に光を当ててみるとそこは武器庫だった。


「凄い量の武器ですね」


そうこの部屋にはおびただしい数の武器がところ狭しと並べてあり数打ちと呼ばれる量産品は樽にの中に入れられあらゆる種類の武器があった。カンテラタイプの魔道具を取り出し部屋全体を明るくして懐中電灯のスイッチを切り3人に問いかけた


「なあ、この3つ貰っていいかな?」一本の棒に対の指輪と籠手だった。


「ハンス隊長に聞いてみないと解りませんが多分大丈夫だと思いますよ」


「そっか、許可が出たら嬉しいかなぁ」


「許可がどうかしましたか?」


「ハンス、良いところに来てくれた。この屋敷を調べたら隠し金庫が2ヶ所に隠し部屋が見つかって調査してみたらこの通り武器庫になっていた。此処でこの3つを見つけたんで欲しいと思ってな。この3つ貰えないかな?」


「問題無いですよ。好きなだけお持ち下さい。私達も助かります。しかし、この武器の量は・・・

お前達の内一人はカレン嬢と一緒にバカンの横領の詳細をまとめてなさい。残りの2人は至急隠し部屋にあった書類の内容を精査しなさい。「はっ!」

それとセイ様隠し部屋にあった鳥籠の鳥を1羽でも良いので譲っていただけないでしょうか?」


「別に構わないけどあの鳥がどうかしたのか?」


「あの鳥はポッポバードと言いまして軍では通信手段として使っています。現状では使えませんがテイマーに上書きしてもらい上書きが成功すれば我が軍で通信手段として使う事が出来ます。セイ様が所持されているブルーバード程飛行速度や航続距離優秀ではありませんが高価で貴重な鳥でなかなか手に入れる事が難しい鳥なんです」


「そうなんだ。でもテイムしていたら鳥籠は必要無いと思うがどうなんだ?」


「ポッポバードは見ての通り小型で夜間の活動はしない為、蛇などに狙われ易いんですその為鳥籠や鳥小屋に入れておくのが一般的です」


「なるほど♪鳥籠は2つしかないから2羽を貰ってくれ。それと恐らくテイムの上書きは俺でも出来るが主人が俺になるがテイマーは軍にいるのかな?」


「いいえ、テイムのスキル持ちは非常に少ないので軍には所属している事は稀です。テイムして『譲渡』して貰います。『譲渡』によって主人の書き換えが可能となります」


「そういう事か。理解した」


セイは3つの武器を装備してブロードソード。ロングスピア。長剣等各、一種類とクナイを10本収納して階段を上り鳥籠の前に立ち4羽のポッポバード『テイム』して「主人はハンスで良いのか?」「はい、問題ありません」2羽のポッポバードをハンスに『譲渡』し、カレンに避難について聞いた。


「避難について何か決まった事はあるか?」


「この村の代表達を集めて話をしたのですがなかなか纏まらず・・・」


「カレン、お前考え違いしてないか?代表の意見なんかどうでも良いんだフォース軍がフロントに向けて進軍して来る事実を告げてこの村も決して安心出来ないって事を情報として伝え村から避難したい者は避難しろと伝えるだけで良いんだ。そして明後日にはボーダー領の住民がフロントに向かって避難してこの村で一泊するから合流したい者は口を聞いてあげるから明日中に人数を教えて一人一人が勝手に交渉したら男爵迷惑でしょって話で済むだろ。

勝手に逃げたい者はそれでいいがフロントまで馬車で6日はかかる隣の村まで最低でも3日食料水やテント護衛の問題があるんだ徒歩だったらもっと日数がかかる少しでも安全にって思うのなら合流するのが一番安心出来るただボーダー領の人達にも都合があるどういう条件なら合流させて貰えるか交渉する必要があるんだ。なにをのんびりしている。全体で避難するのなら俺も色々考えるが避難するかどうかで迷っていると最悪巻き添えを喰って死ぬ事になるんだ悠長に考えるな特にこの村の元領主がフォース軍と通じて色々やってたんだ村の有力者が味方とは限らないどういう思惑で行動しているのかわからないんだ。全体を纏めようなんて思うな避難したい者達の人数把握と合流するための条件、後は合流して避難したい者達に不公平にならないように行政が出来る事を考えろ。それがお前達官吏の仕事だ解ったな。「はい」だったら30分以内に代表とやらを集めろ」


『父さんフォース軍がこっちに向かって進軍を開始したって。先頭は騎馬隊。セコンド方面に向かってる部隊はないって』『ありがとアルファ。カール、スカイ』


カレンは再度村の代表達を集めて現状を説明してそれぞれ各家を回って避難を希望する者の人数を明日の夕方迄に報告するように通達した。

すると一人の男が不平を言い始め説得するにはもっと時間がかかるとか保証はとか様々な事を言い挙げ句に領主の悪口迄言い出した。横で黙って気配を消して見ていたセイは気配遮断を解き


「ハンス、この男を捕らえろ!」「はっ」


「なにをするんだ!」


捕らえられた男はもがいて抵抗したがハンスの部下達がそれを許さなかった。


「静かにしてろ!ハンス隷属の首輪の使用を許可する。この場尋問しろ!」


「承知しました」


セイ隷属の首輪をハンスに渡し男に首輪を嵌めて尋問を開始してその男はフォースの暗部の者でフロント領各村や街で撹乱工作を指示された内の一人で代々フォース暗部の幹部に使える情報員だった。数年前からこの村に潜入して村人から親しまれた者だった。


「ハンス、公衆の前での尋問はこれくらいでいい。この男を詰所に連行して詳しく情報を聞き出してくれ」


「承知しました」


「さて、みんな聞いた通りだ。戦争はもう始まっている。カレンの言った通り此処も安全とは言えない。フロントさえあのような者がいるので安心は出来ないが地理的条件でまだ此処より安全だ。この村を愛して護りたい者もいると思う。しかし、戦えない者がいては正直邪魔でしかない。戦えない者を庇って戦うのは難しいし防壁は用意したが相手は大軍だフロントに行けば此処よりも多くの兵士達が街の民を護るために頑張っている後、数日で少数だがこの村を護るための屈強な兵士達が来る。兵士達を存分に働いて貰う為にも戦えない者はフロントへ避難して欲しい。

後、関所が突破されたら門を閉ざし村の出入りは制限するし残っている人間は一ヶ所に集まってもらい行動も制限する事になる。避難するかしないかは自由だが避難しない民を我々は安全を保証しない。

後、2日でボーダーからフロントへ避難をする人々が来る。合流すれば比較的安全にフロントに行ける合流するため交渉はカレンが行う明日1日で決断して欲しい。俺の希望はカレンを除く女性や老人、子供は避難して欲しい」


「あの~勝てますか?」


「戦に絶対は無いから勝つとは言わない。でも負けるつもりない。やれる事全てやって最善を尽くす事を約束します」


こうして会合は終わり代表達は各家を回り避難の説得に回った。







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