265 戦略戦術会議
王城から戻ったセイ達はミリア、クリス、ボルド、ハルカにそしてギルバート辺境伯爵、サージェ侯爵と戦略会議を行った。
「フォースとの戦争は避けられない状態になった。スカイ達の情報では現在フォースの街に徴兵された兵士と傭兵が集結しているとの事だ。進軍は早くて後、2日。物資の調達が遅れ食料の到着を待って進軍するなら7日と言ったところだ」
「セイ君質問♪「なんだ?ハルカ」えっとね向こうの戦力と此方の戦力。後、戦場に想定している場所と地形」
「取り敢えずフォース軍の戦力は約1万ってとこで奴隷や徴兵された兵士が6千で傭兵が2千で正規兵が全軍できたら3千5百ってとこかな。ただしこれはフォースだけの話だ。フォースの領主は近衛で今、王都にいるおそらく派閥の連中を口説いて王都を出てセコンドに向かう可能性がある。騎兵なんかの詳しい情報はまだ解らなが恐らく王都からの軍は全員騎兵だと思う」
「という事は戦場は2つになる訳か」
「余りその辺は問題視していない。セコンドはセコンドで防衛戦を張りフロントはフロントで防衛戦を張れば良いだけで問題はフォースの動きだ」
「そうだね。侯爵閣下、今のセコンドの兵力はどれ位ですか?」
「そうね正規兵が3千ってとこね。傭兵と義勇兵を雇えばもっと集まるけど」
「ギルバートさんフロントは?」
「今のところ千5百ってとこじゃ。他に今、帰還途中の兵士達が千ってとこじゃ」
「兵力的に圧倒的に不利ねぇ」
「ハルカが敵将ならどう攻める?」
「私ならセコンドを攻めるけどこっち戦争なら恐らくはフロントでしょね」
「何故そう思う?」
「王国との戦争に参加させられて思ったんだけど戦術や戦略って考え殆ど無かったんだ。帝国もそうだったけど帝国の方がまだ考えていたよ。力押し一辺倒だったから当然数が少ない所を狙うだろうと思う。それに奇襲だと思っているだろうし、関所を破る時に宣戦布告するんじゃないかな?」
「フロントの事は後にしようか先ずはセコンドに向かって進軍して来たらどうするかだけどそれはそれで俺とアルファ達で対処するつもりだ。奇襲して短時間で形をつける半数以上が徴兵された農民や奴隷だから鎧を着た人間だけを狙って倒せば問題無いからな平原で合戦するのも面倒だ問題は王都から来る連中だそれをどう対処しようか悩んでいる。宰相からなるべく殺さないでくれって言われているしなぁ」
「籠城戦をするか野戦をするかだけど宰相さんのお願いなら野戦の方が良いね♪」
「えっ⁉️騎馬戦を仕掛けるの?」
「いいえ。騎士達の出番は最初と最後だけなんだけど先ずは想定される戦場で拠点陣地築いてその上で騎馬の機動力を削ぐのそれには前提条件があるんだけど魔法使いは詠唱の問題が有るから使えるかどうか解らないけど土属性の魔法使いは必須。それとスコップと麻袋後は大量の弓矢と弓兵。因みに重歩兵は鎧を着ずに盾と槍だけ装備それと大量のロープと木の杭かなぁ。問題は魔法使いなんだけどその辺の対処をどうするかが問題なのとボルドさんやミーナ、ミリア級の人がいたらどうするか」
「多分、ハルカが想定してる戦術は野釣りと長篠合戦を現代戦にアレンジした物だと思う。それは後から考えるとして実際に身体強化を使えてAランク冒険者並の者が多数近衛や騎士団の中にいるのか?近衛の団長と戦ったけどかなりスピードは遅かったけどどうなんだ?ボルド」
「まあ、殆ど騎士達は身体強化を使えるでしょが長時間の身体強化は無理でしょうねぇ。魔力が持ちやせんし後は魔法使いの事でやすが野戦においては集団でないと殆ど役にたちやせん。旦那やミリア達が規格外なだけで騎士団や近衛の中にいたら同等の者をぶつける以外方法はありやせん」
「そういう事ならこの戦法は有効だと思うよ」
「ちょっと待って、話しについていけないわ。解るように説明して!?」
「えっっとね♪簡単に言うと馬に対して罠を仕掛けるの手順を説明すると先ずは500騎程で騎馬隊と切り結んで貰って劣勢を演じてわざと退却しながら罠のある方に誘導して歩兵と交代して歩兵は騎馬が突っ込んで来る迄待機してギリギリまで引き付けて塹壕に飛び込むかして逃げる。馬はスピードに乗っているから急に止まれないから木の杭や足に引っ掛けるロープを仕掛けて置けば倒れるでしょその間に弓矢を浴びせ倒れた兵士は網で捕獲するか槍で突くか魔法でも良いかな。罠は杭やロープ、深くない穴で構わないそして最後に深い落とし穴で数を減らしたら一気に包囲殲滅するの♪
後、回復魔法の使い手やポーションを飲ませる衛生兵と野戦病院も必須かなぁ」
「野戦を仕掛けるのなら確かに効率的だけど出来るのか?」
「問題点もあるよ集団戦に於ける意識と練度の問題とプライドも関係してくると思うし要になる囮とタイミングを計って指示を出す指揮官は必須。はっきり言ってぶっつけ本番で出来る作戦じゃないと思う」
「普通ならな。まっ、指揮官ならいるぜ問題はそれに従う囮役だなぁ」
「指揮官って?」
「ハルカだよ。戦場は平原だからペガサスに乗って遥上空からダイヤを使って雪達に指示を出して合図を送れば問題ないと思うぞ。後は囮役が素直に指示に従うかがどうかが問題だ。こればっかりは何度か練習してみて試す以外にないな。それと一騎当千の奴らがいたならセコンドの強者に任せるしかないと思う」
「そうだね。こっちが正面切っての野戦はさけるべきだし試してみて無理そうなら籠城戦で、ものになりそうなら兵力を減らして損害が軽微なうちに撤退して籠城戦に移行すれば良いかな。騎馬隊なら籠城戦でも勝ち目あるしね。後、フォース軍がフロントに進軍して来たらどうするの?」
「フォース軍が干渉地帯を抜けて関所を破る迄に最短で十日程掛かるからその間に俺が関所に一番近い村の防備を固め要塞化して村人は全員避難させ物資は収納袋で輸送する。兵員は500位で良いかな?後はだいたいハルカと同じで夜襲やゲリラ戦を仕掛けながら補給物資と正規軍を叩く。迂回して森に入ってくれたらしめたものだな。セコンドよりこっちの方がやり易い」
「だったら、村の防備や要塞化はセイ君に任せるしかないけどフロントの指揮は私達とクリスさんでやった方が良いんじゃない?」
「問題は訓練なんだよなぁ。俺が村の防備を固めている間セコンドの兵士に訓練が出来ないだろうし途中から指揮官が変わるってのもどうかと思うんだ。それにフロントでも訓練と罠の設置が必要になるしな」
「サージェ侯爵はどうしたいですか?」
「そうねぇ、なるべく此方の損害は減らしたいし一度野戦陣地って方法を試してみたいわ」
「では、お願いが一つこの戦法は集団戦ですので武功立てる為に先走った行動をされると統制が取れなくなり作戦が成り立たなくなるのでアドバイザーではなく今回限りの作戦指揮官としての権限を下さい」
「私は構わないけど現場の指揮官が納得するかしらそれが問題だわね」
「実力を示せと?では模擬戦をして納得してもらうしかないですね♪」
「それは面白そうね」
「適当に同数の部隊で模擬戦をしましょう♪それに勝てば納得もして貰えるでしょ。ただ少し訓練もする必要もあるので模擬戦は2日後として下さい」
「解ったわ。明日までに部隊を選んで通達しておくわね」
「爺さんこっちは此方で準備しておこうか」
「そうじゃのぉ。こっちの準備どうするのじゃ」
「基本的に要塞防御の守備で500の部隊編成をしてくれ。ゲリラ戦は傭兵を雇う100人もいれば良いかな?クリス戦闘奴隷の中で参加を募ってくれ基本的森でのゲリラ戦だからエルフの独断上だろ。報酬は傭兵の相場で「承知しました」それと村人達の避難誘導と護衛の指揮をボルドに任せる冒険者を雇ってくれ費用、人選なんかも任せる。避難場所はフロントへできたらフロント迄の3つの村の全ての村人を守備隊だけ残して避難させて欲しい」「へい!」
こうして各自役割を割り振り行動を起こした。




