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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
271/315

270  戦争準備  ハルカsido

ハルカはパワーレベリングした翌日、セコンドで宛がわれた兵士達100人を見て半分に分けてなんの指示も出さず模擬戦を行わせた。別に個々の技量を見る目的でもなく単に集団として兵士達が機能しているかどうか見る為だった。


予想通り突撃しかせず指揮官は技量のある者が指揮官となり一緒に突撃して剣を振るうだけだった。勝敗は関係なかったので片方が劣勢になった時点で止めさせて。再度、模擬戦を3時間後に劣勢だった側の指揮をハルカが取る事にした。ハルカは劣勢だった部隊を更に半分に分けて片方の部隊長を指揮官におき30分間のミーティングの後模擬戦を行った。


 ハルカのやった事は簡単だった役割分担を決めてハルカの指示に従う事だけだった。簡単に言うと体格の良い力のある者達に盾を持たせ突撃してくる者をせき止めその後ろから盾の隙間から槍で攻撃所謂ファランクス戦法というものだが所詮は付け焼き刃そんなカッコいいものではない。なんちゃってファランクスである。


30分後、模擬戦が行われたがハルカ側の圧勝に終わった。突撃した兵士達を盾役の兵士が押し込み隙間を抜いて槍が攻撃してくる。突撃した兵士達は勢いを失い後退り後ろ兵士達とぶつかったり転けたりして万全の体制で攻撃出来ずに立ち往生してしまうそして更に盾が迫り追い討ちをかける。劣勢になると隊長が前面に出て剣を振るうがハルカはその隊長に盾役数人で押さえ込む事を指示して隊長の動きを封じ込めて討ち取った。


これでハルカはこの100人の指揮官と認められファランクス戦法に磨きをかけながらその欠点も模擬戦を通し教えていった。時間的一つの戦法を教えて込む以外になかったので模擬戦本番となり敵側は見たことも無いハルカの戦法に劣勢を強いられたが中には猛者もおり味方を足蹴にして飛んで上空より攻撃を加えて陣形崩そうとした者もいたがそれも想定通りで飛び込ん来た者は逆に複数から攻撃を受けて沈んだ。


結果、ハルカの率いる部隊が圧勝してしまう


「見事であった。ハルカ殿。皆も此度の戦の指揮はハルカ殿に任せるが良いな!」


「お待ち下さい。閣下確かにこの戦法は素晴らしいですがこのハルカなる者個人の武は示しておりませぬ」


「ほお、不服と申すか?ハルカ殿は元来回復師じゃ。今回は無理を言って此度の戦に参加してもらっておるのだが私の判断に異論ありと申すか?」


「侯爵様、確かに個人の武は必要でしょう。此度の戦、私を信頼して指示に従ってもらえなければ負けます。聞いての通り私の職業は治療師です。さすがに修行不足で剣を持っては戦えませんが個人の武になるのか判りませんが。私の従魔2匹と護衛に付けてくれたセイ君の従魔つまり4対50で魔法有りで模擬戦をしませか?ハンデとして私達は一歩動かず彼女も直接は攻撃しない上に先に攻撃して頂いて結構ですがどうでしょ?」


「ぬぬっ、我らを愚弄するか!」


「ボード、控えなさい!4対50負けたら言い訳出来ないわねぇ。ハルカちゃんも良い性格しているわね。ボボードこの勝負受けなさい。負けたら素直に指揮官と認める事。良いわね「はっ」で勝負はいつするの?」


「時間が無いので今すぐに」


「いいわ。ボード今すぐに精鋭50人を選定して10分後に完全装備で武器は真剣を使って殺すつもりで挑みなさい」


「ちょっと侯爵様それは困るんですが」


「あら、どこが困るの?」「殺すってところが」


「あらあら、どうせ勝つのだものボード達が本気の方が都合が良いでしょ。セイ君から貰ったこれ凄い性能だったわ」イヤリングをちらっと見せた


「彼は人外ですから一緒にしないで下さい」


「その彼が一番敵に廻したく無いって言われている貴女はどうなの?先日会った時よりかなり魔力が上がったわね。宮廷魔導師並みよ。お手並み拝見♪」


ボーダー達の準備が整い模擬戦が始まった。遠目に見るとハルカと白い狼が傍らにいるだけでハルカの両肩にダイヤとサファイアがいた。


開始の合図と共に50人の精鋭達が一斉にハルカに襲いかかり剣や槍を打ち込んだが彼らはなにも出来なかった。剣や槍がハルカの周囲で弾かれ何度も打ち付けるが結界を破る事はなかった。当然ボード達は主君から殺すつもりでやれと命令されているので最初から全力を出していた。


剣が通じないと判ると後方に待機していた者が指揮官の命令で魔術師達が呪文を唱えファイアボールを打ち出したが結界に吸収され効果が全くなかった。


「リッチ?」「うーん乙女に向かってビッチって!」聞き違いである。


「もう良いかな。ダイヤはこのまま結界を維持サファイアは適当にウォーターボールで水をばら蒔いて」


「はははっ、なんだ全然当たらないぞ。ヘタクソ」


「油断してると死ぬよ!雪ちゃん『フリーズ』」『freeze』


ボーダー達50人の足元が一瞬で氷つき体温を奪っていった。徐々に足元の氷がボーダー達の身体を侵食し始め凍っていく。


「降参する?それともまだ戦う?」


「誰が降参などするものか我々にも騎士団の誇りがある!」


「立派な心がけだけど今は違うよね。これは単なる模擬戦。命を賭ける戦場じゃ無いんだよ。勝敗が既に決したのにいい加減にしなさい!『電撃ライトニング』」


一瞬目映い閃光が走りその閃光は一瞬でボーダー達の意識を刈り取り気絶、麻痺させた。ボード達の意識が刈り取られた事を確認してから魔法を解除して凍りついた地面が元に戻り、


「あの~この人達かためて並べてもらえませんか?私非力な乙女なんで」


ハルカ達の模擬戦を見て観客達は声も出なかった。50対4、すぐに勝負はつく非力な少女は地に伏し敗れる様を想像していた。だが結果は違った。一瞬の閃光で地に伏したのはセコンド最強の精鋭達。完全装備でなすすべもなく打ち負かされた様を見て観客達は息を飲み心も折られた。『彼女には勝て無い』と。地に伏した彼らを見てそれが自分達だと思ってしまった。


「勝負有り、勝者ハルカ!」その声に皆我に返り待機していた者達がボード達を一ヶ所に集め回復術師は治療を始めようと近寄った瞬間『広域治癒エリアヒール』ボード達淡い光に包まれ傷が癒えていった。『聖女?』その様を見て誰かが呟いた。大きな歓声に包まれボーダーが意識を取り戻した瞬間誰もが息を飲んだ。


「てめぇー!」の一言を発してハルカは身体強化を発動させボーダーを殴りつけ更に死なない様に治癒して何度も殴りつけた。それを見た観客達は唖然とした。


「おめぇ、弱い癖に妙なプライド持つんじゃねぇ!たかが模擬戦で部下達50人もの命を犠牲にしやがって!おめぇ達の命は誰のものだ!」


「・・・・・・」ボーダーは何も言えなかった。


「ボード、おめぇ達の命は領民、引いては侯爵閣下のものだ!たかが模擬戦で失ってはならないものだ!恥をしれ!!死んだら領民や侯爵閣下を護れねぇんだ。それも部下達も道連れにしようとしやがって!」


「ハルカちゃん、もう良いわ。ボードはもうボロボロよ」


ハルカは完全にキレていた。


「それと、誰が『ビッチ』だって?「いえリッチです」あぁぁん。余計わるいわ!人ですら無いじゃん雪ちゃん遊び足りないでしょこいつら2人殺さない程度遊んで上げて」「wonn♪」


雪は本来の姿に戻りボーダー達を咥え引きづり回し訓練場の空いたスペースでボーダー達をいたぶった。それを無視してエアトリアは


「ハルカ殿の武は証明された今回の戦の総指揮はハルカ殿に任せる!ハルカ殿の指示に従わぬ者は死を持って償って貰う皆の者良いな!そしてハルカ殿の言葉決して忘れるな。騎士団、兵士諸君、君達の命は入隊した時から領民を護る為にある。その命は決して安くない。たかが模擬戦とおのがプライドで落としてはならぬ命じゃ履き違えるな!今回の戦で士官達はハルカ殿に学べ良いな」


「ボード聞いてる?ハルカちゃんの言う通りよ。お前は降格よ部下達の命をなんだと思っているの?一兵卒からやり直しなさい。私の命を含めてお前達の命は領民達の為にあるのよ。下手なプライドの為に失っていい命じゃないの肝に命じなさい」


こうしてハルカはセコンド全軍の総司令官となりセコンドの兵士達から『鋼鉄少女アイアンメイデン』と呼ばれる事となり、兵士達はハルカの命令には従順に従うようになった。


総司令となったハルカはかねてよりの打ち合わせ通り、王都からの敵を迎え討つ為、戦場となる地形を選び兵士達を鍛え『釣り野伏せ』の実験も罠抜きで行った。


演習と称し全軍半数の兵士達を動員して行ったが見事に引っ掛かり、その有効性を実証した。この作戦を行うに当たってある意味割りを食ったのは土属性を持つ魔術師達と指揮官達だ。


魔術師達は何度も魔力切れを起こし、休憩しては土木作業に従事させられ、指揮官達もスコップ片手に穴を掘り土嚢を積む。ハルカも時間が空いた時土木作業を行う。


兵士、特に魔術師や指揮官達から不平不満が出るがハルカの一睨みで黙り込んでしまう。そうハルカは彼らの倍以上働いているのを知っているのだから。


「君達は頭が悪い上に体力も一般人に比べて少しあるだけ魔術師に至っては私以下よ普段からサボっているとしか思えない。君達は兵士達の命を預かっているのその責任を噛み締めて自らを律しなさい」


準備が整った時、王都から騎馬2千歩兵4千総勢千の兵士達が王都を出てセコンド方面に向かったとの知らせがスカイからもたらされた。『思ったより少ないから良かった♪セイ君上手くいったかな?』




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― 新着の感想 ―
[一言] 前から思ってたけどハルカと他の異世界人との扱いの違いがイマイチ分からん。
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