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スキルの活用方法 セイの日記  作者: 江戸の夜桜
アロン内政編
252/315

251  これで何度目?


「さて薬師ギルドのマスター聞きたい人材不足、材料不足は知ってるしその対策を考えて努力をしているのも知ってる。サリナ今日作ったポーションは従来の物と違うようだけど、どう違うのかな?材料としては僅かな違いなんだ」


「私の鑑定では抗菌薬。従来の淋病の特効薬より汎用制が高く肺炎や流行制の風邪にも効果があると出ました。もうこれは別物ですね。恐らく濃度を濃くすれば別の病気にも効果があるかもしれませんが、これで十分だと思います。どうぞご覧んになって下さい」


「本当ですな儂の鑑定でも抗菌薬と出ております」


「素材は白茸だけで水は魔力水に少量の塩と砂糖を混ぜた生理食塩水なんだけど白茸って冒険者ギルドでいくらで売ってるのかな?」


「えっ!販売してませんよ。それ食用じゃないでしょ」


「サリナ、その白茸って採取は難しいのかな?特別な場所にしか無いとかじゃないよな」


「普通に森で採取出来ますよ。この白茸はフロントで採取しましたよ」


「実は今日、警察隊の隊員が淋病の特効薬が必要で薬師ギルドに購入しにいかせたんだけど品切れで材料も無いから作れないと言われたんだ。どう言う事かな?薬師ギルドでは素材の在庫が無いのに依頼は出して無いのかそれとも冒険者ギルドが毒茸だからと言って依頼を断ったのか他に理由があったのか教えて欲しいんだ」


「それは・・・冒険者ギルドが毒茸だからと言って以前断られたんです。どうも冒険者が薬師ギルドの依頼だから食べられると思ったらしく食べてしまって、そんな事故が起きたので危ない茸は取り扱わないと言われまして依頼が出せなかったんです」


「解った。ノースそれこそ自己責任だろ。ポーションは基本的に毒だぞ用法容量を間違えると大変な事になるんだ癌の人間に細胞活性化のポーションを与えると癌の進行を早めるし、この白茸のように分量さえ正しく守れば抗菌薬になるんだ。完全に冒険者ギルドの落ち度じゃないか。依頼を断る前にお前の所の職員をしっかり教育しろ。もし歓楽街で淋病が蔓延していたらお前達のせいだからな。言っておくが以前、結核を治療した事があるが細菌の治療は魔法では難しい俺でも一人治療してぶっ倒れたからな。正直、各種ポーションはある意味街の命綱だからアロンに関しては薬師ギルドには採取用カードの発行を命じる冒険者ギルドに関しては薬草及び薬の素材関係のクエストの発行を禁じ買い取りも認めない。但し、薬師ギルドは冒険者達に薬草の知識採取方法を教え依頼を出す時は危険物ならきちんと説明する義務を課す」


「ちょっとやめて下さい。このままでは潰れます。薬草採取ぐらいか角兎やラットを狩るぐらいしか仕事が出来ない者達が多いのに」


「仕事なら他にも色々あるだろ。お前達の仕事が杜撰なんだよ。そう思わないか?サリナ」


「100年程前はもっとしっかりしていたし冒険者達は各ギルドが買い取りしているって知っていましたよ。それでもきちんと住み分け出来ていました。いつから冒険者ギルドは冒険者達を搾取する組織に変わり果てたのですか?」


「サリナって、100年前ってまさか『薬師のサリナ』さん?」「さあ?」


「先程の命令を撤回して欲しいなら各ギルドが関連素材を買い取りしている事と単独で商会や商店が独自の値段で買い取りしている事の情報公開をする事。まあ、身から出た錆びだし買い取り額を薬師ギルドに合わせる事だな。ところで薬師ギルドで不足している素材の採取の依頼をリストにしてワタヌキ商会に出してくれ。アロンの冒険者ギルドには任せておけないからな。現状、サリナとポーラにポーションを作って貰っている。壺や樽で渡すから瓶の方の増産と瓶詰め作業を頼む「はい」

 ノース、自分達の所も大変なのは知ってる俺が当事者だからな。お前の中には何故自分がって気持ちが燻っているんだろ。お前は負の遺産を引き継いだんだ。腹をくくれ。それに講習会を開く手間を省いてやったんだがな。

 職員達にも最低限の薬の素材の知識を身に付けさせろ現状のままだと常に薬師ギルドは素材が手に入らない事になる。薬は傷を治すポーションだけじゃないんだ。体力を回復させるポーションや魔力を回復させるポーション。状態異常を治すポーション。先程の抗菌薬、飲み薬だけじゃない浅い傷程度なら軟膏で事足りるし他にも殺虫剤、虫除け、魔物避け、精力剤上げれば切りがない。

 薬師達がお前達のせいで薬を作れ無い状況に追い込んでいったんだ。そのせいで街にも迷惑をかけ引いては冒険者達の首を締めているんだ。病気は寝てて治るものだけじゃない。疫病が流行ればどうするつもりなんだ?素材が解っていてもそれをちゃんと採取に行けるのか?頭を冷やせ!冒険者ギルドは冒険者達を守る為の組織だ。利益を追及すべき組織じゃない!

 お前達が情報を隠して独占している為に物価が下がらないんだ。国が税金を下げたにも関わらず肉の値段は変わらないのは何故だ?国が何故税金を下げたのか解っているのか?お前達を富ます為に下げたんじゃない。街の問題のほとんどがお前達冒険者ギルドが関わっている自覚が有るのかそれも俺が渡した肉を。

 こんな状態を続けるのならこちらにも考えがあるからそのつもりでいろ。感染症に関してもお前達冒険者の中で感染者が出たら放置した罪で何らかの責任を取れ。今日中にサブマスと協議して明日中にどう対処するか文書で提出しろ。薬師ギルドは採取専門のカード発行出来るようにしてくれ。少なくとも俺の関係者は登録させるから。肉に関してはブラームもし俺が商会に売った場合どうなるんだ?」


「税金はかからないでしょね。と言うより把握出来ませんから個人商店の場合買い取れる量も多くありませんから。ただ、商会に売る場合は量によりますね」


「解った今後、俺は冒険者ギルドには肉は売らずに商会に流す事にして商会も冒険者達から直接買い取りするように指示する事にする。ブラーム、アロンの商会や商店全てに冒険者との直接取引を推奨するように通達を出せ。「承知しました」ノース、冒険者ギルドがどう対処するかは自由だ。但し、冒険者達を縛る対処をしたらこちらも相応の対処をさせて貰う。

 王国も帝国も本来、取引は自由にさせている特定品目以外はなそれを冒険者ギルドや商業ギルドが物を独占して価格を吊り上げているんだ。特に冒険者ギルドは目に余る。フロントのフォスターさんにも言っておけ縄張り意識を持つのは構わないが街全体から見れば経済活動を阻害して害悪にしかなっていないと。俺からは以上だ。各自質問はあるか?」


「何故、今日は商業ギルドを呼ばなかったのですか?」


「呼ぶ必要があるのか?歓楽街の件は感染症に対してだし商売に関しては商業ギルドは特定品目以外は商会間の取引は問題なく出来ているし個人での商売も今のところ商業ギルドからの圧力もかかっていない。問題もないのに特別に呼び出す理由がない。冒険者ギルドを呼び出したのは冒険者達の歓楽街の利用は多いだろうから感染症に対しての状況確認と白茸の件で事情を聞く為だ。不満か?」


「いえ、確かになんでと私だけがという気持ちは有りますが、肉の売却価格に関しては気づいていなかったと言うのが本当の事で。故意に利益を追求している訳ではありません。白茸に関しては冒険者が白茸を食べて事故が起きたという事を知っていただけで薬師ギルドからの依頼まで断っていたとは知りませんでした。買い取りに関して言えば忌避感が有ります。冒険者達は冒険者ギルドのメンバーです。冒険者ギルドで買い取りすべきという考えが浮かんできます。長年の慣習によるものですし職員としてはそう考えて当然の事です。それを避難されるのはどうしても納得出来ません」


「勘違いしているようだから言うが、情報を故意に広め無い体質だからこういう不祥事が次々と出てくるんだ。冒険者達のほとんどはろくな教育を受けておらず計算も出来ない者が多い。無知故に騙されて生活が困窮する冒険者達が続出したから冒険者ギルドが冒険者を守る為に発足した。今でもその機能は果たしているさしかし、今の冒険者ギルドは説明不足なんだよ。

 冒険者達は生活の為に採取や討伐を行っているんだ。国や領主が商取引を制限している訳では無い以上冒険者達は素材を売る所を自由に自己責任の元売る権利がある。それを説明せず一手に素材を独占するのは情報操作をしているとしか言いようが無いだろ。それに俺が命令して慌てるって事は冒険者達が他に売却すると危惧しているからだろうがそれに対して何の対策を立ててないし商人でも無いから慌てるんだ。

 商人は競争相手がいて当たり前だ。冒険者ギルドは冒険者達で商売しているのなら情報操作等せず。まっとうな形で冒険者達が他のギルドが買い取りをしていても冒険者ギルドに納得して売却してもらえるように努力しろ。冒険者ギルドはその努力が職員達に足りていない。素材の知識と共にな。

 薬師ギルドは薬草採取さえ出来ない程戦闘が出来ないのなら以前にも言ったが知恵を出して薬草を常に確保出来るように努力しろ。人に頼り過ぎたのが現在の現状だ。ギルドとしてどうしたらいいか良く考えて欲しい。

 官僚達もそうだ俺のような人間に振り回されさぞや迷惑していると思う。俺のせいで家に帰れ無い事もあると思うが俺が言い出したことで間違っている事やもっと効率の良い事もある筈だ。実際、自宅ではこれ以上の無茶振りをしているが間違っている事や、効率の良い方法を指摘される事も度々ある。ただ命令されて従う事に慣れるな。それが俺の希望だ。もう質問が無いなら下がっていいぞ」







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