256 アロン歓楽街(花街)2
「私達はバローネ共和国のハレンチーノ伯爵家の者だ。そこにおわすはハレンチーノ伯爵様だ。そこな下賎の者が我らに無礼を働いた故に成敗しようとしたまでの事。この者を捕らえ打ち首にしろ!さもないと戦争になるぞ!」
「あらあら。ご主人様相手に戦争ですか?バローネ共和国がたかが伯爵一人のために滅亡させて良いのでしょうか?ご主人様、御命令頂ければ私がハレンチーノ伯爵領を焦土にしますわ。どうぞご命令を♪」
「ミリア、物騒な事を言うな。玉藻も華陽も何故か乗り気になってるし。アロンや帝都の事も片付いていないのに面倒事は増やしたく無い。バローネ共和国もたかだか伯爵ごときのトラブルで帝国と戦争なんかしないさ」
「たかだか伯爵とはハレンチーノ伯爵家を侮辱するのかこの無礼者!衛兵早くこやつらを捕らえ即刻処刑しろ!」
「それは聞けませんな。バローネ共和国の伯爵様とは言え貴方は所詮従者だ。貴方はここアロンの花街のルールを破っただけでなく、刃傷沙汰に及んだ上に明確に殺意を持ってセイ様を襲った。貴方達を逮捕します。この者達全員を捕縛の上逮捕しろ!」「「「「はっ」」」」
「何故だ。我らは高貴な血を持つ貴族、伯爵家の者だ。衛兵ごときが我らを何故逮捕できる?」
「セイ様、この者達はセイ様の事を知らないようですが此処は花街、衆人観衆も集まって来ています。身分を明かしてよろしいですか?」
「別に此処に来た理由は視察だから構わないけど俺の身分を告げたら困るのはこいつらじゃないかな?こいつらどういう理由でアロンに来たんだ?普通は問題を起こさない為にも貴族は滞在するのなら領主か代官に挨拶に来るのが普通だろ?「確かにそうなんですが・・」滞在申請は出て居るのか?「いえ、そのような報告は受けていません」ましてや他国の貴族が何故他国の花街にいるんだ?」
「それは・・・・他国故にだと思います」
「ああ、旅の恥ってやつか」
「まあ良い。捕縛したら身元調査、何故アロンに来たか、滞在理由等徹底的に調べろ。隷属の首輪の使用を許可する。罪状は俺に対する殺人未遂とスパイ容疑に密入国の容疑だ。処理はブラームに一任する。俺達は例の件で視察の途中だからもう行って良いか?」
「ご苦労様でした。後はブラーム様とで処理しますので例の件の事宜しくお願いします。部下達も安心して遊べませんので」
「ああ、わかった。部下達にはこの件が片付くまで暫くは自重しろと通達しろ。此処だけの話、かなり酷い状態だ。なるべく早く解決するからその時は協力してくれ」
「ありがたきお言葉、部下達にはその様に伝え徹底させます」
「それとこいつら全員、感染しているから気をつけて隔離しておけ」「はっ!」
「全員捕縛連行この際は手袋着用しろ!連行後は独房へこの意味解るな」
「「「了解であります」」」「では連行は荷車を用意させます」「よろしい!」
「じゃ俺達は視察に戻る」「はっ!お気をつけて」
◆◇◆◇◆◇◆◇
セイ達が去った後
「衛兵縄を解け!」
「たわけ!罪人が我らに命令するな。我らに命令できるのはセイ様お一人。我らの忠誠はセイ様に」
「どうなっても知らんぞ。代官を呼べ」
「必要ない。既に御領主様からの命令をを受けているし、お前達の罪状はアロン領主殺害未遂、及び密入国、スパイ容疑だ。徹底的に調べるから覚悟しておけ」
「帝国との外交問題になるぞ。我らと戦争をするつもりか!」
「お前達はバカかセイ様、アロンの領主に剣を抜き襲っておいて無罪放免になる訳ないだろ。アロンの領主は侯爵待遇下賎お前達はセイ様を下賎の者と侮辱した。それだけではないたかがバローネ共和国の伯爵家の従者風情がセイ様のお仲間に手をだした。これで、何もせず無罪放免にしたら帝国が他国に嘗められる。それだけの事をお前達はしたんだ」
「まさか、あの小僧が領主だと嘘を申すな!」
「信じるか信じ無いかはお前達の自由だ好きにするがいいさ。時間の無駄だ。全員、手袋を着用せよ絶対素手こいつらに触るな。荷馬車が到着次第連行するぞ」
ハレンチーノ伯爵達は騒ぎ立てたが誰も相手にせず荷馬車が到着して連行され独房に入れられ自分達が帝国の領土の領主を襲ったのだと理解して唖然とした自分達が仕出かした事を振り返って・・
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
花街の裏側を除き一通り観て廻ったが感染症患者が多かった。
『此処まで感染症が広まっているとは思わなかったな』そんな時玉藻が
「主様この後どうされますか?」
「一通り表通りは観て廻ったから何処かで落ち着こうか」
そんな会話をしている時一人の男が近寄って来て
「そこの若旦那、美人を侍らせて羽振りが良さそうですね。結構観て廻ってたようです何かお目当てでもあるんですか?」
「別に宛ては無いさ」
「それでしたらあっしの知り合いの所で遊んでいきやせんか?」
「この通り3人連れているんだもう間に合っている」
「おいらもそんな野暮な所は紹介しやせん。花街にも色々あるんでやす。何かご希望がありやしたらご希望どおりの所へ案内しやすぜ」
「へーっ、やけに自信があるみたいだな。玉藻、華陽何か希望があったら言ってみろ」
「「主様と一晩しっぽりと」」「却下」「「そんな~」」
「ミリア、殺気を出すな」
「玉藻、華陽。私が先です」
「ミリア、お互いよーく話合う必要がありそうでありんすね」
「御姉様、私は3人一緒でも・・・」「「おだまり!」」
「おいおい、こんな所でやり合うなよ。せっかくの誘いだ遊ばせてくれるんだろ?どうせなら賭けをしないか?俺は田舎者でな花街は初めてなんだ。どうせなら花街を楽しみたい。お前の言う遊びで俺達を楽しませろ。必須条件は酒と料理だ。俺達を満足させたら金貨5枚やる。出来なければ料金はお前が支払えどうだ?やるか?」
「成る程、おいらを試そうってんで?「まあ、そんなところだ」いいでやす。面白いその賭け乗った。しかし料金も半端じねぇんで覚悟してくだせい」
「ああ、俺達を満足させたらいくらでも払ってやるさ」
「ではご案内しやす」
セイ達はその男に案内され『金封楼』という廓に案内され、中に入っていった。
「では、あっしは此処で待たせてもらいやす」
「何を言ってる。お前も来い。男一人だと面白くない」
「いやあっしは花街の掟で入れないんで」
「おかしな掟だなぁ「いわゆるけじめってやつで」そっかだが断る。客が良いと言ってるんだ。俺がお前の分も金は出す。それに此処での遊びってやつを色々教えて欲しいからな。店の者を呼べ」「はーい」
「いらっしゃいませ♪」
「この男に此処を紹介して貰ったんだ。俺達を楽しましてくれるって此処に案内されたんだ。「はあ」でな男一人ではちょっと味気無いんでこいつも同席させたいんだが『掟』があるらしいな?こいつの料金は俺が出す。此処は遊ばせてくれるんだろ?田舎者なんで我が儘聞いちゃくれないかな?」
「お客様はそのどういった事をお望みですか?」
「まあ、観ての通り連れが4人いる。この娘は帝都の花街で育っているから教育上の事は気にしなくって良い「あい♪」」
「はあ、ではこの店の娘達ともその乱れて遊びたいと・・・」
「なんか勘違いしてないか?俺はそっちには興味無い」
「えっ、ではお若いのに見るだけですか?」「俺は健全だ!」
「失礼しました。ではその貞吉と一夜をと言うことでしょうか?そのお連れ様はどうされるのですか?」
「ホント、失礼な奴だな。俺の連れが殺気出してるぞ「ひえっーお許しを」因みに俺はノーマルだ」
「いえ、御主人様はSです」
「そうなのかえ?ミリア」
「ええ、それも弩がつきますわ」
「あっちはどっちでも構わんでありんすがやっぱり、殿方には頑張って攻めて戴く方が・・ポッ」
「うちもどちらかと言えば責めるより責められた方が・・ポッ」
「当店はそのような特別な設備はありませんし店の娘達に傷が入るのはちょっと」
「大丈夫どすえ。旦那はんは薬師ですからポーションで治ります。ほんまはご主人様につけてもうた傷はウチやったら後生大事したいんやけど。御商売に拘わりますさかいちゃんと旦那はんは傷痕なんか残さしまへんよって安心しとくれやす」
セイはこのメンバーを会話を聞いて頭を抱えた。DTにとってハードル高過ぎる会話だった。そして二度とこの3人とは花街に行くまいと心に決めた。
「ねぇ、あちきはどうすれば良いのでありんすか?玉藻姐さん」
「アミカは見てくれくれるだけ充分よ。見られるのも良いから」「あい♪」




