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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
255/315

254  スライム粘液


 ミーティング終了後セイはボルドにフロントの浄化漕に案内してもらいスライムを捕獲して粘液と被膜を採取して屋敷に戻り自室籠りスライム粘液の性質を調べる為に少量を小さな木の板に乗せ空気に触れさせ固めてみて触れると弾力のある固形物へと変化していた。

『ゴムと言うよりシリコーンだな。しかし、結構固まるのが早いな。30分程で固まってしまった。用途は色々使えそうだけどこのままじゃ粘液採取した直ぐに使わなきゃ固まってしまう』


セイは取り敢えず2本のポーション瓶にスライム粘液を入れ片方にはコルクの蓋をしてもう片方には蓋をせず固形化するのを観察した。


『あれ?固形化の仕方が変だ空気に触れると硬化するって聞いてたけど何故一番空気に触れるところから固まっていかないんだ?』


蓋のしていないポーション瓶に入れた粘液は空気が一番触れる上部では無く瓶の底の方から固形化していった。また、コルクの栓をした物も少し固形化する時間は少し遅かったが同じように固まっていった。


『これ空気が触れて固形化するんじゃ無いな。取り敢えずコルク栓じゃ気密性が保て無いからスライム粘液を固めて栓を作って固形化する時間が伸びるか試してみるか』


スライム粘液を固形化させてポーション瓶の栓の作り粘液を入れて栓を詰めて様子みた。30分経っても硬化する予兆も見られ無い為、瓶立てに置き経過観察をする事にして、再度固形化過程を観察して魔力感知を目に集中すると粘液は微弱な魔力を含んでそれが漏れ出て固形化する事が判り固形化した物に魔力を流しても液体には戻らず魔力を通す事が出来なかった。今度は粘液に魔力を流し込んでみると粘膜は面白い性質を持つのが解った。

 スライム粘液は含ませる魔力量と魔力の質、属性によって硬度や性質や粘度が変化する事が判り夢中になって色々試してみた。

 魔力は流し込むと粘度が変わりある一定魔素濃度迄は融解が進み液状化するがそれ以上濃度を上げると固形化して弾力が無くなり硬度が増す事が解った。また属性魔力を注ぎ込むことで土属性なら更に硬度が上がり水属性は粘着力と接着力が上がり、風属性になると固形化するとパウダー状になり水を吸収する性質を持ち油と混ぜると潤滑油として使えそうだった。火と光、闇属性も一応作ってみたがパウダー状になったが室内の為効果の確認は止めておいた。

『うわー、これ滅茶苦茶万能やん!これ量産化出来たら安価で便利な物ぎょうさん作れまっせ惚れてしまうがなぁ』何故関西弁になってしまったのかわからないが『しかし、問題は原料の保存容器か最低でも1月は保存出来る容器の開発が必須だなぁ。それとスライムの核を破壊せずに粘液を採取する方法も』

 セイは時間を経つのを忘れ気付いたら夜明け近くになっていた為スライム粘液を液状化させて長さ1.5m外径5mm内径3mmのチューブの型を作り液状化したスライム粘液を流し込んでチューブを作り弾性、等を確かめ透明なチューブを10本作りそれより細い外径3mm内径1mmのチューブも10本作った。

『ちっ、今直ぐに必要ないし今日は此処までだなぁ』とうとう徹夜になった。


 セイはフロントの屋敷からアロンにいるハルカ達の元に行き保護した者達の様子を聞き順調に回復しているとの事だった。ハルカ達に帝都の4人娘がアロンに来る事を伝えてハルカとサリナに各種ポーションを配り、アロンの3つの商会の金蔵の整理を行い、朝の8時になったのでブラームに収納袋を渡し、収納袋の中に餌箱が納められていること、ポンプの使用方法等説明をしブラームに丸投げをしてフロントの屋敷に戻り会計処理で雇った3人と顔合わせを行い、王国におけるセイの個人資産とワタヌキ商会の会計処理等のこれから携わる業務説明等をして別れ、再びアロンに戻りシルビアの元に向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「シルビア、警備隊との事情聴取はどうだった?」


「だいたい予想通り。あの盗賊達に襲われ捕まって無理矢理奴隷にされたみたいね」


「じゃ、全員解放すれば問題無いのかな?」


「ところがそうもいかないみたい。あの人達既に戦争奴隷として売却されいる事になっているの。全員同じ人に。所謂、善意の第三者ね。一応、その証拠は倉庫に受領書があったみたいね。裏で繋がっているかもしれないけどあの盗賊達の戦利品として扱え無いようね」


「じゃ、その主人に引き渡して終わりで良いか」


「隊長からの伝言よ。この奴隷達は所有権既にセイさんに移行していますので商会や屋敷の奴隷達の契約を前の主人達が死ぬ前に契約の書き変えを行って下さいって。それと警察はこの奴隷達と盗賊達との経緯はともかく既に奴隷達は犯罪者奴隷として正式に売却されている以上警察隊の管轄外です。今回の奴隷達の件は死者が出なかったので様々な要因が重なっての不幸な事故として処理させて頂きます。って言ってたよ」


「どういう事?」


「つまり、あの倉庫の元所有者がモッテ。前商業ギルドのギルマスがこの人達の所有者なのよ。セイさんがモッテの全財産を引き継いだからこの人達は一応セイに所有権があるんだけど、問題はそこじゃ無いのモッテって酷い奴で私達はセイ君にもしもの事があったら解放されるけどこの人達モッテが死ぬと自動的に首輪が締まり死ぬ事になっているの」


「それで契約が成されているのに首輪が嵌められているのか。契約の書き変えは解ったけど解放されたい者はいないのかな?」


「その事だけどほとんどの人達が解放されても生活が出来ないってエルフやドワーフ達も村を潰され帰る所が無いの商人達は解放され家族と暮らす事を望んでいるけどカードや権利書を奪われて名義を書き換えられたみたい。解放されたとしても店や商品を買い戻す事が出来ないみたいだし、親類縁者を頼っても結局人に取られる未来しか見えないって悩んでいたよ。ほとんどの人達は今の待遇より良くなるのなら奴隷のままで構わないって。治療費の事もあるしって言ってた」


「了解した。取り敢えず全員の首輪を外しておけばひとまずは大丈夫だろうから明日にでも契約を行うよ。モッテは暗殺されない限り直ぐに死なないだろうし、3つの金蔵の整理は終わったから今日はアロンの俺名義の建物調査をしようかこれ以上のトラブルは御免だ。ボルド案内を頼むシルビアも同行してくれ金蔵の登録をする必要があるからな」「へい」「うん」


こうしてセイ達は保護した者達の首輪を外してアロンのセイの名義の建物調査を行い金蔵の登録と整理使用人達と屋敷に元いた奴隷達との魔法契約を交わし商会の建物調査をして夕方を迎えようとしていた。


「シルビア、アロンもフロントと同じ方式で構わないか?」


「その方が良いと思う。出向している人達もいるし戸惑わないでいいでしょ」


セイは事務所に金庫を作り、フロントと同じ方式を採用した。


「そうだ。忘れてたよセイさんミーリアさんが盗賊達と倉庫の件で相談したいから時間を作って欲しいって」


「多分、人手がないから目録をどうするかだろうなぁ。3つ屋敷の隠し金庫金庫から出てきた借用書や盗賊達や貴族達との手紙や権利書に名義を書き換えられたカードや冒険者達のカードの事もあるし倉庫も何時までも放置出来ないからこちらから出向くか。ボルド、みんなには少し遅れるかもしれないと伝えてくれ。「へい」シルビア冒険者ギルドに同行してくれ」「うん」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「セイ君忙しい中、冒険者ギルド迄来て頂き恐縮です。単刀直入に言います倉庫にあった物ですが所有者が特定される物以外商会の物と盗品との区別がつきません。正直、本音を漏らしますと人員が足りずこれ以上仕事を増やすと私達職員は倒れてしまいます。商会の自己申告でかまいせんのでセイ君の所で処理してもらえませんか?」


「ほー領主に脱税をさせる気か?」


「ですから自己申告と言っているでしょ!セイ君にとっても悪い話しじゃ無いでしょ」


「ちょっと待って。それ問題になるよ。単なる職員が忙しいって理由だけでセイさんが処理したら領主にギルドが贈賄している事にならない?フロントでは似たような事あったけど解体事業の時みたいに法に乗っ取り所有権が決まっている場合を除いて人手が足りない場合は人を雇って職員の立ち会いの元で処理していた筈よ」


「ちょっと、人聞きの悪い事言わないで」


「この件ノースに承諾を得ているのか?「いいえ、私の独断です」だったらノースの許可をもらってブラームに書類で申請してくれ。「しかし」お前達が倒れようが知った事じゃない。あくまでも中立を貫くなら手は抜かない事だな。それが信頼に繋がる。慣れ合いはいずれお互いの関係を壊す事になり兼ねない俺はそのような関係は望んではいない。今日はこれから予定が入っているんでここ迄だ。じゃあな」









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